第16話 日本の神様の願い?

本日2話目です

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


主神様を始めこちらの世界の神様たちや、日本の神様のおかげで今、私はここにいることが出来ているのよね。感謝しかないわ。


お茶会の最中、この世界で目覚めてからのことを思い出し、感謝を新たにした。


⋯でもね?


『それとこれとは話が別よぉ!!』ギンッ


〖〖『ヒイッ』〗〗びくぅっ

むぎゅうっ

あらあらまあまあ?だから、ナイスボディ同士が抱き合うとお胸が持ち上がるのはなぜかしら?私だって私だってっ


『ああいうボンキュッボンのうらやまけしからん夢のボディになれるはずだったのに!』

〖いやぁ、はずだったわけじゃあね⋯〗ダラダラ


ギンッ!


〖ひぃぃ~い、いや、はずだったのにねぇ?あは、あははは?〗がくぶるがくぶる


『さあ、日本の神様のせいとはどういうことか教えていただきましょうか?』にこにこごごごご

〖あ、あの、笑顔なのに怖いよ?〗がくぶるがくぶる


『あらあらまあまあ、うふふ?気のせいではないかしら?』にこにこごごごご

〖そ、そうかなぁ?あは、あはは?〗がくぶるがくぶる


『そんなことより』どんっ

ピシピシッパラパラ⋯

〖な、何かなぁ?〗ひくひく



〖おいおい、あの壁大丈夫か?崩れてるよな〗ぱくぱく

『壁ドンとは過激なものだったのですね』もぐ

『あいつのいた世界の女はあんなんにときめくのか?変わってんな』ずずっ

〖おそらく違うものだと思いますよ〗ぱく

男性陣はさっさと席を移動し、ケーキをぱくぱく。お茶をずずず⋯としながら遠巻きに見物⋯じゃなくて見守っている

〖酷い!?助けてよっ〗

〖『⋯⋯』〗ふい~

『美味しいですね』しれ~

〖おかわり頂きましょう〗しれ~

わ~主神様、味方いない⋯



『うふふふ⋯さあ、吐・け♪』にこにこごごごご


ピシッピシッ パラパラ⋯


〖は、はい~〗がくぶるがくぶる


〖じ、実はね?こちらに貴方を迎える時に、体を作り直さなきゃいけないお話をしたらね?〗ぶるぶる


主神様、顔面蒼白で震えながら話し出します。


(うわ~ん、魔神ちゃんたち助けてよ~)

(無理よ。無理無理)

(無理です。お父様、申し訳ありません)

((頑張って!))

(そんな~)

奥さんにも娘にも、生贄⋯じゃなくて差し出されたようです

〖意味変わらないよね!?〗

気のせいですよ⋯



『何をブツブツ言ってるのかしら?続きは?』にこにこごごごご

〖はいーっ!そ、その時にですね⋯〗



日本の神様は⋯


〖体を作り直すのは仕方ないが、あまり変えてくれるなよ。出来れば髪や瞳も黒髪黒目がいいんだが〗


〖ええ?申し訳ございません。それは難しいかと⋯僕⋯ごほん。私の世界では魔力の質で髪や瞳の色が決まってしまうことが多いのです。なので恐らく⋯〗


〖変わってしまうか⋯〗ふぅ


〖はい。申し訳ございません。ですが、きっと美しい色になると思いますよ。魂が美しいですから〗

金とか、銀とか、神秘的な色になりそうだよね


〖そうか。なら仕方ないな。残念だが⋯〗はぁ⋯


〖ご理解頂きありがとうございます〗

よ、良かった、渡さないとか言われたらどうしようかと思ったよ。


〖だが、容姿はいけるだろ?〗


〖え?〗

よ、容姿?なぜそんなにこだわるのかな?


〖実はな、他の神からも陳情が上がっててな?頼むからそのままの姿でって言われてるんだ。もちろん、私もその一人だ〗ごほんっ


〖な、何故でしょう?〗

ええ?ど、どういうこと?


〖いやな?みんな今回のことに興味津々でな?どんなヤツだって見に来るんだが〗ふむ


〖え?そんなことになっていたのですか?〗

あわわわっお、怒ってたりするのかな?


〖そうなんだよ。それでな?〖あ、このご夫人は私の宮に来てくれたことがある〗〖うちにも来た〗とか言うやつが多くてな〗


〖そ、そうなのですか?〗

そ、そうだったんだ。でも、そんなに一人一人のことを覚えてらっしゃるなんてすごいね。


〖そうなんだよ。〖今どき珍しい和装の似合う美しいご夫人が、一生懸命祈ってくれる貴重な貴重な存在だから、覚えている〗と、口々に言うんだ〗


〖は、はあ⋯〗

び、美人だから?


〖だからな?〖異世界に渡さざるを得ないのが口惜しい。せめて、せめて我らを信仰してくれたその姿はそのままで〗と、言う訳だ。私も勿論同じ思いだ〗


〖は、はあ⋯〗

そ、そこまで?


〖今は髪は染めたり、派手な化粧だったり、服装もな昔に比べると慎ましさというのが薄くなっていてな?体や心もな?〗


〖は、はあ⋯〗

そ、そうなの?


〖そうだ。私もそれで思い出してな。美しい黒髪をしっとりと結い上げ、着物を美しく上品に着こなし、凛とした姿で我が宮に参った姿をな。今は着物を着るものが少ない上に、着こなすものは更に少ないのだよ。悲しきことよ〗はぁ⋯


〖は、はあ〗

そうなんだ~


〖だからな、若返るのは構わん。美しさに磨きがかかるだろうし、これからの事を思えば若い方が良いだろうしな。だが、せめて、この日本を代表するような姿はそのままで頼む。加護もやるし、なんなら定期的に着物も用意しよう。な?頼む!〗ガシッ!ギリリリッ


〖は、ははは⋯畏まりました〗

ひぃぃっ、肩、肩が握りつぶされる~


〖本当か?では、頼むぞ!信じてるからな!わははは〗ぱっ


〖あ、あは、あははは⋯〗

日本の神様方も、結構俗物的なところもお有りなんだね⋯何にしろ、お許しいただけて良かったよ~


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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