第40話 ぶっ飛んだ世界
パイプに叩かれ、蹴られ。痛い。苦しい。死にたい。そうしてると目の前にパイプが迫る。そんな時、俺は目を覚ました。
四郎「ハァハァハァ」
葉月「大丈夫?」
俺の顔を覗き込むのは葉月だ。やはり現実。
すこし安堵し、支度を整える。
四郎「今日は」
葉月「知ってる。佐竹が動いたんでしょ」
沼尻の合戦が決着した翌年、伊達家当主だった伊達従四位下左京大夫藤原輝宗が畠山右京大夫源義継に拉致され、追ってきた伊達軍に自ら諸共殺害された事件があった。
これに政宗は激しく怒り、畠山氏の二本松城を攻めた。これに佐竹義重が反応し、大きな合戦が起こる。
天正13年11月17日。世にいう人取橋の戦いである。
四郎「これは事実通りか…戦死したのは?」
葉月「鬼庭左月他多数だね」
四郎「これも同じか…親方様にこの旨は?」
葉月「四郎より先に伝えてる。当たり前でしょ?」
四郎「そう言われるとすこし落ち込むな」
葉月「まぁまぁ元気出して」
四郎「…」
葉月「それで宝石の方の収穫は?」
四郎「睦月さんが紫、皐月さんは黄色。長月さんは藍を持ってた」
葉月「これで五個?」
四郎「今のとこ俺の予測が当たってるな。その場合は父さんが一つ。そもそもハマってたのが二つ。この時点であの老人の言うことは違うね。でも一つしか持ってなかった長月さんが入らなかったから条件は何かしらあると思うけど」
甲斐「うわー」
ドーン
氏長「何事だ!」
小太郎「あなたの娘さんです」
氏長「景宗ぇ!」
四郎「あはは…」
騒がしい!
なぜかやってなかった人物紹介!
佐竹家です
佐竹義重(1547〜1612)
佐竹家18代当主。【鬼義重】と呼ばれ、周辺大名に恐れられた。北条氏とも多くの戦をするも引けを取らず、数多の戦に勝利した。
しかし鬼義重の名は伊達ではなかったようで、家中にも恐れられていたようだ。
佐竹義宣(1570〜1633)
佐竹義重の子で佐竹家19代当主。
義重とは異なり、戦乱の世を生きていないが、統率力はあり、
太田資正(1522 〜1591)
扇谷上杉家、佐竹家家臣太田資頼の子。
河越野戦には参加していなかったが、その後松山城、岩槻城を北条から奪うなど知略に優れたが、数の差にて敗北。北条に降るも上杉謙信が小田原を攻撃すると寝返り、以後、佐竹配下に入り北条と敵対した。
真壁氏幹(1550〜1622)
真壁久幹の子で武勇に優れ【鬼真壁】と呼ばれ、府中合戦や文禄の役などで活躍した。
佐竹家が関ヶ原敗戦後、出羽に移る時は常陸に残った。
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