第14話 神様のお願い
本日2話目です。よろしくお願いします。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
神様からの衝撃のお言葉を頂いてしまいました。
『ほえ?じゅみょー、にゃい?』
なんで?ピッチピチとは言えないけど、ひょろひょろだったけど、まだ十六歳だよ?
〖もうね?君、本当によく生きてたよね〗ぎゅうう
『え?え?』
どういうこと?
〖君ね、ろくに食べさせてもらってなかったでしょ?〗ぎゅう
『え?しょれは⋯しょうかも?』
近所の優しいおさじいさんが見かねて時々ご飯を食べさせてくれてたんだよね。おやつとか。畑を貸してくれてたおじいさんだよ。
〖それに加えて、生まれつき心臓に疾患があったみたいなんだ。ちゃんと小さい内に治療していれば治っていたはずのね〗
『ふええ?』
なんですと?
〖だから君、ずっと体だるかったでしょ?〗なでなで
『な、なりゅほど』
いつもだるかったのはそういうことだったのかぁ
〖まったく酷い親だよね。あ、この辺りもちゃ~んと日本の神様がネットに上げてるからね?安心してね〗ふふんっ
『あ、あはは?』
何を持って安心というのか?
〖まあ、そんなわけでね?君の寿命、あと二年しかなかったんだよ〗はあああ
『ふおおぉ』
なんてこった!じゃあ、私は
〖今、ぴっちぴちの二歳だね~〗あはは~
『に、にしゃい』
どおりで小さいわけだ
〖もうね~日本の神様の狼狽ぶりが、気の毒なくらいでね~〗ふ~
『あ~』
そうだろうね~救いがない感じだもんね
〖もうね?胸ぐら掴まれて頭がっくんがっくんされてね〖どうにかしてやってくれ~〗ってお願いされちゃってね〗うふふふ
『あ、あはは』
そんな、遠いおめ目で穏やかに笑わなくても~
〖まあ、私もね?そのままにするなんてとてもじゃないけど出来ないからね?色々とこの世界で生活しやすいようにサービスしたからね〗うふふ
『ほえ?』
サービス?
〖そうだよ~日本の神様からも〖そうだチートだ!分かるだろ?チート!これでもかってくらいつけろ!ワシが許す!〗って念を押されてるからね~まだ首がおかしいんだよ~。まあ、あちらの神様の方が格は上だからね~断われないよねぇ〗あはは~かくかく
『しょれは⋯』
お願いじゃなく強制とか脅迫?では?
思い出しカクカクしてる?揺れてるよ?
〖だからね、君はいわゆるチートってやつね!〗
『ふおお、チート!』
何だかわくわくしちゃうね!
〖そうだよ~まず、君の種族はハイエルフ!長寿でね、美人さんになること間違いなしだよ!うふふ〗
『ほぇぇ?ファンタジーだぁ』
ハイエルフ!エルフじゃなくてハイエルフ!何だかすごいんじゃ?
〖そうだね。魔法も使い放題だよ!魔力は無尽蔵だし、使ったら勝手に回復するし、全属性使えるしぃ。あ、君の面倒を見てくれるのもハイエルフだよ。魔法も得意だから教えてもらってね〗にこ
『あい!』
魔法!使いたい!夢みたい!なんか、その前に少々すごいこと言われた気がするけど、魔法が使えるならいいか!
〖ふふ。あと、言葉にも困らないし~、怪我も病気もしにくくなるよ。魅了とか呪いとかも弾き飛ばしちゃうよ!体と魂がようやく馴染んだからね〗ツン
『あ、ちっちゃくなったかりゃ?』
泣いたら体縮んじゃったよ。
〖そう。これはね、私と日本の神様からのお願い。君は人生をやり直すんだよ。昔の名前も嫌な記憶も全部捨てて、心も身体も子供からやり直して欲しいんだ〗なでなで
『やりなおしゅ?』
子供から?
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