中学の遠足

アヤナッチは、中学生といっしょに、遠足に出かけた。

クルーズ船に乗船した。

みんなで絵を描くことにした。

クルーズ船は海を潜りはじめる。

みんな、海のお魚さんや、珊瑚礁や、海の景色を絵に描いている。


「あっ!11:11だ!」

って思ったら、クルーズ船は、ザッブーンッて海上に浮きあがった。


「うわっ!また、あのニースらしき街の景色、見えてる~」

アヤナッチは、ひとりで、高まっていた。


「先生!あの街、なんですかね~?」

って、アヤナッチは、生徒に聞かれた。

「えっ?あれ?」

「はいっ!あの...遠くにちっちゃく見えてる街...」

って、その子は遠くを指さしている。

「さあ~、先生も、ようわからんねんっ」

って答えた。


「行ってみようか?」

って、べつの生徒は言っている。


「えっ、行けんの?あそこに?」

って、その子に聞いてみた。

「ユーナちゃんなら、行けるよっ!」

「冗談、ゆーな!」

「いや、ほんまやって!ユーナちゃんなら、行けるよな!ねっ、ユーナちゃん?」

って、子どもたちで盛り上がっている。


「先生!ユーナちゃんは、どこでも瞬間移動できるから、たぶん行けると思います」

って、クラス委員の子も言ってる。


「ほんま?」

って、ユーナちゃんに聞いてみた。


「う~ん...今日はムリ...でも、べつの日なら行けるかも...」

って、ユーナちゃん。


「そっか...ほな、べつの行けそうな日に、みんなで行ってみよか?」

「うんっ!ええよ!」


「やったあ!」

子どもたち、みんな、めっちゃ喜んでいる。

アヤナッチも、なんだか、めっちゃ嬉しくなった。


その日は、クルーズ船に乗って、また、いつもの街に戻った。

中学にみんなで帰って、教室で、絵のつづきを描いた。


海の波のキラキラと輝きつつ動く、そんな素敵な絵をみんな描いている。

可愛いお魚さんたちの泳いでいる、一瞬一瞬動く、めっちゃきれいな海の絵を。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちっちゃなころから女子みたいな文奈さんは、体育の可愛い女の先生に嫁入りするも、その先生に瓜二つな王子に嫁入り♪♪ ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ