第57話 朝ごはん♪

『それでは、いただきます』

「いちゃだきましゅ!」

『はい、召し上がれ』


わ~い♪ごはん~♪


神代家の朝ごはんは、めちゃくちゃ純和食!聖一朗様が持ち込んだのであろう、『いただきます』もちゃんと伝わってます。


「きゅうり♪」ぽりぽり

さっきお手伝いしたきゅうりもあります。味付けはママです。ごま油とお醤油がちょうどいいです。

「おいち♪」ぽりぽり

『ふふ、そのたたきキュウリ、嬢ちゃんたちが作ったんだよ』

ママがそう言ってくれたけど、ちょっと

「ちがぁう」ぱく

叩いて揉んだだけだよ。

『一番大変なところをやってくれたろ?』

「ん~?ダンダンちて、もみもみ、ちた、だけ」ぽりぽり

『十分だよ』

そうかな?


〖ふふ。じゃあ、さっそく頂かないとね〗ひょい

『そうですね』ぱく

『『『はい』』』ぱく

みんなお箸の使い方も上手だね


ぽりぽりぽりぽり

〖うん!おいしいよ〗にこ

『そうですね。よく頑張ったな』

『『『とってもおいしいです!』』』

『そうだろ?』

「えへへ」

『私たちの初めての共同作業だもの。美味しくて当然よね』にこにこ

『ぴよ!(とーぜん!)』

「あい!」

そうだね!一緒に作りました!


〖これも持って帰りたいな~〗

『そう言うだろうと思って、ちゃんと別にしてあるよ』にま

〖さすがママだね。ありがとう〗にっこり


「いちじゅーさんしゃい」

以上だね~

『おや、やっぱり知ってるんだねぇ』

「あい。りしょうの、おしょくじ。さんじゅっひんもきゅ」もきゅもきゅ

ほうれん草の胡麻和えもおいしい♪次は、茄子のぬか漬け♪


『ふむふむ。やっぱり初代様は正しかったんだねぇ』

『そうだね』

ママとセイジュウロウ様が納得してます。


お味噌汁は、お豆腐とワカメ!ワカメがあるってことは、海あるのかな?

卵焼きは甘いのと、大根おろしが乗ってるのはだし巻きです。白いご飯のお供は焼き鮭です。


『はい。鮭は解したよ。こちらと交換しよう』

「う?」

『おや、主、優しいじゃないか。良かったね。キレイに骨も避けてくれたようだよ』ふっ

『だって危ないじゃないか』

『ふふ。私がやってあげようと思ってたのに先こされちまったと思ってね』

『なんだ。ヤキモチか』ははっ


わあ、キレイに解してくれてる~

「ぱぱ、ありがちょ」にぱ

『どういたしまして』にこ

『『『はうっ』』』ずきゅん

『ぼくたちも』

『なにかっ』

『この煮物もおいしいよ』

わたわた

「う?」

あ、厚揚げの煮物だ~♪

「あいがちょ~♪」

『『『はうっ』』』

ん?どうしたのかな?


〖君たち、重症だね~〗

『まったく仕方ないわねぇ』

『あ、だったらこの子用の食器や椅子なんか作っとくれよ』

『ああ、いいね。ご覧の通り今は神様の膝の上だし、食器は大人用だしね』

メロメロな白騎士さんたち、女の子のために何かしたくて仕方ないみたい。


『そういうことでしたらっ』

『喜んでっ』

『他にも何でも言ってください!』


なので、試しに行ってみたら快く快諾!なぜなら


〖エルフは森の民、木工とか普通だったら大好きで、得意なんだよ〗

「ほえ~」

あれ?なんかちょっと意地悪い言い方?

『ごく最近までそうじゃないエルフがいたんだけど、今はいないから大丈夫よ』にっこり

「ふ~ん?」

そうなんだぁ


「にーたんちゃち、しゅごいんだね」にぱ

〖そうだね~〗にこ


『『『はうっ』』』

『だから、お慣れよ⋯』

『仕方ないわねぇ』

ん?またまたどうしたのかな?


『あ、じゃあ庭を広くして遊び場を作ろうか。材料はその時に出た木でいいんじゃないかな?』

『そうね。その辺は私に任せて』

〖あ、ちょっと広めにお願い〗

『え?族長の子たちが来るからですか?』むぅ

『主、何だいその顔?』

〖ああ、この子を悪い虫に取られるって思ってるんだよ〗くすくす

「う?」

悪い虫?

『はあ?まだ子供でしょ?』

『子供でも男には変わりないじゃないか』むすっ

『『『そうですよっ』』』

『あんたらもかい⋯ん?てことは?』

『ああ。引っ越してくるらしい』ぶすっ

『やっぱりねぇ』

ママの予感大当たり。


〖まあまあ、でも、理由はそれじゃないんだよ〗

『それじゃないとは?』

〖ん?もうすぐわかるよ〗にこっ


「うう?」

神様、にこにこで、まだ内緒だって。何かな?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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