第11話 日本の神様のキャンペーン?
本日1話目です。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
私は実の姉に殺されていた。
でも、何で日本の神様が焦るの?
〖日本の神様もね?最近の日本の姿を憂いてらしてね〗
『あ~なるほど?』
殺人事件とか、自殺とか、物騒な事件多いもんね
〖そうなんだってね。それでね、日本の神様たちが強化キャンペーンっていうのを打ち出してて〗
『はい?』
神様たちがキャンペーン?
〖うん。日本って、私たち神の中でもかなり珍しいんだよ。ほら、八百万の神って言うくらい、沢山いらっしゃるでしょう?〗
『あ~はい。そうですね。私も神社を見かけたらお参りするように心がけてましたけど、それでも極々一部の神様だと思います』
名前も知らない神様もたくさんいらっしゃるもんね
〖そうそう。でもね?今、本当に神様を信仰してくれてる人が少ないんでしょう?君みたいに神社を見る度に真剣にお参りしてくれる人は本当に貴重らしくてね〗
『はあ。そうかもしれないですね』
私の場合、少しでも楽になりたくての神頼み的な感じだったんだけど⋯藁にもすがる、みたいな?
〖うん。日本の神様もね、すごく申し訳ないって、謝ってらしたよ。気づいてあげられなくて、救ってあげられなくて申し訳なかったって〗
『そうなんですか』
そっか、気づいてもらえてなかったんだね。運もなかったのかな。あれ?そういえば
『神様のキャンペーンって、今は何の強化中だったんですか?』
〖⋯『信仰してくれる美しい魂を救おうキャンペーン』だそうだよ〗ふい~
あ、目を逸らした
『そ、そうなんですか⋯』
ダメじゃん⋯神様
〖うん。それで一緒にいらした日本の神様がね、その場で君のことを調べたんだけど⋯君、今までよく頑張ってきたね〗うるる
『え、え~と⋯』
その目は⋯
〖酷い家族がいるもんだよね。何?今どきこっちの世界だって『双子は不吉』だなんて迷信信じてるヤツいないよ?馬鹿なの?君の家族って〗ふんっ
『あ、あはは』
わあ、また神様がブラックになってる~
〖日本の神様もね、驚いてらしたよ。双子の姉だけ溺愛して、君のことを平気で罵ったり、奴隷の様に扱ったり、暴力まで〗ふるふる
『あ、あの⋯』
そんなに手を握りしめたら痛めますよ?
〖姉の方も酷いもんだよね、君の嘘の悪い噂をばらまいたり、挙句あれだもんね〗ふんっ
『ま、まあ、そうですね』
何だか自分より怒ってくれてる人を見ると、逆に冷静になるなぁ
〖でね、日本の神様が大層お怒りになってね?仇を取ってくれたんだよ〗うふふ
『はい?』
かたき?
〖日本の神様って勉強熱心な方でね、SNSっていうの?〖常に流行に乗らないとな〗って勉強していたらしくてね。あの事故の動画をアップしたんだよ。君を突き飛ばす瞬間をね〗にやり
『ええ?』
動画?神様が?
〖そうだよ。なんたって神様が直々に用意してくれた動画だからね~。突き飛ばす瞬間の醜い笑顔だってバッチリ!あの顔じゃ、偶然当たったとかそんな言い訳通らないよね~♪警察だって握り潰せないでしょ♪ネットって怖いね~♪〗うふふ
『うわ~あ』
凄いことするな~。姉は自分が悪用していた手段でやり返されたんだね。因果応報ってやつ?
〖制服もバッチリだったからね~。ここからは神様が手を出さなくても名前や学校はもちろん、住所まで広がるのはあっという間だったよ。あ、一緒にいた取り巻きや、今までの悪行を見て見ぬふりしてた教師たちもね。同罪だもんね。あはは~♪〗
『へ、へ~』ヒク
自業自得とはいえ、なかなかえげつないわね
〖そこまできたら、日本の神様がダメ押ししたんだよ。近所からの声みたいなのを装ってね?君の親が君に行ってきた非道の数々を暴露したんだよ。偽の診断書を書いた医者や、金を握らせて黙らせた役所の連中とかもね?良かったね♪君の敵は社会的に抹殺されたよ♪〗にこにこ
『そ、そこまでやりますか?』
すごい、すごすぎる⋯
〖足りないくらいだよ!だって、そこまでしたって同じ様なヤツはいなくならないでしょ~?時には見せしめという手段もありだよね〗うんうん
『え~⋯』
見せしめって⋯
〖実際、これで何人かは救われるんだよ〗
『う、うん』
そうか、そう考えれば少しは気が楽かな?
〖神様もキャンペーンに何とか貢献したことになるしね〗
あ、それが一番の理由だな
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。ブクマ、応援、星などありがとうございます。
『転生初日に~』『転生したおばあちゃん~』も、よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます