第49話 続・仁義なき戦い?
今、仁義なき戦い、第二弾が行われようとしている・・・
〖う~ん、レイさんの魔力は愛し子たちと同じで上限がないから、どれだけいたって平気だろうけどね。エルフさんたちは~〗
〖そうよね、いくら小さい子ばかりとはいえ、一人で十匹とかはねぇ〗
〖無理ですね。魔力切れ起こしてしまいます〗
そう。妖精さんに負けず劣らず、すごい数が集まってしまったので、どうしよう?と、考えた結果・・・
〖上限は三匹ね。出来れば二匹位がいいと思うけど。増やしたいなら魔力を増やすしかないわね〗
という魔神様のお言葉によりお父さんとお姉ちゃん三びき、お母さん、妹さんは二匹と相成りました。
『これで上手く属性が別れてくれたらいいけどな』
『そう上手くいくかえ?』
料理長、天界樹様、それは彼らの運次第よ。
勝負方法はジャンケン大会も考えたんだけど、
〖足やら手やらこんがらがりそうだぞ〗
〖たしかに、判定にも時間がかかりそうですね〗
という、鍛冶神様と医神様の言葉により却下。
『徒競走・・・』
『鳥は飛んで良いのかえ?』
『・・・・・・』
その他、運動会の種目は種族差ありすぎて却下。
なので結局
『はい、この三本の紐を腰に巻いて、ダミーの紐に混ぜて、はい、これを持って・・・よし!どれが正解か分からないようになったわね』
『は、はい』
同様に、皆さん本命の紐を体に巻き付けて、待ち構えてる子の数になるようにダミーの紐を持たせて、
『これをどうするのですか?』ぷらぷら
『随分長い紐ですね』くるくる
二メートルくらいある紐は工芸神様がちょちょいっと用意してくれました。
〖まあ、このくらい造作もないですよ〗ふっ
さすがですよ
『ふっふっふ。これをね?はい、君たち一本ずつ選んで持ってね』
もふもふさん達に好きな紐を選んでもらって、持ったり、くわえたり、結びつけたりしてもらって
『ピンと張るちょっと手前で止まってもらったら』
もふもふさんたちには、エルフさんたちの前に扇形に広がってもらって
『『『『・・・?』』』』
エルフさんたちまだピンと来てないみたいね。首を同じ方にコテッと倒してるわね。もうすぐ分かるわ。
『はい!それじゃみんな、合図したら大きく一歩前に出てね』
そう。勘のいい方はお察しの通り
『せーのっ!ジャンプっ!』
ぴょーんっ!
これは、くじ引きよ♪
〖〖〖あっ!〗〗〗
『『やったな・・・』』
『やりましたね』
『え?』
なにが?
ぐいんっ
『『『『わあっ』』』』
ビタビタンッ!
しーん・・・
『あ、あらあらまあまあ?』
一歩ってこんなに大きいものだったかしら?
〖レイ、やっちまったな〗
〖せめて、普通に一歩と言うべきでしたね〗
〖レイ、こいつら、可愛くても天界に住んでるヤツらだぞ〗
『あ、あははは』
だって、あの小さにからだで一歩があんなに遠いいなんて・・・
もふもふさん達の一歩は、横断歩道を一歩で渡れるほどでした。なので
『『『『きゅう・・・っ』』』』
『あ~ん、ゴメンなさ~いっ!』
まさか引っ張られて顔面から倒れるなんて思わなかったのよーっ
『まあ、次回からリアルくじ引きはやめた方が良いの』
『はい。そうします・・・』
夜店のくじ引きのように、景品に結びつけちゃいけません。覚えました。
とにかく、もふもふも決まったようです。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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