第104話 vs山の神

 オレは配信を再開した。

 雨は一応あがっていたが、空はまだどんよりと曇っていた。

 さっきの休憩で、ちょうどリアル時間と同期したようで、リアルタイムのコメントが脳内に流れ始める。


【お! ハルカくんトイレはえーーー!】

【手洗ってないでしょ!】

【ヒント:遅延】

【てかさっきまでの内容エグすぎん? ガチ?】

【いうて殺意ちゃんのおうちっぽいし……ありえる】


「あ、さっきまで遅延配信になってたんですよ。ちゃんと手は洗いましたよー! さっきまでのはガチです! 詳しくは、沙月さんが説明すると思いますので!」

 アレをどういう話に持っていくか、これからどうするのか。

 それはオレが決めることじゃない。

 相談されれば最大限応えるつもりではあるが、オレが勝手なことをするのは筋が違う。


 オレは力の流れた残滓を辿り、海の方へと向かった。

 力は海上鳥居を通り、海の先の離島へと続いていた。


 オレは水の上を蹴って、離島へと向かった。


【水の上走ってて草生える】


 誰も来ないような、小さな島だった。

 人の気配はない。無人島だろう。


 その島にも、海上に古びた鳥居があった。

 島の周囲は木々で覆われているが、中心はぽっかりと拓けていた。


 その更に中央には、ぼろぼろの、風雨などで劣化しただろう社があった。

 そこには神聖さなどなく、

 ただ朽ちただけの、

 廃墟のような寂しさがあった。


 その社の前に少年が立っていた。

 小柄で細身だ。

 透き通るような白い肌をしている。

 透明感のある銀色の髪は、肩まで届く長さだった。

 繊細な顔立ちをしている。

 大きく丸い瞳は森林を思わせる緑色。

 着物や袴のエッセンスの入った服装をしている。

 木や葉などを想起させるアクセサリーをしていた。


 山の神だ。


 見た目は前回の巨人とは別物だった。だが、感じる空気が、同一の存在だと示していた。


【ショタきた!】

【え、でも、人間? じゃないよね?】

【なんか、おかしな感じするね……】

【画面越しなのに身体が震えてるが?】


 彼の眼は、死んだような厭世観を漂わせていた。

 だがその奥にねっとりとねばつくような、粘性の色が見て取れる。


 その眼がオレを捉えた。


 彼が口を開く。

「君は、人か?」

 気だるげな、気持ちの一切入らない声。

 それと同時に強い情感がこもっているような気もする。


「ああ、そうだ」


「僕に、何か言うことはあるか?」

 全てを諦めたような眼がオレを見ていた。

 なぜオレにそんなことを聞くのか。


「強い力を持つ存在と見受ける。できたらこのまま大人しくしていてくれないか」

 オレはダメ元で言ってみる。


 前回、オレが山の神と対面した時、言葉が通じるような存在には思えなかった。


 ただ暴虐の限りを尽くす化け物だった。


 だが彼は今、意思の疎通がとれる。


「そうか。僕を知らないか。ならばこの辺りの人間を呼んでこい。君たちの総意として、日に千人の生贄を捧げてくれないか」


 いとも簡単に、非道なことを言ってのける。


「なぜ?」


「僕は830年間封印されていたからね。約1000年ということにしよう。だから、その分の生贄を持ってきてくれないか」


【……なに言ってんだこいつ】

【生贄とかできるわけないでしょ】

【封印て、あ、さっき、髪の毛しばったおっさんが言ってた山神ってやつ!?】


「さあ、話し合って決めてきてくれ。生贄を捧げるか否かを。答えを持ってくるまで、君は見逃してあげるよ。消えろ」

 そう言って彼はオレから視線を逸らし、空を見つめた。


 おそらく、というか、どう足掻いても生贄を捧げるという選択がとれるはずはない。

 今の世の中でその選択をとった人間は、吊し上げられて社会的に終了するからだ。


「生贄は渡さないし、それでも無理に人を殺そうと言うなら、オレが止める」


 虚無の瞳がこちらを向いた。


「僕を、山の神だと知って言っているのか?」


「ああ。知っている。だが、それ以上は知らない」


【やっぱり山の神様やんけ! でも祟り神でしょこんなの】

【おれも知らんで。広島在住。じーちゃんもそんなの知らんっていってる】


「……そうか。僕は、伝わっていないのか。生贄も用意しないというのか。ならば、勝手に捕まえるとしよう」


 彼の手がオレの顔に伸びる。


「……っ!?」

 オレはそれをギリギリ・・・・で回避した。


 今、少し危なかった。

 これは、今回の世界線で、初めての油断できない相手だと認識した。


 彼の力は、前回の巨人より明らかに下だった。

 もしパラメーターというものを可視化して見ることができるなら、彼のパラメーターは前回の彼より全てが下回っていた。


 だが、明らかに強くなっていた。

 なぜならば彼には知性があり、思考があった。


 彼は不思議そうに自分の手を見ていた。

 それから、オレを見る。


「ああ、君。強いのか。強いなぁ。だが、僕の邪魔をするなら、死んでくれないか」


 初めて彼の目がオレ自身を捉える。


「……お断りだね」


「もし君が死んでも、生贄の一人として数えてあげよう。だから、安心して……死ね」


 彼が拳を振るった。

 風が悲鳴をあげる。


 回避。風圧だけで身体が吹き飛びそうになる。

 オレの背後の、かなり離れた位置にあった大木が風圧で折れる。

 さらに後ろにあった海が割れた。


【……は?】

【なにあの威力。ありえる?】

【さすがに特殊効果使ってるだろこれ】


 ゾクゾクする。

 久々の感覚だった。

 前回の身体であれば決して負けはしなかっただろうが、今の身体では負けの目があるほどの戦力。


 オレは大砲を軽く凌駕する彼の拳を流し、受け、返す。

 近接戦闘だ。

 身体能力はあちらが上。

 技術と判断はこちらが上。


 いつかのゴブリンの特殊個体のような思考であれば楽勝だった。

 いつかの悪徳探索者のような技量であっても楽勝だった。


 だが彼は高すぎる身体能力に、思考力と判断力を備えていた。


 受け流すだけで肉体にダメージが入る。

 前回の世界線で行った長期戦などはできそうもない。


 だが彼の戦い方は獣のそれだった。

 思考と判断だけで、技術はない。


 攻撃を入れることはできた。


 オレは鳩尾を打ち、顎を打ち、鼻を打った。

 だが大してダメージはなさそうだ。

 人の似姿をとってはいるが、人ではない。

 人の急所が急所ではない。


 だが骨格は人のようだった。

 オレは彼の膝に足の裏をつけ、彼の膝を踏み抜いて逆に曲げた。


 ぼぎり、と嫌な音がして彼は地面に転がる。


 そのまま追撃。

 踏んで殴って倒れ込んで肘を落とす。

 彼はそれに合わせてカウンターをしてきた。

 殴られた脇腹が嫌な音を立てる。

 弾き飛ばされながら、自己治療の魔法を自分にかける。


 彼は逆に曲がった自分の膝を掴み、無理やり直した。


「君は、本当に人間か? 人がここまで強くなれるのか? 君は、神の化身ではないだろうな?」


「ただの人間だよ」


「そうか」


「化身だったらどうするんだ?」


 オレは興味本位で聞いてみた。


「殺す」

 本気の殺気が放たれた。

 なぜか神に対する殺意の方が強い。


 しばらく殴り合った結果、わかった。


 拳では、攻撃力が足りない。


 オレはアイテムバックにしまっていた、幻魂刀を取り出す。

 紫の刃をした妖刀を握る。

 すると、手からオレの中に何かが入り込もうとしてくる。

 手から手首、手首から腕、肩へと、不快な何かが侵入してくる。


 それは怨嗟と呪いと、強さへの渇望だった。


 オレは幻魂刀を強く握り、その何かを押さえつける。


「その武器……。君は、そうか。君はあの男の血族か? いや、それにしては」

 恨み混じりの声。


「血族ではないけど、これはオレがさっき拾ったもんだよ。あいつと何か因縁でも?」


「……その男は、僕を騙した男だ。あえて騙されてやったが、あれは失敗だった」


 あえて? 強がり、だろうか?


「あの男に僕を復活させるつもりがないことは、わかっていた。だけど……いや、今更だね。そうか、あの邪法は終わったか」


 その声には少しだけ安堵の響きが混じっていた。


 自分を騙した憎い相手が失敗したからか?


 だが、オレにはこの山の神がそう悪い存在だとは思えなくなっていた。


 いや、本当に?


 生贄を千人要求し、未来ではさらに多くの人を殺した存在だぞ?


「どういう、ことだ?」


「あの男は、僕を復活させたいと言っていた。それが本気ではないことはわかっていた。だが、あの男には薄くだが、友人の血が混ざっていた。だから、永遠を生きる道具の作り方と、素材の一部を与えたんだ。だが、あの男は作成に失敗したようだったけどね」


 そう言って、彼が手を前に出す。すると手の中に石が生まれた。石は更に生まれ、固まっていく。

 それは歪な刀のように見えた。

 彼が一度振るうと、余分な箇所が削ぎ落とされ、石の刀になった。


「君が刀を使うのであれば、僕も同じくお相手しよう。不思議かもしれないが僕は、人間の剣術を多少は使えるんだ」


「待て。少し話を……!」


「無理を言うなよ人間。僕は830年間、囚われていたんだ。これ以上我慢をさせるのは酷というものだろう?」

 石刀が振るわれる。


 オレはそれを幻魂刀で受ける。


 強すぎる衝撃。


 足を踏ん張っても身体が土ごと後ろに持っていかれる。


 石刀は石とは思えないほど頑丈だった。

 さすがに、神を名乗る存在が手ずから作っただけはある。


「あんたは、なんで生贄が欲しいんだ!?」


 しばしの沈黙。


「神が生贄を欲しがることに、理由がいるのかな?」


 それから石刀が振るわれ、続撃。

 何度も石刀が重たい音を立てる。


 明らかに強くなっていた。

 剣を使うこの神は、思考力と判断力に、人が強者に届かんと磨き上げた技術までもを併せ持っていた。


 この、太刀筋は、覚えがあった。


 オレが使った剣術に近い。オレが沙月に見せたときの剣術に近い。

 さらに上総兄弟の剣術に似ていて、沙月と戦っていた姫カットの女の剣術にも名残がみえ、剣聖四衆全員の剣術にも薄らと香る。

 そして、闇水が使った剣術が最も近かった。


「この剣技は、小早川の源流の……!?」


 もし源流の剣術を正統進化させたら、このようになるだろう。

 そう思える剣術だった。


「気づくのか。君は、すごいな」


 彼の攻撃を受け止める。


「闇水に、友人の血が入っていると言ったな」


 オレは横なぎにカタナを振るう。


「言ったさ。封印される前、僕にはたった一人の人間の友がいた」


「それは、小早川の」


「いいや。彼女はこの辺りを治める人間の一人娘だった。僕は、彼女に頼まれて剣術の相手をしていた。これはその時の名残だよ」


 彼の上段からの斬りつけ。オレは左手でカタナの峰を押さえ、その攻撃を受ける。足が土の中に沈む。


「人間の友だと? なら、なぜ、生贄なんか」


「人間の友はいた。だが人間は友ではなくなった」

 彼の剣術は、オレが知っている小早川の源流よりも更に洗練されていた。


 オレの知っている剣技は、彼の剣技よりも、弱かった。


「あんたは、いったい、いつ、なんで封印されたんだ……!?」


 オレは彼の攻撃をなんとか凌いでいた。


「使うことを許されている以上の、力を使ったからさ」


 闇水が『みだりに力を使った神が封印された』というようなことを言っていた。


「なぜ!?」


「832年前、大きな飢饉があった。誰もが飢え、ひもじいと言って死んでいった。彼らは土も、毒も喰らい、死んだ。だから」


 ああ、こいつは元から、人の敵などではなく。


「だから僕は豊穣をもたらし、山の恵みを実らせた……」

 その声には強い恨みがこもっていた。


「だったらなんで、封印なんか!」


「だから言ったろう。神の力を使ったからだと」


 人のために力を使ったのか。


「他の神が、人間に啓示を授け、力を与え、人が僕を悪神として封じた。……人が僕を封じたのだ!」


 こいつ、人のために、やってはいけないはずのことをやったのか。

 自分を生贄にするようなことを。

 もしかしたら、他の神とやらに滅されるのも覚悟の上で。


 だというのに、こいつを封じたのは人か。

 誰かに尽くして、その誰かに裏切られる。

 それは相手を大事に思っていればいるほどに、痛いことだ。


「もう、忘れちまえよ。お前はいま、まだ誰も殺してない。今ならまだ、やり直せる」


 オレたちは剣を、言葉を、交わし合う。


「無理だよ。封じられた後も、ずっと、考えていた。恨みは消えない。僕は、人を殺すだろう。殺してしまうだろう」


 わかっていた。

 剣筋でわかる。

 彼の太刀筋には消しようのない恨みがこもっていた。

 何があろうと決して消えない類の痛み。


 彼はその存在が滅されぬ限り、人を殺すだろう。

 そういう意思と、わずかに、止めて欲しがっている気持ちがある。

 オレにはそう感じられた。


「でも、だけど、悲しすぎるだろ……」

 尽くして裏切られたなんて。

 そんな相手に追い討ちをかけるなんて。


「君にも強い望みがあるだろう。君の剣には、悲しい後悔を感じる……それを消し去れと、他人に言われて、消せるのか?」


 オレが彼の太刀筋に恨みを感じて彼を理解したように、彼もまたオレの一部を理解したようだった。


 オレは、裏切られて使い潰されて、この世界に戻ってきた。

 その反動で、今回こそ幸せになりたいと願っている。

 それを否定されて、やめることができるのか?


 できない。


 オレもこいつもきっと本音では戦いたくなどないのだ。

 殺し合いたくなどしたくはないのだ。


 だが、止まれない。

 忘れられない過去痛みがあるから。


「だから、さ。君は手加減なんかしなくていい。本気で来いよ。生贄を認めないなら、僕を止めてみせろ」


 手加減?

 オレは手加減なんかしていない。

 本気で戦って、いる、つもりだ。


 ……本当に?


 果たしてそれは本当だろうか。


 ふと、思いついた。


「ふっ……!」

 オレは、前回の世界線も含め、今までで最高の剣を振った。


 山の神は目を丸くして、吹き飛ばされた。


「そう。そういうことだ。……名も知らぬ君」


 オレは今一つ、前へ進んだ。

 わかった。

 オレは複数の流派の剣技を、免許皆伝レベルで使える。


 でもそれは別々の剣技だ。

 だが、違うのだ。

 一番優れた足運び、一番優れた切り方、一番優れた体重移動。

 それらを組み合わせたら?



 ただの、ゴミだ。

 そんなのは浅い妄想でしかない。



 その流派に合う足運びがあり切り方があり体重移動がある。


 だが、高いレベルで剣術を理解していたら?

 どれを組み合わせて、どれをどう改良して考え方を取り入れて。

 全てが噛み合うように構築しなおせば。


 オレの使える全ての剣技を超えた剣術が、生まれる。



 それが今生まれた。



 突き。

 横薙ぎ。

 上段斬り。

 切り返し。

 回避。

 からの、即時反撃。


 オレは今、剣術において、山の神を押していた。


「はっ……僕が思った、以上だ」

 

 オレは複数の剣術を使える。

 さらに、見て学ぶことも、前回腐るほどにやってきた。


 そのオレが、山の神が使う剣技を見た。

 それはもうオレがその剣技を使えるということに他ならなかった。


 今見て学んだそれを、即座にオレの知っている剣術に混ぜた。


 オレの技は、彼の技を超えた。


 剣を交わすたびに次第に彼を追い詰めていく。

 彼は新しい技で反撃をする、だが即座にオレはその技を理解して、自らの剣術に落とし込んでいく。


「ああ、ああ。すごいなあ。君は、すごいなあ……」


 山の神は口元で微笑む。

 だがその眼の奥の濁りは、消えなかった。


 オレは山の神を追い詰め、腕を切り飛ばし、倒した。

 その上に馬乗りになって、首筋にカタナを当てる。



 勝ちは、もう見えていた。

 確定していたといってもいい。


「なあ、本当に、どうしようもないのか?」


 オレが尋ねると山の神は頷いた。


「うん。僕の中にはね、人への恨みがたまり、澱み、決して消えなくなっているんだ」


「やめろよ。復讐なんて」


 この言葉が無駄に終わることも、見えていた。


「君も、君の望みをやめられるかい?」


「……」


「そういうことだよ。君が僕を逃せば、僕は別のところでまた人を殺すよ。僕は人が大好きで、大嫌いで、強く憎んでいる」

 

「……」


「だからさ。……人の手で、終わらせてくれよ」


 なんだよ。

 悲しすぎるだろう。

 誰かのために、頑張った結末がこれかよ。


 誰かのために頑張った人が、みんな報われたらいいのになあ。

 それは、そうあってくれたらいいなという、子供の幻想に過ぎない。

 だけどオレだって、そうあってほしいと思っている。


 でも、そうじゃない。


 オレがここで見逃せば、こいつはきっと間違いなく、人をたくさん殺す。


 だからここで終わらせなければならない。


「……なんだよ。君、僕のために泣いてくれるのかい?」


「泣いてないが」


「さ、殺したまえよ。名も知らぬ人の君」


「ああ……」


「……最期に、君の名前を教えてくれないだろうか」


「ハルカ……。風見遥だ」


 配信をしているのは知っている。

 本名を言うつもりもなかった。

 だがこいつに、本当の名前を告げないのは不義理が過ぎる。

 そう思った。


「いい名前だね。僕の名前は……」


 彼はオレの耳にだけ届くように、名前を言った。

 どういった手段かはわからないが、多くの人々が見ていることを、薄々勘づいているのかもしれなかった。


 名前を教えるのは、二人目だ。君はもう僕の友達だよ。元気でね。


 そう言った山の神の首を、オレは落とした。



「ああ、今日は、いい日だなぁ」



 山の神は最期にそう言い残して、事切れた。


 彼の身体はまるで塵のようになって、風に溶けて、消えていった。




「……ご視聴、ありがとうございました。今日の配信は、これで終わります」



―――――――――――――――――――――――――――――

 あとがき


 山の神は、本当はみんなが自分のことを覚えてて謝ってくれたらそれでよかった。

 生贄を用意してくれたら、すべて許せる気がしていた。

 生贄を喰らう気などなかった。


 長年封印され、本当の化け物に成り果てるところだった。

 あと5年は決して保たず、今封印を解かれたお陰で、本来の歴史より理性が多く残った。

 その理性と知性が彼を前回より強くしていた。

 化け物にならずに消滅できて感謝しながら消滅した。


 ちなみに人が山の神を裏切らなかったら、周辺地域の飢饉は収まっていた。

 ひどい飢饉が起こってしまい、なんとかするには本来山の神が力を使っていい範囲を超えていた。でも彼はなんとかしようとした。

 ただし広範囲の飢饉だったため、離れた土地は無理。

 人が他の神にそそのかされ、彼を裏切ったから、飢饉は続いた。

 昔話で飢えが収まったことにされたのは、自分たちは悪くないと思いたい心ゆえ。


 次からBBS回に入る予定です。


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 もちぱん太郎。

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