第19話引っ越し
今日は円香さんがご飯を作ってくれていた。起きてリビングへと向かうと既に食卓には朝御飯が並んでいる。柚希ちゃんと梓希ちゃんは学校の為、制服に着替えてリビングへとやって来た。皆揃ってからご飯を食べていると、円香さんが思い出した様に口を開く。
「そうそう、今日引っ越しするから…」
「「「今日!?」」」
「そうなのよ。家は既に準備していて、引っ越し業者をどうするかがネックだったんだけど、男性管理局から派遣される事が決まってね!今朝冴子から連絡があったの」
「私、荷物なんて纏めてないよ?」
「大丈夫なんじゃないかなお姉ちゃん。多分全部してくれるんだと思うよ…。こんなに急に決まったんだし…。だよね、お母さん?」
「そうね。全部任せる事になるわね。あっ、それと、男性物の服や必要な物は既に新居に運び込まれてるそうだから後で冴子にお礼言ってあげてね?」
「そうなんですね…。はい、伝えます!」
「それと…新居の場所なんだけど愛歌ちゃんの家のコンビニと凛ちゃんの家の丁度中間辺りになるわ」
「もしかして…」
「あの大きい家!?」
「2人は知ってるみたいね?そうよ、あの大きな屋敷がそうよ!」
(皆知ってるみたいだけど大きい家みたいだね?どんな家なんだろう…)
「ふふっ…楽しみにしておいてね?」
「はい」
「あ~、それと豊和君はこの後、車で凛ちゃんの家に送って行くから、ちゃんと凛ちゃんの傍に居る様にね?」
「ん…凛さん学校は?」
「今日はお休み…。凛ちゃんが護衛してくれるから絶対に凛ちゃんの傍を離れたら駄目だからね?私はこっちに居ないといけないしね…」
「いいな…凛」
「凛ちゃんに襲われない様にねお兄ちゃん?」
「そんな事にはならないと思うけど…」
「凛ちゃんのお母さんも居るから大丈夫よ」
「なら安心だね」
「…お母さん私も…「駄目に決まってるでしょ?勉強遅れてしまうわよ?」…ぅぅぅ…はい…」
「なるほどね…。凛ちゃんは護衛官としてお兄ちゃんに付いてさらく訳なんだね?」
「そうよ」
「いいのかな…凛さんの人生を…壊してないかな?」
「それは心配しなくても大丈夫よ!凛ちゃんも寧ろそれを望んでるしね!」
「凛ちゃんもそこまで成績良くないもんね?護衛官としてなら、そのまま護衛対象のお兄ちゃんと同じ高校に行けるしね…」
「ぅぅぅ…私も護衛官になりたかった…」
「柚希は今日から勉強教えて貰うんでしょ?」
「はっ!?そうだった!?」
「ヤれば出来るんだからしっかりね」
「うん!豊和君、今日から宜しくお願いします!」
「うん。頑張ろう!」
─それから2人は学校へ、僕は凛さんの家へと円香さんと共に向かった。
******
「よく来たわね!待ってないけど待っててあげたわ!」
凛さんの家の玄関で開口一番こんな事を言われたけどどっちなのかな?それにしても凛さんの家は昔からある和風の家っていう感じで外からチラッ─と見えたんだけど道場迄あるっぽい。何かしてるからこそ護衛官が出来るのかな?
「ふふっ…凛ちゃんは相変わらずね…」
「そうなのよ、困った子でしょ?」
「ちょっ、お母さん?」
「君が豊和君…ね。話は聞いてるわ。私はこの子の母親で
「こちらこそ今日は宜しくお願いします」
「男性とは思えない程礼儀正しいわね…」
「そうでしょっ?取り敢えず私は戻るから蘭宜しくね?」
「任せて!」
「あっ…円香さん!気を付けて帰って下さいね?」
「あふぅ…う、うんありがとうね豊和君!また後でね?」
「凛…しっかり堕とすのよ?こんな男性居ないわよ?」
「ちょっ/////!?お、お母さん何言ってるわけ/////!?しょ、しょんな事するわけないでしょ!」
「そんな照れて本心隠してると大事な時を逃しちゃうわよ?困った子なんだから…。一体誰に似たのかしら…。それに昨日あなた1人で…「あわばばばばっ!ニャ、ニャに言おうとしてるのよお母さん!も、もういいからあっちに行って!」…はいはい…思春期ならしても恥ずかしがる事ないのに…「お母さん(怒)!」はいはい…じゃあ凛から離れない様にね?」
「あっ…はい…お世話になります」
(何かしたのかな…?聞かない方がいいよね…)
「さっ…付いて来て?アタシの部屋に特別に!特別に入れてあげるから!」
「うん…宜しくね凛さん」
「凛と呼びなさい!それ以外返事なんてしてあげないんだからね?」
「…う、うん、凛?これでいい?」
「ふぁっ!?あ、ああ…うん…しょ、しょれでいい/////しょ、しょれと……さっきお母さんが言った事だけど…」
「何?」
「わ、分からないならいいわ!とにかく付いて来なさい/////!」
こうして凛さんの部屋に行く事に…。あれっ…そういえば、女の子の部屋に入るのって初めてだよ!?柚希ちゃんの部屋も梓希ちゃんの部屋も円香さんの部屋でさえそういえば入った事なかった。なんか緊張してきたけど大丈夫か僕?
******
梓希「ん…そういえばお兄ちゃんって私達の部屋にも入って来た事なかったよね!?」
柚希「はっ!?そういえばそうだよ!?」
梓希「くっ…お兄ちゃんの初めてを凛ちゃんに奪われるとは…」
柚希「も、もっと早く気付いていれば…」
******
蘭「はぁーっ!?何?何?あんな男性なんて存在したの!?信じられないわ!?よく私冷静に対応出来たわね?あんなの冷静で居ろって方が難しいわよ!?他の男の護衛したことあるけど皆糞よ?ビックリもーマンタイよ!?円香も女の顔全開じゃないの!?あんな優しい言葉掛ける男って居ないわよーっ!?マジ?マジなんなわけ!?聞いてないわよ!?羨ましいわよ凛!?こうなったら凛に絶対に堕として貰って義母になってあわよくば私も寵愛を…」
******
あとがき
物語は楽しんで貰えてるでしょうか?いつもお読み頂きありがとうございます!
引き続き評価、応援等どうか宜しくお願い申し上げまする!コメント、感想も宜しかったら是非!誰が好きというのも教えて下さいな!
さて、次回は凛ちゃんの部屋でのお話になります。
美鈴でした!
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