ハトホル神殿の電球レリーフ

発明王エジソンが白熱電球などを発明したと言うのは有名な話だが、実はもう一つあるものを作っていた。


タイムマシンである。


だがエジソンはこのことが表沙汰になると、悪用されてしまいそうだと考え、誰にも教えることはなかった。


しかし、一度だけ一人で過去へ行った。

なぜかというと、自分の発明を過去の人間たちに披露するためである。


そしてエジソンは出発したあと、どことは決めずに時を遡っていった。


しかし、その時に問題が起こった。


時空警察が追いかけてきたのだ。


それに焦ったエジソンは機械を急いで目の前の時代におろし、自分の発明を披露できなくても気づかせたいと思って、エジプトのハトホル神殿の近くに電球の灯りをつけた状態で隠し、現代に逃げ帰るようにして戻った。


その後、時空警察が追ってくることはなかったが、ある噂を友人と話している時に聞いた。


「君の発明した電球のレリーフの絵がエジプトの遺跡に書かれていたらしいぜ」


「そうなのか、それは興味深いな」


エジソンはおおよそ見当がついていたが知らないふりをした。

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