応援コメント

第12話 戦術基礎(2)」への応援コメント

  •  そういえばこの話を読んでいて、SSKLのベースとなったSSKはコレクターズアイテムとしても有名ですよね。
     因みにSSKLは正式にはカタログに載ってなかったものの、一説には4万ライヒスマルクだったと推測され、これは同年代のグローサーメルセデスやマイバッハツェッペリンに匹敵していることからして、プライベートで参加していたレーサーの大半は容易に手が出せるモデルではなかったに違いありません。
     余談ながら、4万ライヒスマルクは現在の日本円に換算するとざっと4000万円くらいでしょうか。
     惜しむらくは現存しているSSKLは一台もなく、全てレプリカなのですよね。1944年までは存在していたのですけど、以降は行方不明になってますし。多分空襲か、或いは戦後の混乱のどさくさに紛れて連合軍が盗んでいったか……

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    >メルセデスSSKL
    「市販レーサーとは名ばかり」「事実上はメルセデス関係者しか入手できない」存在だったことは確かなようです。
     後に連合軍が盗んだメルセデスレーシングマシンの中には数奇な経緯を経てメルセデス博物館に収まったりしたものがありますが、12機製作されたとされるSSKLはその全てが全くの行方知れずですね。

     同じく行方知れずのいくつかのマシンと共に、今もメルセデス経営陣が「疎開」させた東欧のどこかの納屋で眠っているのかもしれません。
     ……本作のテーマではありませんが、「イギリスと戦争が始まった」と聞いて「資産の一部を東欧に疎開させた」メルセデス経営陣の戦略眼については評価の別れるところですね。
     なにしろ当時のメルセデス経営陣は皆「西で難敵イギリスとの戦争中に、東欧を戦場とするソ連相手の戦争などあるはずがない」と考えたらしいので!

    編集済