第22話ドキドキ勉強会
「は、初めてだから…優しくしてね/////?」
「言い方!?何か別の意味に聞こえるからね/////?」
「べ、別の意味?……って…ぁっ!?………
豊和君の…エ、エッチ/////」
「僕じゃなくて柚希の言い方が悪いと思うんだけど…と、とにかく…何が柚希は苦手なの?」
小さなテーブルを囲む様に向かい合って座る柚希に聞いてみる。何が苦手なのか聞かないと分からないからね。
「英語と数学…かな?」
「なんで、疑問系なのさ…。取り敢えず英語からしようか?じゃあこの問題を解いてみてくれる?英語を日本語に訳す問題だよ…。『Ken broke the window.』これを訳してみて?」
「任せてちょんまげって奴だよ!え~と、ケンは窓を昇龍…「待って待って待って!」どうしたの?」
「昇○拳なんて書かれてないからね?ケン違いだからソレッ!?」
「えっ…」
「…そ、そんな絶望した表情しないで…。大丈夫もう一問いってみよう!」
「う、うん」
「『I went to the park to see flowers.』…よく考えて訳してみてくれる?」
「任せロリ!!!豊和君見てて?え~と…私は………花……。オッケー!分かったよ豊和君!」
「え~と…ゆっくり考えて良いんだからね?柚希…ゆっくり考えて良いんだからね?」
「何で二回言ったの!?大丈夫だよ!?そんなに見くびらないで欲しいよっ!今度こそ自信あるから!いい?」
「あ……うん…どうぞ?」
「ズバリ、『私は公園でカリフラワーを食べた!』どうよ?豊和君!褒めて褒めて!」
「…『私は』迄は合ってるかな…。それと『公園』も…(正解は『私は花を見るために公園へ行ったなんだけど』…)」
「もしかして惜しかった?」
「嗚呼…うん…そうだね…」
「豊和君が残念そうな目で私を見てりゅぅぅぅぅ─────ぅ!!!???」
「だ、大丈夫!大丈夫だよ柚希!地道に一つずつ覚えていこうよ!」
「…が、頑張りましゅ…」
─最初はどうなるかと思ったけど柚希はやらなかっただけなんだろうと思った…。教えた事はすぐに吸収みるみるうちに覚えていった。短時間でこんなに覚えるなら心配いらなかったね…。
「今日はここまでにしようか…柚希?」
「もう少しいいかな?豊和君の教え方上手くて分かりやすいの…。勉強がこんなに楽しいのは初めて…」
「うん…分かった。じゃあ、ここを迄解いたら今日は終わろうね?」
「うん…その前に…ちょっとだけ待ってて…」(お手洗いに…もう…我慢出来ないし、まだ豊和君と一緒に居たいもんね…)
「うん…」
柚希が立ち上がり歩き出そうとして…
「キャッ!?」
足が引っ掛かったのか、痺れたのかは分からないけど僕の方へと倒れてきた。なんで?
「危ない柚希!」
咄嗟に柚希を受け止めて床へと倒れ込む…。
「怪我はないか柚希?」
「平気だよ豊和君が受け止め…て…」
(ちょっと待って…。豊和君の顔が目の前に…。綺麗な目…ってヤバいよヤバいよ!こんなの鼻血が吹き出しちゃう…。で、でもこれって…キス?キスしていいの…かな?豊和君の唇がすぐに目の前にあるのにしないなんて失礼だよね?どうせ気絶するのならしてから気絶するべきよね?先っちょっ!先っちょだけいいかな?いいよね?行くよ?行くのよ柚希!後5センチ…4……3…)
「…柚希?」
顔が近い!近いんだけど!?柚希の顔が徐々にこちらへと近付いて来る…。顔は物凄く真っ赤になっている。柚希は目を閉じて…
直後力を失った様に勢いよく顔が迫って来た。それを優しく受け止めた後、僕の上に重なっている柚希の体を上手にズラし、抜け出した後柚希を抱えてベットへと運ぶ…。
ふぅ~…キスしてしまうかと思った/////…。ホントに綺麗な柚希の顔…正直唇に吸い込まれそうだった…。目を閉じたのは気絶しただけだったのに僕は危うくキスと勘違いしてしまった。そこら辺勘違いしない様に気を付けないと…。僕を信頼してくれてるんだからちゃんとしないといけないと改めて思った。
******
あとがき
本日も三度目のの更新です!筆者頑張ってるなと思われたらどうか評価やコメント宜しくお願いします!
美鈴でした!
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