第13話
◇
話が違っていた。アサギリはスーツの男にシートベルトを締められていた。黒髪がつんつんとセットされ、知らない香水が薫る。金色の双眸が屈んでいるために彼女を見上げた。
「きつくないか」
「うん……」
「臍を曲げるな。子供でもあるまいし」
「少子高齢化」
前方を塞がれたアサギリは窓の外に視線を投げた。
「何?」
「少子高齢化。20代はまだ子供。10代は赤ちゃん」
レーゲンは呆れた様子で立ち上がり、壁の上部に生えたアシストグリップを握った。長身で頭が小さく、四肢の長い彼にはスーツがよく似合っていた。
エンブリオ原型機カラカゼを乗せたヴェネーシア水源郷の輸送機が離陸する。これから曲技飛行を行うらしい。そこに同行しろという話だったが、形式による見映えばかりの護衛として付き添うのは
「こ、怖い」
浮遊感にアサギリは近くの縦幅のあるアシストグリップに抱き付く。
「あの兵器とそう変わるのか?」
「兵器って言わないで、っきゃ、わっ、!」
輸送機が旋回した。レーゲンはアシストグリップに掴まったまま振り向いてアサギリを看ていたが、やがて時機を見計らって距離を詰め、前屈みに
「酔ったのか」
「酔ってない、けど……ぅ、わ!」
肩に手が置かれた。レーゲンは片手だけで身体を支えている。
「ランド―ツキヨノくんも、座る?危ないよ」
「大丈夫だ」
窓の外を観ている余裕などなかった。むしろ見ないようにしていた。アシストグリップに縋りつき、レーゲン・ランドロックト・ツキヨノの腕に支えられ、前後左右が分からなくなるほど揺れる空間に耐えた。エンブリオはこうはならない。コックピットも狭く、操縦者は動きを予期できる。
「あたし飛行機も嫌いなの。エンブリオも嫌い!」
曲技飛行が終わる頃には、アサギリは青白い顔をしていた。着陸し、暫く基地を滑走している。
「飲むか」
「いい……」
「飲め」
水を差し出され、彼女はげっそりしながらそれを飲んだ。レーゲンはけろりとしてアサギリの背中を摩る。
「大丈夫か」
「ンだめ……マジで、ムリ………本当に……」
胃の辺りがひりついている。口の中が乾き、喉が
スタイルの好い形式ばかりの護衛に背中を撫でられていると、輸送機の機長室が開いた。事後挨拶のようである。ヴェネーシア水源郷の軍服に軍帽の青年とも少年とも判じられない人物が操縦士であったらしい。可憐な顔立ちを
「本日の曲技飛行を担当した、ユウナギ・ミナカミ=コガラシ・ラヴィンフルスです」
アサギリは蒼白になった顔を上げた。気分の悪さはどこかに吹き飛んだらしい。
「ナギちゃん?」
レーゲンも彼女に寄り添い、操縦士に背を向けて膝をついていたが、肩越しに振り返った。
「姉上、お久しぶりです」
レーゲンの金色の目がアサギリに戻る。
「大きくなったね、ナギちゃん」
「
「そう。紹介するね、ナギちゃん。こちらはボディガードのレーゲン・ツキヨノです」
ユウナギは軍帽を脱いで、軍隊式の辞儀をする。さらさらとした髪に柔和な面構えの美少年だ。くりくりとした目が瞬きのたびにいじらしい。
「姉をよろしくお願いします」
レーゲンは拍子抜けしような、いくらか意外そうな表情で固まっていたが、ただ首肯した。
「これから会場のほうへご案内しますね」
輸送機から降り、送迎車へと案内される。乗車すると、数分間ほどユウナギはじめ、ヴェネーシア水源郷の接待員らしき若い軍人たちが空けている。経路の確認でもしているのだろう。
「弟か。あまり似ていないな」
「あの子は苦労してるからね。もっと近くで見比べたら似てるよ」
彼は隣のアサギリを向いた。
「ミナカミ先生は違うのか」
「わたしは苦労してないからね、どう見ても」
レーゲンは窓の外で話しているユウナギを観察する。
「いくつなんだ」
「まだ16よ」
ヴェネーシア水源郷の運転手が戻ってくる。
「お待たせいたしました。目的地までおよそ15分。よろしくお願いします」
後部座席が開かれ、ユウナギが
アサギリは弟との再会に上機嫌で、そのためかレーゲンはさらに警戒を強めているようだった。
予定どおり、車で15分で会場へ着く。そこは港で、会場というのはクルーズ客船だった。離れたところにヴェネーシア水源郷の軍用艦船ペガサスが浮いている。
細長いヒールにパーティー用ドレスを身に纏うアサギリは歩行にいくらか気を遣った。レーゲンに手を引かれる。彼女は
「私のライトニングも、あそこに格納されているんです」
ユウナギは姉が護衛に守られている様を柔らかな笑みで見つめ、それから軍艦ペガサスを指した。
「ヴェネーシア水源郷から霹靂神統治ノ地に贈らせていただいたカラカゼは、私の戦闘データを参考に開発されたんですよ。カラカゼは後方支援や人命救助用に
「持ってきたんだ」
「一般公開しようと思って。そのほうが、応募者も増えるでしょう」
曲技飛行も、軍艦の来航も、パフォーマンスを兼ねていた。それから一般応募者だけでなく、基地や提携企業への理解や支援を狙っている。
一般応募者が増えることを、基地は喜んでいる。この弟も良いことのように言う。パイロットとしての素質を持たない者が扱える仕様にはなっているらしいけれど、果たして確かに機能するのであろうか。メイヒル・アザレアを目にしているとそのまま受け入れるのが難しい。
「そうだね」
レーゲンが、虚ろに返事をしたアサギリを一瞥する。
「さ、会場に行きましょう。お足元、気を付けてください」
巡航船アスマデモニヲへ着くと、そのままパーティー会場へ案内された。アサギリは少し立ち止まってデッキから海を見渡した。レーゲンは彼女に背を向け、
「慣れてるね、ボディガード」
「軍人学校の頃に、演習でやったことがある。実際にやるのは初めてだ」
語尾が微かに震えているのを感じた。アサギリはそれに覚えがある。覚えといえど、当初は気付けなかったが後から分かったことだったが、それは彼がまだ正式にこの地の者でなかったときのことだ。彼は態度こそ変わらないが、緊張している。
「行こうか」
彼は返事をせず、ただアサギリに付き従う。ユウナギと他の若い軍人たちは、会場までの案内を終えると、一旦そこで別れた。
広大の室内の中心部だけ明るくされたパーティー会場の中へと入ると、ボディガードはレーゲンからイセノサキへと変わった。怕い上司は正装で、普段のような後ろにすべて撫でつけたような髪型ではなかった。眼鏡もない。薄暗くされた部屋ではすぐにその人と分からなかった。
「ツキヨノくんに我儘言わなかったか?」
「言いませんでした」
しかしイセノサキは後ろに控えたレーゲンに目配せをして、何かしらの非言語コミュニケーションを図ったらしい。
「そうか。ツキヨノくん、ありがとう」
「いいえ」
「部屋に戻るか。このまま会場に留まるか。好きにしてくれていい」
レーゲンはどちらとも答えず、霹靂神統治ノ地風の堅苦しい辞儀をする。イセノサキがこの異国の生まれの少年を短期間で躾けたのだろう。そして壁際の暗所に引いていった。
「まずは挨拶回りだ」
「はい……」
「足が痛むか」
「ちょっと」
イセノサキは隅にあるラウンジスペースへ案内した。
「靴擦れか?骨か」
「両方ですね」
「仕方のないやつだな」
アサギリは一人掛けのソファーに座った。その前に上司が
「え」
「じっとしていろ」
片足を取られ、ピンヒールを脱がされる。
「ちょ、イセノサキさん」
「ここか」
彼女の足の小指の付け根辺りに赤みが差している。イセノサキはジャケットの懐から緩衝材じみた絆創膏を取り出した。
「持ち歩いてるんですか、それ」
「今日だけ、な」
踵の辺りもまた擦れている。
「ありがとうございます……」
「おまえを無理矢理付き合わせているのは
普段と身形の違うイセノサキに、アサギリは軽口を叩けなかった。声は上司に違いないが、やはり日常的に基地で見るイセノサキとは異質の装いが、認識を彼にしない。しかしきっちりとした着こなしは堅い上司に変わりない。
彼の手が足首を緩やかに回す。
「痛いか?」
「ちょっと。脹脛の辺りが、攣っちゃって」
「冷却スプレーを持ってくるから待っていろ」
イセノサキが腰を上げた。パーティー会場でやることではないだろう。
「平気ですよ。靴擦れがどうにかなれば……」
「気にするな。まだ長い。やらせてくれ」
イセノサキによく似た別人ではなかろうか。まだ挨拶回りの済んでいない会場はどこか居心地が悪い。辺りを見回すと、レーゲンがやってくる。
「どうした?」
彼は、彼女が辺りを見ていたことについて、何か用があると思ったらしい。
「なんでもない。ありがとう」
映画に出てくるような執事めいた振る舞いである。
「足が痛むのか」
彼もイセノサキ同様に、アサギリの前に屈み、足を診ようとする。
「うん……ちょっと。でも今、イセノサキさんが手当てしてくれてる途中だから」
「そうか」
レーゲンはまた壁際に引いていった。暗所に紛れる。少ししてからイセノサキが戻ってきた。アサギリの痛めた部分から冷やされる。
「挨拶回りをしたら、部屋に戻っていい。他のパイロットたちも来てくれるらしいから、彼女等に頼む」
「はい」
イセノサキはこの船のクルーにスプレー缶を渡すと、アサギリの手を取った。彼女は立ち上がり、導かれて挨拶回りをする。提携企業やスポンサー、個人支援者、それから広告塔、などなど。イセノサキが応対し、アサギリは決まったタイミングに簡単な自己紹介と挨拶をするだけである。まだ時間前であるが、本格的にパーティーが始まれば、今いる提携企業よりさらに細かくエンブリオの開発や製造に携わる工場や会社の代表だの、基地が補助金を出している専科を有するアカデミーだの、基地のあるアーレウス県知事だの、霹靂神統治ノ地代表だの、それから基地の連中だのが来るはずだ。だがアサギリはその前に会場を後にした。
夜にまた予定がある。レーゲンに連れられ、それまでは充てられた部屋で過ごすことにした。
「ランドロックトくんも、好きにしたら」
部屋に入ると、レーゲンもついてきた。出ていこうとしない。振り返る。金色の瞳に見下ろされる。彼は小首を傾げた。
「俺もここの部屋だ」
「えっ、嘘!」
アサギリはびっくりして素っ頓狂な声を出した。部屋番号の書かれたカードキーを見せる。
「ん」
レーゲンもまたカードキーを見せた。
「2人部屋なの……」
彼女は入ったときに確かに2つ並ぶベッドを見たが、しかし2人で使うことは想定していなかった。
「困るか」
真っ直ぐな眼差しをよこされてそう問われては、困るとは答えづらい。
「別に困らないけど……年頃の男の子と2人部屋って悪くない?」
「俺の仕事はミナカミ先生の護衛だ。そういう意図なんだろう」
「そんなことある?」
「俺は外にいる。何かあったら呼んでくれ」
彼は身を翻して部屋から出ていこうとした。そこを呼び止める。
「いいって、部屋の中いなよ。なんか、変な気分だもの。こんな
するとレーゲンは渋い面を見せたが部屋の中のソファーに腰を下ろした。アサギリは先に送った荷物から服を出す。シャワー室で着替え、ベッドに寝転んだ。基地の寄宿舎にいるマージャリナへ電話をかけた。基地内の施設のほとんどが利用不可になるため、彼には食材などを買い込んである。だが一応様子を知っておきたかった。
通話を終えると、慣れない心地のベッドで仰向けになり、首を見映えのよいボディガードへ曲げた。
「ランドロックトくん、ごめんね」
「何の話だ?」
彼はソファーから腰を上げた。そして隣のベッドへやってきて座る。
「軍人に戻らせちゃったな、って思って。霹靂神統治ノ地に軍はないんだよ。君をここの土地の人間にしちゃったのに、でも軍人の経験は使うって、なんだか搾取みたいでしょ?」
「そうか?あるものは使えばいい。俺は構わない、それで」
金色の瞳に射抜かれている。アサギリは仰向けのままその視線を受けていた。
「それよりも、この前は悪かった」
「何だっけ。何かあったっけ」
「ミナカミ先生を泣かせた」
「忘れてよ。眠くなってきた。ちょっと寝る。ランドロックトくんも、楽にしてたら」
セットされた髪を崩した。ヒールで疲れた下肢の違和感が強い。
「ランドロックトくん」
しかし肉体は疲れて眠りに入ろうとしている。うとうとしながらアサギリは寝ぐずをはじめた。
「なんだ」
「守られるのって、なんだか照れるね。あんな色んな人が関わってたんだって、思って。一生懸命やんなきゃ、失礼なんだよね、きっと……やりたくないものは、仕方ないけど……だって追い詰められたこと、ないもの。自由しか知らないの」
舌っ足らずに喋り、その目は閉じている。半分眠りに就いていたのかも知れない。
「寝たらどうだ。眠い奴の弱音は聞かない」
ぴしゃりとした返事が、まだ意識の残る耳に届いた。すでに判断がろくにできず、大概のことがおかしさに変わる域にきている。彼女は
一眠りするとアサギリはデッキへと出た。パーティー会場とは階が違う。客船は停留したままで、出港はしないらしい。港に集まる点々とした観客たちを物見遊山的に眺めていた。外にいるのはレーゲンの気が休まらないらしい。
「いいのか、参加しなくて」
「会わせる顔ないからね」
他のパイロットたちは戦地支援から間を抜けて来ている。絶対に安全といえる場所にはいないはずだ。人死も多く見ているであろう。そういう彼等彼女等の前に、エンブリオの試運転程度で嫌気の差している自身が出ていくことに彼女は躊躇いがあるのだろう。
しかし若いボディガードの小さな手の震えを認めたときに気が変わった。
「中入ろうか」
「好きにすればいい。そのための
「え~?本当?」
アサギリは少年の戦慄きから目を逸らす。遠くの観客を眺めるのも飽きていた。海鳥が飛び交って高い声を上げている。
「俺は男で、元は軍人で、今は健常者だ」
「何、急に」
「力を持った責任がある」
「イセノサキさんみたいなことを言って……それって得なの?損なの?わたしは勘弁」
手摺に腕を掛け、そこに顔を埋めた。
「それぞれの限界点も違うとは思うが。強者は強者であることに自由があるのなら、強者は尽くすのが定めだ。それがあんたの寝ぐずへの答え」
「なんて言ったっけ、わたし」
アサギリはおどけた。呆れの溜息が返ってくる。言動も態度もイセノサキに似てきた。否、ろくでなしと接した場合、こういう反応になるしかないのかも知れない。
「忘れてくれ」
「重いな。ランドロックトくんにこうして守ってもらってるのも、イセノサキさんが一生懸命やってくれてるのも全部重い。一般パイロットが決まるまでだな、それも」
「そうしたら、どうするんだ。ミナカミ先生は」
「行くところ、ないね、わたし。わたしに限らず、用済みになったパイロットは。生まれたときは知らなかったけれど、もうパイロットとして逃げられない生活に慣れちゃって、好き放題して、代わりがあるとなったら、多分捨てられる側なんだよな。分かるよ。わたしもわたしを持て余してて……エンブリオを動かす以外に何にもできない。わたしはエンブリオすら、もう動かせないんだけどさ」
レーゲンはアサギリに背を向け、警戒体制を解かない。
「戦争が終わったら……俺の故郷の戦争が終わったら、母も妹も幸せになれると思っていた。殺される心配も、手籠にされる心配も、飢える心配もないと思っていた。それで戦争しかやってこなかった軍人たちはどうなる?金が尽きればまた戦争を望むことになる。あの異様な緊張感に身を投じていないことに不安になる。そういう生き方しか知らない。そういうことか」
「わたしはね、あなたをスクールに入れたかったわけ。そういうことになるから。プログラマーになる、画家になる、医者になる。難しいし誰もがなれるわけじゃないけど、そういうのを本気じゃなくて願望でも、目指してみてほしかったの」
「
「まぁね」
海鳥がきゃらきゃら鳴いている。手摺りに停まり、餌食を求めている。野良猫を呼ぶみたいに上向きに手招きをしたが、まったく近寄ってくる素振りはない。
「ミナカミ先生」
「何?」
「手の傷は消えたのか」
「消えたよ」
アサギリは空に手を翳してみた。切られた当時の予想に反し、痕はなかった。ただ意識したうえで、近くでよく見ようとすれば、
「そうか」
「気にしなくていいよ。あのときはこんなふうになるだなんて知らなかったんだから。自分の命が最優先だよ。誰か傷付くことになってもね」
彼は黙ってしまった。それは護衛対象に呆れたからではないらしい。デッキに上がってくる足音があった。アイボリーゴールドのパーティードレスに身を包んだシマ・フォーティタウゼント指揮官である。彼女もドレスと揃いのピンヒールを履いていた。
「お疲れ様でございます」
アサギリの挨拶に、フォーティタウゼント指揮官は疲れた様子で笑みを浮かべて手を上げた。彼女は世話の焼けるパイロットの隣にやってきた。
「本当に出ないのね、ダンスパーティー」
ヘアスタイルだけでなく、彼女の化粧は普段基地で見るもの違っていた。リップカラーに鮮やかさがある。
「はい……」
「貴方を探している人がいたわよ」
「え?誰ですか」
「ご自分で確かめてきたら。イセノサキくんも暇しているようだし」
フォーティタウゼント指揮官は手摺りに片腕をついてクルーズ船アスマデモニヲや軍用艦船ペガサスを眺めた。。
「ノワキちゃんが来ているんじゃないんですか」
「お父様といるんですって。部屋に戻ったわよ」
サザンアマテラス基地所属のエースパイロットであるノワキ・シオザワフカザワは父親の四肢を自身の搭乗機エンブリオ・アスマで
「ツキヨノくんも羽根を伸ばしたら。会場に行けばイセノサキくんと交代でしょう」
レーゲンはただ辞儀をするだけだった。
「このクルーズ船アスマデモニヲ。シオザワフカザワさんのエンブリオ・アスマと同じ由来らしいわよ。聞いたかしら。意味は、"アスマの鬼"ですって」
フォーティタウゼント指揮官はレーゲンに話す。
「いいえ。初めて知りました」
「うふふ。いいわね」
アサギリはフォーティタウゼント指揮官の疲れた横顔を見ていた。
「何か持ってきましょうか」
人酔いだろうか。この客船は停留したままだが、船酔いをしているのかもしれない。
「平気よ。気を遣わないで。顔に出ていたかしら」
アサギリは正直に言うべきか誤魔化すべきか返事を躊躇ってしまった。それは時間切れを意味している。
「
これから港で、エンブリオのコックピットを切り取って、いくらか遊戯性を加えた
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