23話 小5 高2

「本当に、お兄さんなの?」


「ごめんね。相当寝てたみたいで」


「良いよ。それより。ごめんなさい。私が、私が」


そういえば、そうだった。おそらく長い眠りもあってか覚えてなかったけど、夢ちゃんが俺を怒ったような感じになって庇ったんだよね。


「お兄ちゃん、私は」


「良いよ。夢ちゃん。」


「お兄ちゃん、ごめんなさい。お兄ちゃんは怒らないよ。絶対にでも、今回のは、許せない、私も許したくない」


どうしよう、完全に罪悪感から、固執されているな。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん」


そして、泣きながら俺に抱きしめている。



そういえば、最近ちょっとだけ大人ぽっくなったって思ってたんだけど、やっぱりまだ小さい小学5年生なんだよな。


ここは、素直に優しく抱きしめ返して、頭を撫で続ければいいや。


ーーー

11月1日に

冤罪でもう遅いになったけど、ほっとけない


を投稿します。よろしければご覧ください。

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