第6話ネイティブアメリカン・リサ


「ステキな金髪ねリサ・・・。」


 耳打ちして来た彼女に微笑むリサの左横は軍属医療チームのナース、ジェシー・ロベルトが座っていた。

縦2m、横4m高さ80cmのダイニングテーブルが等間隔に4卓並べられて、それと同じく配列のダイニングテーブルがもう1列、並んでミリタリーが結ったりっと座って食事出来る様に気腔張りが為されていた。


ミリタリーの食堂では換気や空調が整っていて澄み切った空気に透明感があり食事中の総員は爽やかな未来に希望が溢れていた。戦場の天国だった。


「驚きだね、それで?」


何気に平凡な会話に時間が過ぎて行く。ここには戦いは無い。


「そうね・・・、不気味な笑みを浮かべているのよ!?」


シャワーを覗かれたサラが相当なる憤りなのだが差し向かいのリサに語るポルノグラフィーが漂うサラ・マークの話しはコーヒーを飲む時間にすべき内容の話しではない。日系軍曹のコッキー・ヒラマツに覗かれたと言っていた。が、

サラ・マークはイエメン駐留米軍へ合流が課された。

 国際ロマンス詐欺の成れの果てだった。諸行無常だった。

その頃、同時進行していた私のエアラバー、シリア駐留米軍のリサ・キングダムが死んでオンラインラブがフェイドアウトした。

こんなにも平和で伸びやかな寛ぎの時間を過ごしておいて、平和とは真逆な海岸線へパトロールに出向くなんて、ミリタリーはどうかしてるぜ!日本人でも憤る。

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