寿司は暇つぶし。

寿司は暇つぶし

寿司は暇つぶしだ。こんな事を言うと

「いや！寿司は美味いから食うのだ！」

と怒り出す人もいるだろうが、寿司はやはり暇つぶしだ。

昼飯に、夜飯に寿司を食うなんて事をしてる間はそんな事を思わないだろうが"暇を極めて小銭は持ってる。"そんな状態になると寿司は完全に暇潰しになる。

ちょっと電車で出かけてとぼとぼ散歩してるうちに寿司屋を見つけると腹など減ってないのに食いたくなる。腹が減ってる訳でもないのに食いたくなるもんで少しばかりの罪悪感を消すために「2、3貫つまんで帰ろうか」と思い立ち店に入る。

店に入り寿司を食っていくと気づくと10貫程食っていて腹が膨れてくる。そんで「ちょっと食い過ぎちまったなぁ」となる。

そう、寿司なんてこんな物なのである。

思えば酒も同じような物で結局は暇潰しなのである。

#短編小説