第3話クラスメイト

「そういえばさぁ~今日から彼が登校して来るんだよね?」

「そうそう!横断幕もあったしね!」

「同じクラスだといいな…」

「私一緒のクラスになれただけで孕む自信があるよ?」

「あんた何言ってるわけ?」

「彼と付き合えたらどんなに幸せなんだろう♡」


 私のクラスは噂の彼の話で持ちきりの状態となっていた。


「話題は皆、豊和君の事ばかりみたいだね風華」

「そりゃあそうなる…です」

「付き合えたらとか孕みたいなんて言ってるし…(プクッ~)」

「…頬膨らませて嫉妬する位なら告白すればいいです…」

「そ、それは…そうだけど/////…確かに取られたくないけど…恥ずかしいというか…何というか/////」

「…私達エッチしたも同然…後は気持ち伝えるだけです/////」

「にゃに言ってんの風華!?それは内緒でしょっ/////!?」

(あの時はみんにゃ…お、おかしくなってたんだし/////)


 そんな風に話しながら教室で過ごしていると、クラスの子の一人が、


「そういえば天使さんと同じ名字だよね?」

「そういえばそうだ…」

「天使さんの親戚か何か?」


「えっ…それは…え~と…」


「その反応…何かあるのよね!?」

「ホントに!?」

「もう結婚してるとか!?」

「「「「「紹介してぇ!!!!!」」」」」


─クラスメイトの女子達が私の元へと駆け寄ってくる…。どうしようと思い風華を見るも離れた所に退避している…。風華!?それは酷いんじゃ!?


「あ…え~と…い、一応…豊和君とは…」

「下の名前で呼んでるぅぅぅー!?」

「つ、付き合ってるの?」

「ききききき、キスはしたの?」

「エッチはした?」

「もう妊娠してる?」


「い、一緒に住んでるだけでそういうのは…ま、まだ/////…」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

ええっ!?一緒に住んでるのぉぉー!?

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「う…うん/////」


「一緒に住んでてまだヤってないの?」

「私なら我慢出来ないけど…」

「普通ヤるよね?」

「「「そうそう」」」

「天使さん奥手なんだ…」

「照れてる天使さん可愛っ!!!」

「柚希ちゃん正妻の座が欲しいのなら勝負は始めが肝心…」


「わ、分かってはいるんだけど…、み、皆も…豊和君に直接会ったら分かると思うけど…あの笑顔見たら気絶すると思う…よ?」


「いやいや…」

「流石に…」

「ないない…。確かにあの放送見てたら鼻血は出たけど…」

「「「うん…鼻血は出るよねぇー!」」」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

…だよね?鼻血出なかったら女じゃない!!

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「や、やっぱり…鼻血は出るんだね…」



ガラッ…「いつまで喋っているんだ?もういつからチャイムは鳴ってるぞ?席に着け!」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

ヤバっ!?ごめんなさい先生!!!!!!!

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


─ババッと皆自分の席へと戻っていく。チャイムが鳴ったのにも気が付かなかった…。風華だけはちゃっかりと自分の席に戻り授業の準備を済ませている…。要領いいんだから、全くもう!


「まぁ、皆ももう分かっていると思うが男性がこの学校に通う事になった…。クラスはこのクラスだ…」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

マジで!?(やったー!)(生きてて良かった…!!)

」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「はしゃぐんじゃない!…ったく、先が思いやられるな…。天使…入って来い!」


「はい」


 豊和君が教室へと入ってくる…。ずっと付き添っている凛が羨ましい…。クラスメイトの話を聞いて改めて思った…。豊和君の彼女に…彼の傍に居たい、彼のモノになりたいと私は思っているんだ。でも、それは行動に移さないと伝わらないとも思う…。なら、私は…。



「今日からこのクラスで一緒に学ぶ事になった天使豊和です。何かと不自由お掛けすることもあると思うけど仲良くしてくれたら嬉しいです…」


「尊…い」

「仲良く!?」

「あの表情…駄目/////」

「「「「「…ぁ/////」」」」」



あっ…豊和君の少しはにかんだ表情…可愛い…なと、私が思っていると机にまるでドミノ倒しの様に机に突っ伏していくのが見てとれる…。ほらね?だから皆に言ったのに…。

破壊力半端ないんだからね?でも…委員長の

みっちゃんは平気みたい…。耐性でもあるのかな?



「これじゃあ授業にならんぞ…全く…」


「…早速ご迷惑お掛けします」


「まぁ、仕方無い…か。委員長の眞嶋まじまは私と同じく平気みたいだな?後は天使柚希に海神、風上だな…。皆にも早く慣れてもらわないとな…。まぁ、取り敢えず席に着いてくれ…。あそこの一番後ろの席だ…」


「はい…とにかく宜しくお願いします」



 豊和君が一番後ろの席へと向かう。私の横の横の席に座る。この時、私は気付いていなかった…。委員長のみっちゃんが豊和君を鋭い目付きで睨んでいたことに…。







******

あとがき

皆さんの応援のお陰で毎日頑張れます!本当にいつもありがとうございます。重ね重ねのお願いになってしまいますがどうか少しでも面白ろければ評価の方を下部よりポチっとなと宜しくお願い申し上げます!本当に星がほすぃ~。サポ様限定のお話もありますので興味がある方はそちらの方もどうぞ宜しくお願いします!引き続きの応援宜しくお願いします!本編はそろそろ柚希のアタック等が始まる予感…!?


美鈴でした!

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