第7話

俺は蜜の部屋をノックする。


 「蜜出てきてよー!」


「・・・」


返事がない。


 「お兄ちゃん、そんなしつこいと嫌われるよ」


「そうだよな、ごめん蜜」


「・・・」


やはり返事がない


 「と言うことでお兄ちゃん、」


「どうしたの?」


「デート行こう」


「いいよ!!」


  扉からドンっと音が聞こえた。


 「やったー!!やっぱりお兄ちゃんとデート楽しみだな」


「俺も妹とデート最高に楽しみだよ。」


「ふふっ、そんなお兄ちゃんには当ててあげるよ」


「マジで、最高だなおい」


「何してんのよ!!アンタら!!」

  蜜が怒鳴り声を上げて出てきた。


「蜜??」


「やっと出てきたか」


 「アンタ、」

 蜜は妹を指す。


 「調子に乗るんじゃないわよ」


「蜜こそ、素直になれない分、関わる時間、イチャつく時間が減るって分からない?」


「ムッキー!」


「これからお兄ちゃんとデート行くから」

 そして、妹はさらに押し付けてくる。


 「私も行くぅ」


「えっ?マジで蜜?」


「私も行くよー!もう!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

両親が亡くなった、引き取ってくれた親戚もなくなり、妹達は必死に俺が育てる。 激 辛 @eaconnn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ