秘密の扉
@sokkou
マチュピチュ遺跡
「この星は自然が多くて楽しめそうだ」
「久しぶりのキャンプだから心が躍るよ」
キャンプが趣味の宇宙人たちが、自然豊かなある星に着陸を決めたようだ。
「大気も十分あるな、宇宙服は着なくていいだろう」
「念の為、何かに襲われた時のためにレーザー銃は持っておくか」
そんな話を終えると二人の宇宙人は星の土地へと降りた。
「まずはここに泊まるための家を作ろう」
「そうだな、まずはこの機械を使って石を必要な分切り取るか」
そう言うと、レーザー光線を使って石を
大量に切り取った。
「今回は久しぶりのキャンプになるし、少し大きい建物を作らないか」
「それはいいな、大きい建物を作って完成したものを写真に収めて思い出を残そう」
その話を終えると、二人はまた作業を始め、まずは自分達が寝るための建物を作り、その後は日が暮れるまで他の建物を作った。
「順調に進んでるな、このままいけば三日ぐらいで完成だ」
「そうだな、しかしこの星はすごく景色が綺麗だし、他の星に比べて空気もすごく良いからもう少し長居したいな」
「それなら、作った後にも何日がいることにしようか」
その後、他愛のない話を終えると二人は明日に向けて眠り始めた。
次の日になると、二人はまた作業を始めて、日が暮れるまで続けた。
「想像よりも早く完成したな」
「そうだな、これは素晴らしい出来じゃないか、さっそく写真でも撮ろうか」
そう言うと、二人は宇宙船に乗って、上から写真を撮った。
「この作業の間は、宇宙食だけだったし、せっかくのキャンプなんだからこの星の食材をいただくとしよう」
「それもそうだな、しかし日が暮れて迷ってはいけないから、食材は宇宙船に乗ったまま探そう」
そう言って二人は今日食べる食材を探しに行った。
「お、何かあるみたいだぞ」
「何かのフルーツのようだな、機械を通して調べてみたが食べれるようだ」
「じゃあ、今日はこれをいただくとしよう」
そのフルーツを何個か取ると、二人は元の場所へと帰った。
「なかなか、美味しいフルーツだな、それに星もすごく綺麗だ」
「ああ、それにしてもこの星は素晴らしいな、機械ばかりの世界に住む我々にとっては天国のようだ」
その後、フルーツを食べ終え、二人は少し話した後眠りについた。
次の日、そのまた次の日も自然を堪能した二人は宇宙船にお土産のフルーツを積んで自分の星へと帰っていた。
時は流れて十五世紀...
「なんだこれは・・・」
「遺跡に見えるが、こんなところに石を運ぶことなんてできるのだろうか」
「神や神の使いがやったぐらいでしか説明がつかないな」
「それなら、ここに祭壇を作って我らで管理をしよう」
「そうだな、他にも何人か人を連れてこようか」
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