第25話 掛け軸の中身
途中まで書いてたのが消えました⋯泣
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
立派な床の間の立派な掛け軸。でもその正体は、初代様から子孫へのお手紙でした。しかも、
「わたちにょ、キャラじゃにゃい⋯」ぐすっ
読むの辛いよ~
〖う~ん、そうだったよ、こういう感じだったよね、セイイチロウ〗なでなで
『やっぱり、ろくでもなかったんだねぇ』なでなで
うぅぅ、神様とママが慰めてくれてるけど
「まだ、ちゅぢゅき、いっぱい⋯」ぐすっ
まだ最初の一文だけなんだよ。
〖あ~ね~。がんばれ~〗なでなで
『嬢ちゃん、あとで美味いもん食わしてやるから頑張んな』なでなで
「あ、あい」ぐすん
ほんと?甘い物お願いします。でもね?話始めようにも⋯
『『『『『⋯⋯』』』』』ぽかーん
ほらぁ、みんな口開けたまんま、ぽかーんってしてるよ?固まってるよ?どうしてくれんの?初代様~!
〖ん~、まあ、無理もないけどね~〗ふぅ
苦笑いしてる場合じゃないよ神様。
『まったく仕方ないねぇ~。ほらほら、主!みんなも!しっかりおし!まだ終わりじゃないんだよ!』パンパンッ
ママが手を打って皆を起こしてくれてます。ママ強い。
ハッ!
『あ、ああ、すまない』
『な、なんだったの今の』
『『『初代様、あんなだったです?』』』
『『『⋯』』』ぽかーん
『『『⋯』』』ぽかーん
あ、起きた。でも、花うさぎさんと妖精さんたちはまだぽかーんってしてるよ。
『おや?神樹の精様は知らなかったのかい?』
『初代とはあまり交流がなかったのよ。時々、供物をいただく時に会うくらいね。仲良くなったのは四代目のセイシロウちゃんって子、『女の子なのにこんな名前嫌~っ』て私の木の根元に隠れて泣いてたのがきっかけね』
『そうだったのかい、たしかに気の毒だね』
「あ~」
やっぱり女の子がいたんだ~。かわいそう
〖あちゃ~セイイチロウの心配当たっちゃってたんだね~〗
「ね~」
『おやまぁ、まさか、その辺りのこともアレに書いてあるのかい?』
『え?そうなの?』
ギクウッ
「え、えっちょ~」
ど、どうしよう?
『あるんだねぇ』ふぅ~
『あるのねぇ』はぁ~
「うぎゅっ」
ま、またバレた?
『『まるわかり(だ)ねぇ』』
「がーん」
〖あははは。顔に出てるからねぇ〗ぽんぽん
そ、そんな
『まあ、全部ひっくるめて話しちゃいなよ』
『そうね~既にショックなら受けてるしね』
『『ほらほら』』
「うううっ」
ほんとのショックはこれからだと思う~
〖あははは⋯まあ、仕方ないよ、がんばれー〗ぽんぽん
神様代わってよ~
〖え~遠慮するよ~〗
ひどい~
『『ほらほら続き続き!』』
「あ、あい。セイジュウロウしゃま、いい?」
『あ、ああ。頼むよ』
「あ、あい、じゃあ、いくよ」すーはー
「「まずは、コレのことな!普通に手紙だとなくしちまいそうだからさ、でっかくしてみた!これならなくさないし、この日本語を読めるやつならすぐ気づくだろ!だから適当に『家宝にする!床の間に掛けとけ!』って伝えたからさ!あはは!」」
うう、もうヤダ⋯
『は、はあ⋯』
『そんな理由だったんかい⋯』
そうなんです。もうこのまま次いっちゃうよ。
「「あと名前のことだけどな?お前たち、まさかまだ数字の決まり守ってたりするか?」」
『え?』
『『もしかして』』ちら
そう。この部分です。
「「悪ぃな~。俺は反対したんだぜ。俺の息子が生まれた時によ、俺の名前のことを聞かれたからよ、義父、当時の族長に話したんだよ。俺の家はちょっと変わっててな?『神代』の苗字のごとく、降臨する神の依代となって、神の言葉を伝える役目を持つ家だったんだ」」
『え?』
『うわぁ当時の王族は、そんな人を喚んでしまったの?』
『馬鹿だねぇ』
ほんとだよね~
「「まあ、兄弟がいたから大丈夫だとは思いたいが、俺が急に消えたら国は慌てただろうな。密かに国に助言したりしていたからな」」
『な、何と⋯』
『『『始祖様、すごい人だったです?』』』
ね~大変だったろうな~日本の神様も。依代が突然誘拐されたんだもんね。あ、ということは⋯
〖うん。お詫びに行ったとき、めちゃくちゃ怒られたよ~大変だった〗
だよね~。続きいくね、ここ、一番言いたくないのにな~
「「そんで、俺の聖一郎は、代々、家の長子が継ぐ名なんだよ。どういう訳か、男、女に関わらず最初に生まれた奴が一番力が強くてな?女でも聖一郎なんだ。時代遅れもいいとこだよな。で、二番目に生まれたら聖二郎、三番目に生まれたら聖三郎って具合にな」」
『ああ、何だか話が読めてきた』
『族長は代々カチカチ頭だからねぇ~』
『クソジジイどもが⋯』
ね~
「「言っとくが、俺はこの制度が大嫌いだったんだ。だから、絶対に嫌だと言う意味で、名前の由来を伝えたんだが、あのクソジジイ!勝手に俺の子達は名前の数字のところを入れ替えて代々の名前にするって勝手に宣言しちまったんだよ!ああ~!今思い出しても腹が立つーっ!何発ぶん殴っても足りねーっ!」」
うんうん。その気持ちは、ちょっと分かるよ⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
すみません、もう少しお手紙続きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます