曲がった森

ある場所に一部だけ曲がった木で構成されている森がある。

原因は分かってないためさまざまな憶測が飛んでいるが、最近ある噂を聞くようになった。

たまに森の方から何もいないはずなのに呼吸音が聞こえると言うのだ。

たしかに、ずっと観察を続けていると呼吸音らしきものが聞こえているが、その原因も見当がつかないため、より謎が深まったと言えよう。

それからさらに時が経つと、次は木の数が少し増えていると言う噂を聞いた。

それも確かめてみたが、確かに数が増えている。しかし、原因はわからない。

時が流れるほど、森の謎は深まっていく。

しかし、原因は突如として分かった。

土に原因があるかもしれないと、土に特殊な波を送って調べることにした時に、調べ始めると木が揺れ始めたのだ。

もう少し、波の強さを上げてみると揺れが強くなり、ついに木が土から飛び出て来て、その瞬間に原因がわかった。

鼻を木に擬態させた生物が地底には生きていたのだ。この新種の発見によって常識を疑ってみることの大切さを再認識することができた。


新種の発見についての研究レポート

研究者A

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