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2024年4月21日 22:12
お話にも登場する750㎏フォーミュラは、当初エスカレートする一方であったフォーミュラマシンの最大重量を900㎏から引き下げることで一定の抑止を狙った筈が、その他については事実上無制限を認めるような規定であったことが反って徒となり、後に怪物と言われるマシンを生み出す温床となったことは皮肉と言えなくもないですよね。 尚、AIACRの当初予想では排気量は2.5リッター前後になると思われていたのが施行最初のシーズンで既にメルセデスW25では3.4リッター、354馬力を発生していたのですから、この時点で開いた口が塞がらないと申しますか、当時の自動車メーカーの技術の進歩の凄まじさを物語るエピソードと言えなくもないですよね。 尤も、これですらまだ序の口で、最終的に5.66リッター、646馬力の怪物であるW125を生み出すことになるのですから恐ろしや。
作者からの返信
感想ありがとうございます。>750kgフォーミュラグランエプルーブ、F1世界選手権を通じて「コストと危険性の抑制にもっとも失敗したフォーミュラ」と言われていますね。なお、作中では省きましたが900kgフォーミュラは各グランプリの主催者が無視し「主催者が必要に応じて定義する」いわゆるフォーミュラ・リブレで開催されていました。>354馬力、最終的には646馬力当時のタイヤと路面でそれを活かせていたか?コース上で実際に使えたパワーはどの程度か?これが本作のテーマのひとつでもあります。遥か後に出現するグループB、4WDのラリーカーが舗装コースのラリーにはどの程度のパワーにセットして出走していたかを考えれば、1930年代の2WD車が600馬力を活かせたはずがないことは自明でもあります。しかし。ここからは後程、作中で登場人物たちに語らせます。
お話にも登場する750㎏フォーミュラは、当初エスカレートする一方であったフォーミュラマシンの最大重量を900㎏から引き下げることで一定の抑止を狙った筈が、その他については事実上無制限を認めるような規定であったことが反って徒となり、後に怪物と言われるマシンを生み出す温床となったことは皮肉と言えなくもないですよね。
尚、AIACRの当初予想では排気量は2.5リッター前後になると思われていたのが施行最初のシーズンで既にメルセデスW25では3.4リッター、354馬力を発生していたのですから、この時点で開いた口が塞がらないと申しますか、当時の自動車メーカーの技術の進歩の凄まじさを物語るエピソードと言えなくもないですよね。
尤も、これですらまだ序の口で、最終的に5.66リッター、646馬力の怪物であるW125を生み出すことになるのですから恐ろしや。
作者からの返信
感想ありがとうございます。
>750kgフォーミュラ
グランエプルーブ、F1世界選手権を通じて「コストと危険性の抑制にもっとも失敗したフォーミュラ」と言われていますね。
なお、作中では省きましたが900kgフォーミュラは各グランプリの主催者が無視し「主催者が必要に応じて定義する」いわゆるフォーミュラ・リブレで開催されていました。
>354馬力、最終的には646馬力
当時のタイヤと路面でそれを活かせていたか?
コース上で実際に使えたパワーはどの程度か?
これが本作のテーマのひとつでもあります。
遥か後に出現するグループB、4WDのラリーカーが舗装コースのラリーにはどの程度のパワーにセットして出走していたかを考えれば、1930年代の2WD車が600馬力を活かせたはずがないことは自明でもあります。
しかし。
ここからは後程、作中で登場人物たちに語らせます。