epilogue.2 小さな情報

 物語なんて大層なものではない。だとか、挙げればキリがないほどの偏見と差別的な考えが広まっているという。

 それすらも本当かわからないのだから、早く外に出てみたいものだな、と言ってくれた。


 外に出る時間が先か、

 出たいと思うのが先か、

それはどれだけ成長したかで変わってくることは十分に理解していたから。

 だからこそ、慎重になるのはしょうがないことなのだろうと言い訳しているような気分になることが多かった。


 なのに、それを問題視する声は”何か”が起こらないと生活の中では意識されないものになっている。


 不思議なことに、気性が荒い種族がいるだとか、性別差別がすごい種族がいるだとか、どれも伝聞のようで、はっきりとした回答になっていない。

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