生き別れの妹とダンジョンで再会しました 〜10年間ダンジョン内で暮らしていたら地底人発見と騒がれた。え、未納税の延滞金?払える訳ないので、地下アイドル(笑)配信者になります〜
第116話 姉御への報酬。……これが恐怖か
第116話 姉御への報酬。……これが恐怖か
姉御……すいませんけどね?
これ以上、姉御に罪を被せるつもりはないんですよ。
俺が
俺は――姉御が本当は良い人なんだよって、皆にも伝えたいんです。
それが……ダンジョン庁長官である
「向琉、やってくれたな……」
「姉御が隙だらけなのが悪いですよ?」
「くっ……」
姉御の視線が俺の左腕へ向かう。
おっと?
そんな見え見えの動きでは、俺の腕は取れませんよ?
「姉御の本音は、もう世界中に発信されちゃいました!
〈マジかマジかマジか。ええ、ちょっと理解が追いつかないんだけど……〉
〈示し合わせてやった? それにしては、大宮愛の表情がガチ過ぎるかw〉
〈大神向琉は
〈姉御、さっきメッチャ優しい顔してたなw〉
〈あれは乙女の顔だぜぇえええwww〉
〈ちょw 可愛すぎ、胸キュンキュン締め付けられるぅううう! これがAランク開拓者か。俺の心も開拓されちゃった///〉
〈↑途中まで同意だったのに、途中から
〈本当はあんな優しそうな顔するんだなwww〉
〈つまり今までは
〈お姉様ぁあああ! お姉様も愛してますぅううう!〉
〈姉御にも報われて欲しいぃいいい〉
〈姉御。今までごめんなさい〉
「な、な……」
姉御がたじろいでいる。
ふっふっふ……。
こんな姉御、2度と見ることはないかな?
こんな不意打ちは、もう利かないだろう。
「姉御。これが世間の声、ですよ? もう世間に叩かれるストレスで
〈姉御、すいませんでした〉
〈まだ事態を受け入れられないんだけど。え、大宮愛は
〈↑それも訳あっての配信用ブラフだったとさっきバレた訳だが〉
〈どうしても姉御を認めたくない勢が極一部いるけど、俺は認めるぜぇえええ!〉
〈¥10,000
大宮愛さん。戦いを見ていました。
〈姉御、Aランク2つのスタンピードを収めるなんて離れ業を有り難う!〉
〈¥2,000
ダンジョン庁の長官としてはどうなんと思う所はあるけど……。そもそも
〈¥10,000
正直、姉御への胸くそ悪さで観てられなかった人たちは沢山いると思う。そんなことも分からねぇプロデュース頭わりぃなぁって
概ね姉御へ感謝を伝える言葉ばかりだ。
美しく
「……ど、どうも」
言葉少なめに軽く頭を下げる姉御は――明らかに
それは、まるで初めて子供たちへの武術教室へと参加させられた時のように。
ジジイに無理やり押し付けられた役目で、どう対応したものかと
目線を右往左往させ、頬を朱色に染めている。
それは非常にレアリティの高い表情だ。
普段の凛々しさと激しいギャップがあり――美しくさに混じる可愛さを引き立てていた。
〈姉御、可愛い……〉
〈え、何この照れた乙女みたいな対応〉
〈年齢考えれば可愛いは失礼なのかもだけどw でも、このギャップは可愛過ぎるぅううう///〉
〈¥50,000
〈お姉様……/// どうしよ、お兄様と推し増しするぅううう〉
〈¥50,000
コメントが流れる度、
そんな俺の表情を、姉御はキッと睨んで見返してくる。
「……向琉。
指をバキバキと鳴らしながら、姉御は
ああ……。
はい、出来ています。
スタンピードより恐ろしい危機を感じる。
俺が生きて帰れたら、また会おうね?
〈こ、これはまさか……
〈
〈あああお兄様とお姉様がイチャイチャしてるぅううう! でも幸せならOKです!〉
情けないよな?
俺……この
シルバーバックの
それぐらい、姉御が指の関節をポキポキ鳴らす音は、魂を震わせるんだよ……。
「――優しく教え込んでやって下さいね?」
その後、姉御とめちゃくちゃヤった。
以前言っていた指導とは、別口らしい。
次はもっと厳しく、キチンと指導をしてやると帰り道で言われた。
もう、怖くて震えちゃうよね……。
俺は
―――――――――――
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