第12話、SSS+

「次は何層目?」

「5層だな。ここからはSSランクの魔物が出てくるから油断できないな」

《そういえば2人って何ランクですか?》

《確かに気になる》

《何だろう。Sとか?》

《いやSだったらSSランクのダンジョン潜らんだろ》

「あーランクね。SSS++++だっけ?」

「それは盛りすぎ。SSS+だ」

《え?世界最高ランクですが?》

《草》

《いや狂いすぎてるwww》

《Sの間違いでは?》

「証明書あるよね?」

「ああ。ほれ。こんな感じだ」

《それをしれっと受け入れてる魔法研究所も割とヤバい気が…》

《新人だったとかじゃないか?》

「たしかに。『新人でーす』みたいなこと言ってたな。大山さんだっけ?」

「違う。王山さんだ」

《天然すぎる小夜ちゃんwww》

《同席者10万人おめ!》

《初配信でこれはもうwww》

《ゲスト、ほか3人が1000円投げ銭をしました。》

《これはもう配信者ランキング上位になる説www》

《でもまだチャンネル登録者数10万人だぞ?》

「あ!チャンネル登録よろしくね!」

と小夜が言うついでに

「ガッ…」

と魔物を3対同時に倒してしまった。

《まじかwww》

《てかもう同席者100万人じゃねーかwww》

《草》

「そういえば質問は何かないのか?なんでも答えるぞ?」

《好きな人はいますか?》

「プライベート的なの以外でな」

《ドンマイww》

《武器は使わないんですか?》

《得意魔法は?》

「ちょっと順番でな。武器は使わないかって質問だな。見てて分からんか?2人そろって使うわけない。使えと言われたら使うが、使わないほうが手っ取り早いからな」

「得意魔法って質問は、二人とも魔法属性はありません!へへっさっき吹弥が言ったとーり、使わないほうが手っ取り早いからね!」

《多分この二人はこの世の常識をひっくり返すと思う。》

《魔法も武器も使わない冒険者なんかいねーよ普通。》

《小夜ちゃんが強いのはわかりましたが吹弥君は強いの?弱いの?》

「よし。そこの俺の事バカにしてるやつ。小夜を育てたのは俺だぞ?」

「うん。蹴りとパンチどっちも吹弥に教えられた。だから多分吹弥はビッグゴールドピグリン倒せると思う!」

《ゴールドピグはもう倒した人がいるし、ゴールドドラゴン倒さないと》

《ゴールドピグってなに?》

《ビッグゴールデンピグリンの略。》

「じゃ、五層にいる中ボス俺が倒してやるよ」

《一人で?!》

《カッコつけたいからかもしれないけどそこは『落雷』ですら負けたんだぞ!》

《自殺行為で草》

《笑ってる場合じゃ無いぞ!》

《チャレンジするだけでもニュースになるぐらい危険だぞ…》

「ふーん。じゃ、世界初の男になってやるか。出てこい。中ボス」

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