第165話 耐久配信の目的、理由!
「おっと。そう言えば、どうして俺がユニコーンの一本角のドロップが欲しいのか……。それをまだ説明していませんでしたね?」
危ない危ない、
どうして、なんの為に耐久をしてるのか。
それを伝えなければ、熱い気持ちにもなれないだろうに!
気が付いてよかった!
〈それ今!?〉
〈ユニコーンメッチャ迫ってるけど!?〉
〈Bランクの裏ボスだろ!? Aランクモンスターより絶対強い雰囲気だけど平気なん!? 平気っぽいなwww〉
「俺は――深紅さん、延いてはトワイライトの面々を守る一助になる的な言葉を、襲撃後の会見で宣言してしまいました。しかし、何時でも俺が傍に居られる訳でもない。そんな事をしていては強くなれない。俺は3人の
ユニコーンが白銀の一角を突き刺そうと突進してくるのを――両手で角を掴む事で止める。
手の中で角から発せられた
更には衝撃を受けて
「そう、これこれ! これなんですよ!」
〈あ、これ余裕なやつだwww〉
〈幻獣のユニコーンが角を抑えられて焦ってるw〉
〈
〈あああお兄様の7分丈ぐらいに
〈何がこれなのか全く分からない件w〉
「見えませんでしたか? ユニコーンの一本角はですね~。武器素材としても防具素材としても優秀なんです!
姉御から情報は聞いて居たけど実物を見たら本当に凄い。
これ程に魔力をバシバシ感じる部位、Sランクダンジョンでもお目にかかった事がないよ。
さすが幻獣って言うだけあるね!
「故に俺が臨時講師をしている時、どうしても眼前の武器に頼りやすい弱点がある。そんな今のトワイライトの面々には、魔法をより効率的に意識する武具の材料として最良!」
〈おお!? 成る程、武器の特性で癖の
〈ほへぇ~。これまで発見されている中でトップクラスってのは凄いな! 格上のSランクダンジョンとかAランクダンジョンのドロップアイテムも発見されてるのに!〉
〈今のは武器素材としての特徴よな? 防具は?〉
そう、ユニコーンの一本角は、武具素材としても凄い。
だけど――1番姉御から聞いて驚いたのは、その防具としての性能だ。
「今、こいつの首が自動で再生したのは分かりますか? そう、ユニコーンの角に一定の魔力を込めておけば、自動で傷を回復してくれるんです!――更に、驚き! 過去に加工した例では、
〈ええええええ!?〉
〈戦闘中、自動治癒魔法を放ってくれるって事!?〉
〈マジか! え、強!? 1回は復活が出来るみたいなもんって事!?〉
〈この空間の入口を視てもそうだけど、時空をねじ曲げる力とかかな? 1回限りで装備者の時を戻す的な。何れにしてもファンタジー過ぎる〉
〈↑ダンジョンやら魔素で出来たモンスターの数々を散々、視ておいて何を今更w〉
〈なんか深夜番組の通販みたいな口調だなwww〉
「ユニコーンの一本角を使った防具は、なんとなんと身近なアクセサリーに加工が可能なんです! 日常生活で身につけられないような重々しくかさばる装備に加工する必要は一切要りません!」
〈あたおか深夜番組に寄せて来ただろwww〉
〈つまりトワイライトの為にユニコーン討伐耐久をするんだろ? やべぇぞ。トワイライトの厄介オタユニコーンがあたおかに掴まってるぞwww〉
〈↑ワロタwww〉
「オシャレで美しいアクセサリーに優良な加工が出来る、そんなユニコーンの角は……激レア!
『だ、黙っておれば!
〈お、白星先輩チーッス!w〉
〈銀毛もこもこロリ狐さまぁあああ!〉
〈↑『
〈マジで!? 一般的なボスのドロップは、ほぼ百パーセントなのに!?〉
〈うおおお! それはスゲぇ! 確かに、そんな強い装備なら情報広まって乱獲されててもおかしくないよな!〉
〈しかし大神先生? やはり、それだけレアな一品、お値段は高いんじゃありません!?〉
おお、ノリが良い視聴者がいる~!
俺の通販司会者的なテンションに、合わせてくれるとは……ナイッスぅううう!
「安心してください! 今回は――なんと、無料で3名様にアクセサリーをプレゼント! 今なら更に、各々が得意とする武器へ一本角を配合した一品までお贈りさせていただきます!」
〈ええ!? 無料!?〉
〈それは過保護だろw いくら
〈
〈
〈
〈伊縫美尊:深紅?〉
〈おっとw これはもしや深紅ちゃん!?〉
〈おい、
〈ダンジョンのユニコーンも暴れ疲れてるからか? 旭深紅のユニコーンも生きが悪いなw〉
なんかコメント欄に、今回のメインの人たちも来ている。
とは言え――
耐久は夜遅く……
「早く寝なさい?」
〈出たwww〉
〈あたおかのお兄ちゃんボイスは優しさからだからw〉
〈若い子には当然の気遣いよw まぁワイが早く寝ろって高校生の時に言われたら、反抗するけどなw〉
つまりトワイライトの面々も反抗期って事ですか?
えぇ……。
美尊が無意味に反抗して、お兄ちゃんイヤイヤ期になったら……俺、泣いちゃうよ?
〈ショボンとしてるお兄様、可愛いぃいいい!〉
―――――――――――
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます!
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