応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • Ⅶ  花に水をへの応援コメント

    作者渾身の一作。書き上げた時の満足感は如何許りかと。
     基督教思想の世界、芥川龍之介作家の平野啓一郎の「日蝕」を思い出しました。天才と凡人、二人の愛し方の違いが浮き彫りに。綺麗だったのが、ギリシャ神話のダフネを思わせる変身シーン。どちらも選べない心がさせたのだと思いました。「かわいそうに」が心に焼き付きます。女を失って、天才は次へと進んでいくのに、「かわいそう」な凡人は、咲かない造花に水をやる。悲しい。

     自身の作風も確立しているし、言葉を自由に使いこなしてる。使いこなせている。
    これだけ自分の考えや感情を、自由に表現できる力があったら、書くのが楽しいだろうなぁ。何でもかんでも書きたくて書いちゃうんだろうな。書けるんだろうな。羨ましい。

     同時に思ったのは、「これをだれが読むんだろう」ということ。私は元クリスチャンなので、聖書を理解し、キリスト教の考え方を知っている。「薔薇の名前」を最後まで読める。だからスッと世界に入れるし、面白く読める。(良いね)でも、そうじゃない人がこれを読んだら、何が書いてあるのか、全くわからないかもしれない。(そう思わない)何かを(良いね)とするのは、読んだ人間の好み。だから、AとBが全く反対の評価を出す。選ばれる、選ばれないは、「誰が読んだか」の時の運。書く人間はそれに振り回される。

     私の例えで申し訳ないのですが、望太郎さんとむ夢神さんは「魔法の国のシャーロック・ホームズ」を良いという。でも、異世界転生を描いてるももぱぱさんは、「ハロウィンだよ、モリアーティ」の方を、“進化した”とまで言ってくれる。(多分望太郎さんは好みではない)

     さて、私はこれをどう考えたら良いのか。どうゆう方向に、私は書くための舵を取るのか。日々揺れ動いているのです。

    作者からの返信

     丁寧な感想ありがとうございます! 返信が遅れてすみません。
     
     文章力、表現力について高く評価して下さり、嬉しいです。
     ですが、「どう表現するか」はクリアできても、それ以前に「そもそも何を書くか」「何を書きたいのか」「何を書いたら受け入れられるのか」がサッパリ分からない……! どの道のたうち回る羽目になるのです。

     本作も大体のストーリーはすぐできたものの、それがどうにもつまらなくて一週間ほどこの世の全てを呪いながら呑んだくれました。
     そこから「こうなったら自分の今書きたいものを書こう……! 書きたいものって何だ?」「空海! 空海書きたい私! 当然最澄も!」

     ……というわけで主人公のイメージ元は最澄、親友(ハゲ)の元は空海です。史実の最澄はもっとカッコいいですが。この2人が仏教でなく、キリスト教と恋愛の間に身を置いたらどうなるかな……という。

     そういう経緯で書いた話なので、キリスト教の話に見えて中身は割と仏教だったりします。
     宗教知識的に理解されるか、という点についてはあまり気にしていません。知らなくても読んだら「なんかこういう宗教がある」とは分かってもらえる、と思っています。

     ただ、「一つの作品でも読者によって全く評価は異なる」というよは全くそのとおりだと思います。
     私たち自身は、この話はすごくよくできてると思いますし、源さんのように評価して下さる方もいらっしゃいます。
     一方で、この話は公募用に書いたのですがそちらは落選しました。ある楽曲をテーマに、そこから想起される物語を募集するというものでした。

     私はよく書けたと思っても、審査員や作曲者の方が持つ楽曲のイメージとは違ったのかと思います。
     ……というか、私も「楽曲の内容に沿った物語」というよりは「この物語のエンディングテーマにはこの楽曲がピッタリ!」という感じで作った感が……主従が逆になっちゃってる。その辺が至らなかった点かなと思います。

  • Ⅶ  花に水をへの応援コメント

    旋律より。。。

    素晴らしい作品だと想いました。描写の、台詞の端々から、感情がありありと伝わってくるようで。読み終えたあとの満足感が尋常じゃなかったです

    作者からの返信

     感想ありがとうございます! 楽しんでいただけたみたいで嬉しいです。

     この話は短編の公募用に書いたのですが、公募の方はうまくいきませんでした。でもカッコいいハゲ(親友)を書けて満足です(何それ)。
     自分の中では、主人公と親友のイメージ元はそれぞれ最澄と空海だったりします(ますます何それ)。

     最近、創作の自信をなくしてたので、感想本当に嬉しいです。
     またよければ、他の話ものぞいてみて下さい。