第26話 遺言?

初代様のお手紙はまだまだ続く。


「「ハイエルフって、寿命が長い分、子供が出来にくい。だから、女の子が神代を継ぐ可能性が高いはずだよな?だから、俺はそんな可哀想なことは出来ない!すぐやめろ!って言ったのによ!あの時代錯誤のクソジジイ!まさか、まだ生きてるとか言わねぇよな!?今すぐ撤廃しろ!女の子じゃなくたって、十とか、十三とか、四十、五十なんて嫌だろうが!ちゃんと顔みてその子のためだけの名前をつけてやれ!俺には叶わなかったが、名前は子供にとって一生モンの大事なもんだぞ!しかもハイエルフの長い長い一生だ!名前は親からの最初の贈り物なんだ!これは俺の遺言だととっていい!」」

うんうん。その通りだよね。初代様もかわいそうに⋯ん?


『⋯⋯』真っ白 ふら~バタンッ!


しーん⋯


『『『わーっですーっ』』』あわわ

『『『ご主人様、倒れたですーっ』』』ぶんぶんっ

『『『白目むいてるですーっ』』』ぺたぺた

『『『息してないですーっ』』』ぺちぺちっ



「あ~」

セイジュウロウ様、倒れちゃった

〖気絶が先だったね~〗

ね~かわいそう⋯セイジュウロウ様名指しされてるし⋯しくしく


『まじかい⋯』はああぁ⋯

あ~ママもまた大っきなため息

『嫌だ、セイシロウちゃんも、セイシチロウちゃんも、セイハチロウちゃんもあんなに泣いてたのに、本当は泣かなくて良かったわけ?』わなわなわな

「うにゃ?」

神樹の精様、震えてる?

〖あちゃ~怒っちゃったね~〗

え?


『ちょっと族長、殺してくるわ』バッ


「ほええええ?」

殺してくる!?というか、まだ生きてるの!?

『いや、代替わりはしてるよ。ただね、揃ってガチガチの石頭のクソジジイなんだよ』はああ

「しょうなんだ⋯」


『だから、私も代々の当主も言ってきたのに!』ぶるぶるぶるっ

「お、おちちゅいて?」

血管切れちゃうよ!

〖殺しちゃダメだよ~〗

神様、もっと真剣に止めて!


『殺すな?だったら待ってて!私の加護を直ちに奪って未来永劫、長老と同じ穴のムジナに加護は与えないわ!』

〖わ~ある意味、死ぬより辛いかも~〗

え?


『女だからと言う理由で神樹の精である私のことさえ、心の中では下に見てる奴らよ!いい加減、我慢の限界だわ!今なら神様だっているし!加護を奪ったって文句は言わせないわ!いいわよねぇ?神様!』ギンッ


〖そうだね~心から改心した者には加護を再び与えるとか言えばいいんじゃないかな?実際は戻す加護を極小にしちゃえばいいよ。だって、この決まり撤廃しないと、この子の名前がセイジュウイチロウになりかねないよ?血は繋がってなくても娘として育てるんでしょ?この子間違いなく、この世界最強だからね?〗なでなで


「ほえ?」

最強?

『ええ?』

『そうなの?』

ママも神樹の精様もびっくりだよね?


〖当たり前でしょ?日本の神様と僕からチート能力を与えてるんだよ?加護だって凄いことになってるんだよ?〗


『『あっ!』』

「しょ、しょうでちた⋯」

わたし、超チートだった!というか、聖十一郎?そんなのそんなの、


「じぇっったい、やああああっ!」


絶対、嫌ああああっ可愛い名前じゃないと嫌ーっ


〖だよね?〗


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。

名前、どうしようかな?可愛い名前と、意味、何かないかな~?

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