第17話 え?なんで?
突如現れた小太郎殿はこちらに頭を下げ
小太郎「泰親殿、四郎殿、葉月殿、すいませぬ…」
四郎「いえいえ…」
泰親「お館様を守るのが小太郎殿の任務。あまり見かけない大勢の武者が歩いていたら疑ってしまうのは仕方ない」
小太郎「そう言ってもらえるとありがたい。では、某はここにて。左京大夫(綱成)様から河越城に呼ばれているので」
泰親「
小太郎「上方の方の決着がついたようで、玉縄衆(綱成が率いる精鋭集団。玉縄城を拠点にしていた)筆頭の間宮殿と小田原衆(小田原を拠点にした氏直直属の軍団)筆頭の
そう言った四方山話をしているといきなり騎馬が小田原の方から走ってきた
パカラッパカラッパカラッズサー
氏規「四郎殿、泰親殿…すいませぬ不測の事態があったようで急遽河越城に向かってくだされ…って小太郎殿!ちょうどいいとこに!お主も呼ばれてあるので河越城に向かってくだされ」
四郎「え?俺もですか?」
小太郎「さっきお館様からの連絡があり、今から向かおうとしているところです。
氏規「俺は陸奥の兄者(氏照)を呼んでくる」
泰親「わしらは先に向かっておるぞ」
氏規「ええ!其方の兄者(氏長)によろしく頼む!」
泰親「かしこまった!お勤め、頑張ってくだされ!」
氏規「ありがたく。ハイヤッ」
パカラッパカラッパカラッ
そう言って氏規様は馬を急かせ河越城の方に走り抜けていった。
河越城で行わなくても小田原城でなんでやればいいんじゃないのと思いながら今来た道を引き返す。その答えはすぐに泰親様が小太郎様と共に話していた
泰親「河越城ということは上方のことか…河越城なら甲斐と信濃もしくは上野と越後だな…」
小太郎「上杉は最近動いてなかったからおそらくは河尻と森だろう。もしくは真田か」
泰親「穴山梅雪かもしれぬがな」
葉月「???」
四郎「あはは…」
河尻秀隆と穴山梅雪が生きてるか…二人とも本能寺後の混乱に巻き込まれて死んだはず…ワンチャン河尻は秀長かも…それでも甲斐にはいないよな…やっぱ歴史が変わってるな。森って長可か…うわーこっわ(棒)
そして河越城を傍目に通り過ぎる。え?なんで?
泰親「ありゃ…行きすぎちゃった」
小太郎「そうですね…」
え?あんたら大丈夫?現役の北条家臣だよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます