その9-黒原さんside
【「8月のとある日」に戻る】
「たまに開けるとさ、下着が置いてあって、毎日じゃないんだけど、今日は当たりだったんだよね…」
「そんな…かみしめるように言われましても…」
知らなかった、私以外にあのコピー機に夢中になっている人がいるなんて。
「今日は結構いいやつだったから、さっき貰って履いちゃった」
「そういうシステムなんすね…」
「先週はスポーツブラがあったり、この前は完全にTバックがあったりして、楽しいよ。黒原さんも覗いてごらん」
知らない間に…弓木さんに先を越されていた…。終業式の日に見つけたランジェリー、まだ続きがあるなんて…。
「はぁ…そうですか…」
「何で敬語なの?」
「いや…特に…何でもないよ…」
夏休みなのに、より一層学校に行かなければいけないじゃないか…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます