第3話 死後
「路地裏で少年の死体が見つかりました。
少年は空觸中学の二年生、尾ノ道四郎さんだということです。死因は鉄パイプで殴られたことの撲殺。そのほかにも多くの傷がついていて複数人による犯行によるものだと警察は推定しておりー」
時雨「え?四郎が死んだ?」
そう呟いたのは私、歪時雨。
時雨「そんなはずじゃなかったのに…」
私は尾ノ道四郎のことが好きだった。
それも幼稚園の頃から。
中学校に入ったくらいだっただろうか?
四郎がいじめられ始めたのは。
その顔がなんとも大好きで、それからは私もその顔を見るためにいじめてたんだよね…
加奈「時雨姉?」
どうやら四郎の妹、加奈ちゃんがきたようだ。
時雨「どうしたの?って ひっ!」
そこに立っていたのは虚な目をしてなって立っていた加奈ちゃんだった。
加奈「時雨姉さん…うちのお兄ちゃんをよくも殺してくれたね…」
私は動揺する。
時雨「私は殺していなっ」
加奈「そんなことを私が信じると思う?防犯カメラに写っていたよ。時雨姉が兄さんをいじめていた証拠。他の人とおなじく、時雨姉にも兄さんと同じ間に合ってもらわなきゃ割に合わないでしょ」
さっきから友達と連絡がつかなかったのはこのせいか!でもそれは今は関係ない…警察に連絡を…
加奈「させないよ」
私の手から携帯がはたき落とされ、私は思わず悲鳴を上げる。
時雨「うわあああああ」
加奈side
目の前の女は哀れな叫び声をあげた。
でもね?お兄ちゃんはこれ以上の苦痛を味わったんだよ?そう言って私は後ろに持っていたゴルフクラブを振り上げる。
時雨「キャァァァァァ」
青年「君、何をしている?」
チッ邪魔が入った。
加奈「邪魔しないで!」
青年「邪魔するさ!って血まみれだ。誰か、警察を呼んでくれ!」
加奈「あーあーあー!しつこい!」
そう私は叫んだ。
加奈「これは仇打ちなんだよ?何が悪いの?先にお兄ちゃんを殺したのはそいつなのに」
青年「なんだって?」
時雨「こんな奴に耳を貸さないでください!」
そうあの女は喚くも
加奈「証拠なら此処にある。だからどいてくれない?」
青年「たとえそうだとしてもこんなやり方は間違ってるよ」
加奈「チッ」
またこの男に止められる。いっそこの男ごと…
母「やめなさい加奈!」
加奈「お母さん…」
そこにはお母さんが立っていた。近づいてきたお母さんは耳元で
母「この女にはあとで報いを受けさせる。今は雌伏の時よ」
と呟いた。
時雨side
加奈ちゃんは引いてった。加奈ちゃんのお母さんが止めてくれたようだ。
青年「あ、ありがとうございます」
と、助けた男にお礼を言うも、その男はすでにこの場にいなかった。
閻魔「おー危なかった」
四郎から頼まれたことをなんとか守ることができた。
もーあいつも無茶苦茶なことを言うもんだ
と俺、閻魔大王は一人思うんだった
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