魔女の師を追う孤児の弟子

神無月《カミナキツキ》

序幕:「悠久の魔女と盗賊の孤児」

 自分自身が明確に覚えている最も最初の記憶……


 両親と共に暮らしていた野営地が炎上して……

 あらゆる所から火の手が上がり、見渡す限りが黒煙に呑まれている。

 共に過ごしていた仲間が炎に喰われ、黒い丸焦げの何かに変わっていく。

 そんな場所に一人の少年とも言えぬ程に幼い子供が座っていた……


 黄金色の焔が母を焼き、白冰の刃が父を斬る。

 動かなくなった両親が視界から消える。

 大火が一瞬、視界を覆った。


「……魔女様?」


 晴れた視界には、魔女帽ウィッチハットに暗い紫紺のローブを纏った女性が、焔に照らされ赤橙に写る。

 その姿はまるで御伽話に語られた魔女の様で、ぽつりと口から零れてしまった。


「おや……まだ残っていたか……」


 座る少年に気付いた魔女が近づいて来る。

 そして少年を明確に視界に収め、一瞬顔を歪めた。

 僅かに口元が動き、『子供?……』と言っているのが分かる。

 そして何かを悟ったのか、動揺した様に瞳が震えた。

 だが、女性は直ぐに顔を取り繕い、屈んで少年に話し掛けた。


「君は……ここで育った子かな?」

「うん、パパもママも一緒に居たよ?……」


 それを聞いた女性は微かに食いしばり俯いていた。

 …………

 少し経ち、顔上げた女性は淡い笑みを浮かべて童に言った。


「そっか……では、私は君の親を殺した魔女というわけだ。そして、君にとっての仇になったのだね」

「パパとママ、殺したの?」


 首を傾けて問う幼いわらべの言葉に、女性はハッキリと口にした。


「ああ、殺したさ、炎で焼き、刃で斬った……」

「そっか……」

「君は……私が憎いかい?」


 少し虚ろな目をして僕に問い掛ける。

 女性は、何かを堪えているようで、幼い僕には何を我慢しているのか、分からなかった。


「どうして?」

「え?……」

「どうして憎いの?」

「それは……」


 意図していた答えと違えた回答に、女性は困惑していた。

 ただ、純粋な疑問を持った子供の答えに、女性は僅かに粗い口調で言い放つ。


「それは……だって、私は君の親を殺したんだぞ!? 君が見ているかもしれないこの場で! 焼いて……斬って……殺したんだぞ!? それなのに、君は私が憎くないのか!?」


 何かを乞う様な……


 そんな言い方だった。

 どうして、何故、そんな言い方だったのか只の子供には分からない。

 けれど、その少年は只思ったことを口に吐く。


「うん、憎くないよ」

「……どうしても、憎くないのか?」

「うん! ママが言ってたから」

「ママ……?」


 少年の言葉に引っかかった女性が聞き返した。


「そう! ママが言ってたの、『私達がしている事はいけない事だからいずれむくい? が来るんだ』って、だからパパとママが殺されても、殺した人を憎んだり恨んだりしたら駄目だよって言ってた、だから僕は憎くないよ!」

「……そうか……はっ、はっはっはっは」


 苦笑いの様な、歪な乾いた笑いが燃えるこの場に木霊する。

 女性はゆっくりと座る少年を抱き寄せた。


「少し、君の記憶を追わせてもらうよ」


 女性がさっきまでより落ち着いた声でそう囁く。


「《情景を追う囁きフランリッヒ・フェイレンス》」


 そう唱えた女性の言葉を最後に少年の意識は途切れた。


 ◇◇◇◇◇


 女性が抱き寄せた少年の記憶を追う。

 然し何処にも、何かに加担しか痕跡も……ましてやその状況を目撃した記憶も無い。

 この子は何一つ盗賊業とは無縁の状態で育てられてきたのだ。

 この子の両親が自身達と同じ穢れた道を歩むというてつをこの子に踏ませぬ為に……


 記憶を追う最中、正に先程この子が言っていた母の言葉を聞いている記憶を見つけた。


「良い? リィン……ママやパパは決して許されてはいけない事をしているの。だから必ず、いずれ報いが来る。そんな時、もしかしたら貴方はママやパパの死ぬ所を見ることになるかもしれない。でもね、その時絶対に私達を殺した相手を憎んだり、恨んだりしては駄目よ。私達がそうなってしまったのは私達の所為なの。だからね、その時が来たら貴方は一人で生きなければならなくなるの。それで……だからね、貴方が生きる為にも今教えて貰っている事はしっかりと覚えなきゃダメよ……」

「うん! 分かった!」

「良い子ねリィン……ごめんね……ごめんね……こんな私達が親で……本当に、ごめんね……」

「ママ?」


 記憶の再生が途切れる。

 この子は愛されていたのだろう……

 何があっても決して同じ道を歩ませないと、この子の母親は必死だったのだ。

 我が子故に、独り立ちをした後、真っ当な道を行くための道標を作ってあげたかったのだ。


 女性は、記憶の空間の中で思った。

 この子は、何も悪くない。

 只、産まれた場所が悪かっただけなのだ。

 何も知らず、何も教わらず、正しい道のみ示され……

 このままいけば正しい道を歩めるはずなのだ。

 

 もう、記憶を追うのは十分だ。


 ◇◇◇◇◇


「君は……リィンというんだね」


 眠りから覚めた様に少年の意識は覚醒した。

 女性が言った、少年が眠りにつく前とはまた違う今度は慈しむような声で。


「そうだよ、リリム・アィンフロッドそれが僕の名前!」

「そうか……では改めて、リリム君……私の弟子にならないかい?」

「え?」


 女性の突然の言葉に咄嗟に声が出た。


「勿論、無理にとは言わない! けれど、もし弟子になってくれるなら、不自由ない衣食住のある生活を約束しよう! それに、弟子とは言っても、親代わりの様なものさ……君の両親を殺した私に務まるものではないことは承知の上で言っている。君が嫌なら断ってくれても構わない、その時は只君を見逃すだけだ、どうだろうか?」


 早口で僅かに焦りながらだが、切実な声で女性は言う。


「いいの!?」

「え、あ、ああ勿論! 私から提案しているんだもの、後は君が……リリム君が決めるといい」

「じゃあ行く!」


 即答の宣言に女性は少し驚いていたが、直ぐに微笑むと少年──リリムの手を優しく掴んだ。


「そうか、それじゃあ行こうか」


 そう言った女性が片手に持っていた宝石の装飾された小杖を炎に向けた。


「《氷霊の雫ソールエル》」


 杖の先から雫の形をした氷雪が放たれ炎の中へと落ちていった。

 ガラスにヒビが入るような音がした直後、こちらにまで伝わる程の莫大な冷気が解き放たれ、周囲を覆っていた炎が全て鎮火し、空からは宝石の様に美しい雪花が降った。

 リリムはその現世とは思えぬ風景に見惚れていた。


「……凄い綺麗!!」

「そうかい? 私の魔法でそんな風に喜んでもらえたのなら、良かったよ、では行こうじゃないか」

「うん!」


 野営地があった場所を離れリリムと女性は深い森へ入っていった。


 ◇◇◇◇◇


 木漏れ日が射す森の中をリリムと女性が歩く。

 木々の揺れる音や鳥のさえずりが聞こえる。

 それほどに静かだった。


「ねぇねぇ魔女様!」

「ん、私かい?」


 元気よく呼んだリリムに女性が問う。


「うん!」

「あっはっは、魔女か……そんな呼ばれ方をしたのは何時ぶりだろう」

「違うの?」


 何処か懐かし気に木々を見上げる魔女に首を傾げる。

 魔女はさっきまでとは違う自然な笑みをこぼしていた。


「いいや、合っているよ私は確かに魔女だ。だが、ただの魔女じゃないのだよ?」

「そうなの? じゃあ、どんな魔女?」

「そうだねぇ……今まで色々な呼ばれ方をしたが今よく呼ばれるのは、かな?」

「ゆーきゅー?」


 リリムは聞き馴染みの無いその言葉を反芻した。

 その姿を見た悠久の魔女は笑みを浮かべている。


「ああ、悠久さ。そうだなぁ、分かり易く言うなら永遠とか永久とかかな?」

「へぇ~」


 ぽかんとした顔で聞いているリリムを見た魔女はまた笑いを溢した。

 そして優しい手つきで頭を撫でる。

 温かい手をした魔女はそうして撫でた後、リリムに言った。


「魔女様と呼んでくれるのは嬉しいが、少し恥ずかしくてね、師弟関係になったんだ、私の事は師匠と呼びたまえ」


 少し子供染みた親しみやすさを持った言い方でリリムにそう言う魔女の顔は、少し赤らんでいた。

 リリムはそうして優しく接してくれる魔女に元気な声で言った。


「分かった!! 師匠!」

「フフッ、ああ、よろしく頼むよ、我が弟子よ」


 笑顔で返す師匠となった魔女はとても満足気だった。

 

 だが、そうして歩く中、師匠はリリムの胸元を見て何かに気付く。

 屈みこんで、胸元のそれに近づいた。


「……リリム君、これは……」

「んぇ?、ママからもらった御守りだよ?」


 蒼の混ざったクリーム色のマーブル模様をした小さな球体。

 師匠はすぐさまそれに軽く触れる。


「《欠落の狂神珠アンフィアパール》……」


 呪物に近い物であり、刻まれた魔力によって着用者の感情を三つまで欠落させる忌物いみもの

 幼い子供が付けるにはあまりにも不自然なそれに、師匠は顔が強張った。


「外さなくていいから、少し見せてもらえるかい?」

「いいよ!」


 師匠は見せられたその真珠を両手で包み込む。

 魔力を流し込み、その真珠に何を欠落させるよう仕込まれたのかを探った。


「これは……」


 真珠に仕込まれた魔力、そしてそれが弟子となった少年の何を欠落させているのか分かった。


《悲しみ》と《絶望》……そして、


「《憎しみ》か……」


 ──そうか、そうだったのか。

 この子は本当に……愛されていたんだな……

 たとえ両親自身達が死んだとしても、その時にこの子が悲しまずに済むように着けさせたのだろう……


 不意に何故か笑いが込み上げて来た。


「フッ、フフッ……」

「師匠?」

「いや、良いんだ、見せてくれてありがとう、リリム君……行こうか」


 この子は本当に良い子だ。


 そんな感傷に浸る様な師匠を見ているうちに、段々と木々の数は減り視線の先には広々とした景色が見えて来た。

 広々とした平原、更に果てには雄大にそびえる山脈が見える美しい世界だ。


 平原には瑞々みずみずしい草が生え鮮やかな緑が映る、その中には人々が歩いて踏み均されてできたのだろう道があった。

 その道に鋼で出来た馬が引く馬車の様な物が見える。


「あ、おーい!! リエナぁ!!」


 その馬車に寄り掛かる髭を生やした男が叫んでいる。

 こちらを向いて叫んでいる事からどうやら師匠の事を呼んでいるらしい。


「おや、どうやら見つかったようだね。さあ、行こうか!」

「うん!!」


 少し傾斜になっている地面を二人で駆け下りる。

 楽しそうに駆け下りるその師弟の姿は、傍から見れば姉弟の様にも見えた。


「やあ、馬車の警備ご苦労! 奴隷クン!」

「だから俺は奴隷じゃなくてエドレイスだっての!! 奴隷クンってあだ名やめろ!」

「奴隷の様にこき使われているんだから、別に奴隷クンでも良かろう?」

「良いわけあるか!? 奴隷じゃねぇし俺はエドレイス・フォレフォルンっつう名前があんだからエドレイスでいいだろが!!」


 エドレイスは師匠に怒鳴っているが、リリムを見つけると怒鳴るのを止めた。

 そして警戒した顔でリリムを睨む。


「なんだぁ? このガキ」

「コラコラ、ガキ呼ばわりは辞めたまえ、私の弟子だ、あの盗賊野営地で育てられていた子だよ」

「はぁ!? じゃあ盗賊のガキじゃねぇか! なんでそんな奴を生かしてんだよ!?」

「だからガキじゃない、我が弟子だ、いい加減に侮辱するのは辞めろ不愉快だ」


 リリムの事を罵るエドレイスに師匠は口調を強めた。

 エドレイスもその怒りに気付いたのか最初より全体的に小さくなったように見える。


「うぅ、だとしても弟子ってなんだよ弟子って」

「私がこの子を育てていても周囲から見て不審感や違和感を持たれない最も確実な口実だよ、私であれば弟子を取ったことにすれば怪しまれもしないだろうしな……多分……」

「そりゃそうだろうけどよぉ……このガ……弟子の子は同意したのかよ」


 エドレイスは若干心配するような視線でリリムを見つめている。

 そんなエドレイスをリリムも見つめ、そして……


「どれいくん?」


 先程師匠が言っていた呼び名を言った。


「ファ!?」

「プっ!! アッハッハッハ!! そうだ、そうだぞリリムよ! 此奴の名は奴隷クンだ! ㇷ゚ハハ! ハッハッハ!!」


 リリムの言ったことが余程面白かったのか。

 師匠は腹を抱えて爆笑している。

 一方エドレイスは子供にまで奴隷クンという言われ方をしたのが余程心に来たのか、フリーズしていた。


 我に返ったエドレイスは即座に屈んで両手でリリムの肩を掴んだ。


「な、なあ坊主……俺の名前は奴隷クンじゃねぇエドレイスだ、な? 言ってみろ、エ、ド、レ、イ、ス、ほら?」

「えどれ……どれいくん?」

「ブッハハハハハ!!」

「リエナテメェいい加減黙れ!! それに坊主? 奴隷じゃなくてエドレイスほら?」

「え、どれい、す?」

「そうだ! なんか区切りに違和感があったが……俺の名前はエドレイスだ、ちゃんと言えたじゃねぇか坊主、偉いぞ!!」


 ちゃんと名前を呼ばれて心底嬉しかったのか、わしゃわしゃとその大きな手でリリムの頭を撫でた。

 師匠は完全にツボってしまったようで未だに微かに身体を震わせて必死に笑い声を抑えていた。


「お前マジでそろそろ黙れ?」

「いや……プㇷ゚……黙って……プフッ……いるじゃないか、クフッ……」

「漏れてんだよ!? 笑い声が!! バチバチに漏れまくってんだよ!?」


 エドレイスにそう怒鳴られても尚、師匠は笑いを堪え切れずにいた。

 いい加減、限界が来たのかエドレイスはキレながら師匠の頭に目掛けて手刀を叩きこんだ。


「痛ッた!? 奴隷クン貴様、今殴ったな!? この私を殴ったな!?」

「殴って何が悪いんですかぁ? 奴隷クン扱いすんのが悪いんだろが!」

「貴ッ様! ……子供の前だというのを忘れたか!?」

「子供の前だからこそそんな低俗なあだ名やめるべきだろ!?」

「何だと!? 奴隷クンの……何が低俗だというだ!?」

「奴隷って単語自体だわ!? それぐらい理解しろ!?」


 師匠とエドレイスが喧嘩をする中、リリムは馬車を見ていた。

 しっかりとした作りをした牽引車に、絡繰り仕掛けの鋼の馬、馬鎧を着せたものではなくどうやら本当に中身まで全てが鋼で出来ている様だ。


「かっこいい……」


 ボソッと口にした言葉に言い合っていた師匠が気付いた。

 エドレイスの口を掴み無理矢理抑え、藻掻くエドレイスを引っ張ってリリムの方へ向かって来る。


「そうかそうかかっこいいか! 良いだろう? 私の神位錬成術ハイ・アルケミドによって生み出された絡繰りの馬、鋼騎馬アイアンホースだ、乗ってみるかい?」

「いいの!?」

「勿論だとも、弟子たる君が私の傑作に興味を持ってくれたのだ、これほど喜ばしい事は無い!」


 エドレイスを軽々ぶん投げた師匠が、優しい手つきでリリムを持ちあげた。

 鋼騎馬アイアンホースはのんびりと尻尾を振っているが、のっそりと首を曲げて僕を見ている。


「どうだい? 鋼騎馬アイアンホースの上から見る眺めは?」

「騎士になったみたい!!」

「ハッハッハッハ! 子供ながらの純粋な反応、実に結構! おいいつまで地面とキスしているんだエドレイス、そろそろ行こうじゃないか!」


 笑った師匠がそのノリのまま、地に伏しているエドレイスに声を掛ける。


「お前が……お前が飛ばしたんだろがぁ!?」


 渋々起き上がったエドレイスは開口一番そう叫ぶ……まあ、当然だろう。


「てかッ!! なんで俺の扱いこんな雑なのにそのガキの扱いは、んな丁寧なんだよ!!」

「そりゃあ当然だろう、子供と大の大人だ、接し方の違いがあって当たり前だ」

「くッ……だったらせめてガキん頃から一緒だった仲間のよしみで、俺の事も少しはまともに扱ってもらえねぇかなぁ!」

「君は……奴隷クンが合っているからなぁ…………うんすまない! まともな扱いは諦めてくれ!」


 清々しいまでの諦めろ発言にエドレイスは肩を落とした。


「……何じゃその理由はよぉ!!」

「どれいくん……どんまい!」

「ブッハ!!」

「ガキまで結局その呼び方かよ!?」


 鋼騎馬アイアンホースの上から軽くフォローしたつもりだったがそれを聞いたエドレイス溜息をついて、のそのそと牽引車に引きこもってしまった。

 その様子に一瞬吹き出し、笑うのを耐えていた師匠がやれやれと首を振りながら牽引車の外側に付いた席に座り、鋼騎馬アイアンホースの手綱を握る。


「さてさて、奴隷クンも拗ねてしまったようだし、本来は彼の仕事だが、私が手綱を取って我が家に向かうとしよう」

「師匠のお家ってどんなの?」

「そうだねぇ、言うならば、平原に立つ穏やかな一軒家といった所かな?」

「なんか面白そう!」


 騎士気分のリリムの言葉に一瞬目を丸くした師匠は、少し笑った。


「フッハハ……そうだな、きっと新鮮な場所になるだろうよ」


 師匠は手綱を弾いて鋼騎馬アイアンホースを走らせた。

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