第37話 もふもふパラダイス

間違えてましたっすみませんっ

☆。.:*・゜☆。.:*・゜



天界樹様の洞の中で眠り回復を待つ精霊さんを後に、最近ではすっかり女子会の会場となっている、四阿へ向かうと⋯


『⋯現金じゃのぉ。いつもの二倍、いや、三倍はおるかの?』

〖本当ね。きっと話を聞いていた風の妖精、精霊辺りが広めたんでしょ?〗

〖まだまだ集まりそうですよ〗

『あらあらまあまあ⋯』

神様方や精霊樹の精様が仰っていたのは本当のことだったのね⋯申しわけないわ


〖ふふ。今日は女子会じゃなくてごめんね〗

『まあ、茶と茶菓子は提供するからよ』

『ふふ。すでに期待の目で見られてるようじゃぞ』

『あ?うおっ!』

『あらあらまあまあ』くすくす

そうね。今、妖精さんや小さな動物さんたちに一番人気は料理長さん⋯の、お菓子ね。すっかり囲まれ⋯

『う、うお?やめろっうぷっ』

埋もれてるわね⋯全身


それに

『『あわわわ』』

『『ま、待ってっ』』


〖おやおや、やはり分かるのですね〗

『エルフ親子が妖精と精霊⋯あとは、小動物まみれですね』

『あらあらまあまあ』

エルフさん達がたちまち妖精さんや精霊さん、小動物たちにたかられてるわ。足にもまとわりつかれてるから、足ぷるぷるしてるけど大丈夫かしら?

『『きゃあっ』』すてーんっ

あ、ダメだったわね⋯


〖あ~あ~大丈夫か?よっと〗

『『あ、ありがとうございます』』

〖おう!〗

鍛冶神様が尻もちついた姉妹をヒョイっと軽々引っ張りあげてるけど


〖鍛冶神、荷物じゃないのですから、もう少し優しくしてあげてください〗

〖あ?何言ってんだ、工芸神。俺は優しくしてんだろ?な?〗

『『は、はいっ』』

〖どこがですか⋯あなたがたも正直に言わないとダメですよ〗

『『い、いえっ』』

『鍛冶神様は』

『優しいですっ』

あら、力いっぱいね。

〖ほらな?〗ニシシッ

〖⋯間違ってますねぇ〗はぁ⋯


鍛冶神様はエルフさん達を助けたヒーローですからね。憧れの王子⋯王子?⋯う~ん?珍獣?〖オイッ!〗まあ、憧れの存在なのよね。きっと。


ツンッ


ん?つん?


パクっ


んん?ぱく?


『あらあらまあまあ?』

なんだか私⋯


〖レイ、何あなた、食べられてるの?〗

〖髪の毛と、服、思いっきりパクっとされてますね。あ、頭も〗

やっぱり食べられてます?


『今まで気づいてもらえなかったことを怒っておるようじゃの』

なるほど

私のところに来てくれてるのは、大型の動物さんが多いかしら?


『おそらく騎乗できるもふもふと言っていたからではないですか?』

あ、そういうことですね


〖レイといえばクマな感じするけどね〗

〖クマは威圧感ありすぎませんか?〗

私は可愛いもふもふがいいわ。


ふわっ


ん?


ふわふわっ


『あらあらまあまあ?翼?この子たちは?』

えっと脇の下にすぽっと入ってきた子たちが⋯

片方はライオンさんのような体に頭は鷲?羽がもふもふっ。

もう片方はお馬さんに羽が?


〖それはグリフォンとペガサスだね〗

まあ!ファンタジーの定番!


もふ


ん?足に?

『あらあらまあまあっキツネさん?』

しっぽが三本?九尾のキツネさんではないのね?

『そりゃ、天狐だな』

まあ、やっぱり狐さんなのね


ぺとん『にゃあ』


ん?今度は頭の上で『にゃあ』?

『あらあらまあまあ、猫?』

『それは、小虎だの』

『まあ、虎さん?』

なんで頭に虎?

『にゃあ』

どうやら私には動物さんがよってきてるみたいね。


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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