応援コメント

第14話 パドックにて(2)」への応援コメント

  •  そういえば、この頃のマシンのサスペンションて、前輪にはダブルウィッシュボーン、後輪にはド・ディオンアクスルが一般的だったような気がしますね。
     後輪の独立サスとしては当時スイングアクスルしかなく、神経質な操縦性が嫌われたのかベンツではド・ディオンに戻していたような。
     あと、この頃は他にブガッティやアルファロメオなどでは板バネの車軸式もまだ使われていて、アウトウニオンでは前輪にトーションバー、後輪にスイングアクスルの完全独立式でしたが、当時はミッドシップそのものが未知の領域の部分が多かったのも災いして速いけれど乗りこなすのが難しいマシンでもあった訳ですが。
     モータースポーツの黎明期にして過渡期ならではの光景と言えるかもですね。
     今思うとハイパワーに見合わない細いタイヤ、頼りないブレーキ、未熟な空力も重なり、今のF1レーサーだったら乗るのを嫌がるようなシロモノですが、それだけに当時のレーサーの超人的な勇気にはただただ頭が下がる思いですけど、それしかなかった時代なので、案外そんなものだと思ってたりして。
     逆に、当時のレーサーが今のF1マシンを見たら逆に別の意味で発狂するかもしれないとか言ってた人がいたような。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    実はこのエピソードはまさにご指摘の「主流の足回り構成」へと置き換わる時代の直前なのです。
    1932年アフスの出走マシンは例外なく板バネ支持の車軸式です。

    今日ではとても許されない危険な技術が当たり前であることもこのエピソードの後にあれこれと記してゆきます。

    お楽しみくださると幸いです。

    編集済