第4話
親戚の家に行くと、娘さんである、
蜜はいつも他の所に行ったり、部屋から出なかったりで、
俺と顔を合わせようとしない。
そして、義妹となった今でも、
ーーーーーーー
「蜜、起きて朝だよ」
反応がない。
葬式の時は何度か顔を合わせて、一緒に道具を運んだりする時は、俺に返事をしてくれた。だけど、必要最低限以外では話をして来ない。
このまま出てこないとまずいから、妹の木奈に頼むことにした。
「頼んだよ、、」
「分かった!起きて蜜ー!本当は起きてるでしょ!」
出てこない。
俺は別の部屋に移動する。
「ほらお兄ちゃんならもう、行ったから起きて!」
「分かった、分かったよ!」
部屋から蜜の声が聞こえた。
どうやら起きてくれたみたいだ。
蜜は俺と顔を合わせようとしてくれない。
はぁ、、どうすれば、仲良くしてくれるのだろうか。
そもそも、どうしてここまで俺に冷たく当たるようになったのか。
ーーーーーーーーーーー
妹 木奈視点
蜜ちゃんまだ、ツンデレなのか、正直もう家族になったからやめて欲しいと感じる。
ただ同時に、二人が仲良くなると、お兄ちゃんとの時間が減らされのも困るので内心は複雑だ。
両親が亡くなった時は、本当にショックだった。
人生でかつてない程の絶望を感じた。
ただ、お兄ちゃんがいてくれて良かった。
私にとっての一番の心の支えが残っていた。
あの時に強く抱きしめてくれた暖かさが今でも残っている。
親戚に引き取られてから、新しい家に少しずつ馴染んで来ている。新しいお父さん、お母さんも優しくてすごく助かる。
ただ本当に蜜ちゃんとお兄ちゃんの関係はどうにかなって欲しい。
でも、この私が蜜ちゃんとお兄ちゃんの関係を取り持つのは、お兄ちゃんとの時間が減るから嫌だ。
とりあえず本当になんとかしたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます