第2話

氷視点 ※第一話から氷視点なのでわざわざ書く必要はないです


 嘘、太郎??


 本当に太郎なの?


 もしこれが現実ではないにしろ起きてる太郎を見れただけで私は、私は


 「太郎ー!!」

 満足できる訳ない!太郎と話をしたい。傷つけたことを謝りたい! せめてこの太郎はもうあんな目には遭わせないようしたい!


 「太郎くんー!!」 「たっくんー!!」「田中ー!!」 「田中くん!!」 「お前、お前は!!」


「えっ?」

このクラスで起きてたメンバーが一斉に太郎の元に行く。


 えっここって過去じゃないの?


みんなも驚いた顔をしている。


 でも一番驚いて嫌そうな顔をしているのは


 他でもない太郎だった


 「なんだ?新手の虐めか?」


私は分かった。今の状況が。

 そして、水が私の顔を見て顔を縦に振った。


 私は、私達は過去に来た。

ーーーーー

 

 私は高校の時から変わらず、ポケットに携帯を入れている。

 元の時間で使っていた物より遥かに劣るが、懐かしさを感じる。


 今は高校2年。この頃はとっくに私達は自我が消え太郎を傷付けるただの悪魔になってた時代だ。


 「通してくれよ。」

太郎は通れなくて困っているようだ。


 「あの、太郎。」

 私は今いるメンバーと顔を合わせる。私達の考えてることは一つだ。


 私達は一斉に頭を下げる

 「今までごめんなさい!!」


 「はぁ?」


 「私は今まで酷いことをして太郎を沢山傷つけました。本当にごめんなさい。」


「私も太郎くんに、嘘をついて傷つけた。」

 次々とみんなが謝っていく。


 そして、太郎が口を開く。

 「また、その謝るネタかよ。そうやって自分謝れるいい子ちゃんアピールするの?」


「違、本当に」


「何言ってるの?じゃあ朝の下駄箱何?あと、あの机の中とか」

 すぐに私はなんのことを言ってるかある程度わかった。高校のときに毎日のようにやっているからだ。

 ただ今日はどんな感じにしたかを覚えていない。


 「三原さんとかも同じじゃん、一緒に盛り上がってるの知ってるから。」


「それは、」


「これ、東山さんの計画だな。もう俺に嘘は通じない。もう絶対謝罪なんて信じない!!」



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