闇剣士 ~《なにがし》とかや云う剣、ありけり~  

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闇剣士 《なにがし》とかや云う剣、ありけり

 闇に包まれた港湾地区は、陰鬱な雰囲気がただよっていた。

 古びたコンテナが鋼の巨人のように立ち並び、船の舷側が静かに波打つ音が漂い、鈍い光がその輪郭をかすかに照らしていた。

 街灯の明かりが遠くにかすかに見えるだけで、周囲はほとんど闇に覆われているかのようだった。

 そこに4台の黒塗りの普通自動車がライトを光らせて、群れをなして走っている。

 その先頭車両を運転していた男は、突然ハンドルが操作不能になり、ブレーキを力一杯踏みしめた。

 後輪が軋み、車体は激しく揺れたが、なんとか車は止まった。

 後続車は異変に気づき、次々と急停車した。

 先頭車両から男達が車を降りる。

 見るからに一般社会に生活する男ではなかった。

 目つきの悪さ、人相の悪さ、荒んだ雰囲気がそれを証明している。

 その異変に、後続車の男達も何事かと黒鞘の刀を手に車両を降りる。

 降車する男達は、全員が物々しい雰囲気をそのままに、刀を手にしていた。

 彼らは、全員が闇社会で名のある武装暴力団の構成員だった。

 それを証拠づけるように、彼らの手や腕などにトライバル模様の入れ墨が入っている。

 そんな男達が刀を持って、黒塗りの車を一台ずつ調べてまわる様は、誰が見ても異様としか言いようがなかった。

 先頭車両を運転していた男は、乗っていた車体を調べる。

「何だこれは……」

 男は前輪のタイヤを見ると、苦々しげに吐き捨てた。

 タイヤは真一文に裂けていたのだ。

 破裂してバーストした訳ではない。

 車を調べていた男が、やがて困惑と怒りが混じった表情を見せた。

「おい。どうした?」

 男は、後方の車両から降りて来た仲間に呼びかけられ背後を振り返る。

「いや。タ……」

 男は、言葉を続けようとしたが、その先は二度と言葉にすることができなかった。

 なぜなら男の頸部がパックリと裂けると、大量の血液が噴出したからだ。

 仲間の男達は、目を点にしたまま立ちすくんだ。

 男はゆっくりと身を崩し、地面に転がる頃には三途の川へと旅立っていた。

 誰しもが何が起こったのか判断がつかなかったが、唯一分かったのは、仲間が殺されたということだ。

 飛び散る血の飛沫の向こう。

 一体いつの間に現れたのか定かではないほど気配さえ感じさせない、黒い打裂羽織を着た少年が佇んでいた。

 長めの前髪を額にかけ、そこにしっかりとした面立ちがあった。

 だが、武骨ではない。

 顔は親から譲り受けたものだが、環境でその面立ちは変わる。

 恵まれた環境ならば、穏やかなものに。

 荒んだ環境ならば、厳しいものに。

 少年の場合は親から譲り受けたもの以上に、環境でできあがった面立ちが感じられた。ガラスのような透明で冷ややかで、浸食を受けつけない不変さを持つ。そんな面立ちだった。

 発育の良い今日日の子供は、中学生くらいでも大人と似た体格から、年齢を見誤ることもあるが、長い年月から見れば人間の2、3年の歳の違いなど取るに足らないことであった。

 だが、少年の長い前髪の奥に存在している眼に宿るものが、切った張ったの世界で生きる者さえも戦慄を憶えるものがあるとしたら、話しは別だ。未成年という青い存在としては片付けられない。

 少年は鍔の無い刀を右手に、腰には脇差があった。

 刀の寸尺は二尺(約60.6cm)しかない。刀の定寸が二尺三寸五分(約71.2cm)なので思いの外短いが、造りは蛤刃と呼ばれる戦国期にみられた刀だ。

 男達は、少年が刀を手にしていることに気づくと、一様に警戒した。

 なぜなら、闇社会に生きる者であれば刀の恐ろしさを熟知しているからだ。

 剣術が基本的に「剣vs剣」の形として編まれているのに対し、他の武器術ではその仮想敵を剣、すなわち「vs剣術」として構成している例が多くみられる。

 これは、剣術がもっとも汎用性に優れ、もっとも遭遇する確率の高い武術であったと言い換えることもできるからだ。

 それゆえに、広い意味において剣術は「最強」の武術とたとえられることもあるほどだ。命を奪うだけではないあらゆる武器を上回る恐ろしい破壊力がそこには秘められている。

 得体の知れない尋常ならざる雰囲気から何を知っているのかは不明だが、男達は身構えるよりも刀を抜き放って構えた。

 安穏としテロ対策も他人事と考えているような警察やSPなど比較にならない、正真正銘の修羅場を潜っていなければ身につかない動きである。

 中央に位置する自動車の後部座席から、一人の男が刀を携えて降りた。

 目が鋭く、冷酷な笑みをたたえ、顔には斜めに大きな古傷が刻まれている。

 男の名は、冴木太蔵といった。

 その身を包む黒のスーツは見るからに仕立ての良いものだが、その上に羽織るジャケットの下側からも常に白色のワイシャツと紅色のネクタイが見えるという洒脱しゃだつさを備えていた。腰を細いベルトで締め付けているのが雄牛革であり、光沢に透明感があった。

 太蔵が歯切れの良い声で低く笑った。

「ガキ。俺達に何の用だ?」

 太蔵の問いに、少年の顔に冷たい微笑が浮かぶ。

 その顔には人を見下すような、嘲弄するかのような侮蔑感が含まれていたが、太蔵達はその意味を理解できなかった。

 少年は静かなる決意を込めて答えた。

「お前らの縄張りで、無害な人々が巻き込まれた。それを言いに来た」

 太蔵は、意味深に含み笑いをした。

 ゆっくりと、少年の全身を舐めるように見つめると、面白そうに言った。

 少年もまた、太蔵を嘲弄するかのように口元だけを笑みで染めるが、眼差しは冷静そのものだ。とても幼い少年がする表情ではない。そこに何らかの威圧感を覚えたのか、なまじ強面の男達ばかりいるからこそ、太蔵の不敵な笑いもどこか虚勢という趣を帯びていた。

 普段から修羅場をくぐり抜けてきたことで醸し出している一種の雰囲気というものがあるのだが、この少年はそれが極めて強い。

 太蔵が、笑みの質を変える。

 先ほどまでの余裕綽々といった雰囲気から一転し、残虐性を帯びた冷酷な表情になる。

 太蔵の笑みがさらに冷酷になった。

「無害な人々? そんなの俺には関係ない」

 最大のヤクザ組織を内部抗争で崩壊に追いやり、その上に君臨していた武装ヤクザのボスは伊達ではないだけあって、その眼力には男達も、遠巻きにしていた他の構成員達も、一瞬だが背筋を震わせた。

 だが、少年には通用しない。

「そうかい」

 少年は抜き放った刀を右手に、幽鬼のように身体を揺らすことなく男達に迫った。

 太蔵は、嘲笑を浮かべて少年を眺めると、右手の人差し指を突き出すと親指で抑えつける仕草をした。

 小馬鹿にしたその指の動きは合図であったのだろう、周囲の男達が次々に少年に襲いかかった。

 それは正規軍でも採用されている技術であり体系化された運動の一つである。相手の意表を突き相手よりも攻撃速度や移動距離を速くすることで反撃などの回避行動を相手に取らせず最速の攻撃を行うのが一つの本質である。

 男達は一様に同じ構えをとり、揃いもそろって刀を八相に構える。

 肩の高さから正確に振り下ろすことで最速の勢いをつける動作である。

 体格差があろうと必殺の一撃を与えることができようというもの、戦国時代でも確立されていた集団戦法の一つである斬術であった。

 ヤクザという立場だが、そうした技術だけは確かなものがあった。

 だが、それは少年とて同じだ。

 一度に8人もの男が、濁流のように押し寄せる。

 しかし、少年はその中心にいながらも動揺もせず、ただ冷静に相手の動きを読んでいた。

 男達の動きは単調で大振りである上に、バラバラの動きをしており、連携がとれていなかった。

 その分、予想を容易くできるのだが先行入力が必要になるというデメリットが存在した。それを補うために最速の入り方を可能とした先の先・相手が仕掛けないうちに、こちらから動作を起こして斬り込んでいくことができるのだが、先に動くことにより隙が生じる。

 敵の動きが数十秒、数分かかるようなら動きを操ることもできただろうが、こうも訓練されているが故に、正面から挑むしかない。

 だが、そこに男達の中で、少年に対する油断が生じる余地があった。

 少年は構えない。

 刀を右手に下げたままだ。

 それ故に、正面を含め頭上も左右も隙だらけだ。

 だから、どこからでも少年を斬れる。

 男達は、そう思った。

 だが、それは確信ではなく、驕りと評すべきものだった。圧倒的有利な状況に、男達は少年の間合いに無謀に踏み込む。

 少年は向かって来る男の勢いを利用し、逆袈裟に斬り上げる。

 男の左脇腹から心臓を袈裟懸けに、見事に斬り裂いた。

 その一刀は、男の心臓を深くえぐるほどの威力があった。

 1人目。

 その男の脇を抜け、次に迫った男に対し、少年は刀を右に払うと男の頭を横から叩き割る。

 すると、男の頭部がどんぶりのように飛んだ。

 この刀法を、鉢飛ばしと呼ぶ。

 男の脳が丸見えになり、倒れると脳が豆腐のように砕けて四散した。

 2人目。

 少年は流れた刀を腕で引き戻すのではなく、足さばきを使って刀を迎えに行く。

 男が、少年を追うように動く。

 少年は、足趾そくしで踏み込み、右足首のひねりを利用し身体を回転させながら刀を一閃する。

 男の左肩から胸へ斬り裂いた。

 振り抜き両断させる程の威力はなかったが、切先から五寸(約15cm)も深く入っていることで肺動脈を切断していた。

 男は、声もなく前に倒れると吐血した。

 3人目。

 少年は手首のスナップを使って刀を翻す。

 少年の左から男が迫る。

 それに対し、男の左太腿を浅く斬った。

 四肢であるがゆえに即死はしないが、大腿動脈を切断している。そのため、大量出血が起こって1分で死亡する。

 人を最少の力で、それでいて確実に死に至らしめる。

 試合では決して有効打として扱われない技。

 強く打つのが効くのではない。

 人斬りの剣だ。

 男は吹き出る出血を両手で押さえて、ものの数秒で失血性のショックを起こし、その場に転がった。

 4人目 。

 少年は身を沈める。

 今しがた少年の頭部のあった空間を、男の刀が通過した。

 少年は、男の股下から腹部にかけて斬り上げる。

 逆風という刀法。

 戦国時代、甲冑に覆われて居ない箇所を狙うのは当然のことであり、股間への攻撃はその一つだ。

 すでに道場剣法には無い刀法であり、剣術を殺しの術としている少年にとって本来の剣は、こうした必殺の剣なのである。

 5人目。

 少年は、そのまま前に進むと正面に位置する男に対し、刀の切先を起こす。

 男は叫びならが迫ると、少年は先に間合いを侵し男の口に刀を突き刺し、脳幹を直接突き刺す。

 脳幹は、中枢神経系を構成する重要な部位が集まる器官であり、生存の上で欠かせない自律機能を直接制御している重要な部位になる。

 一撃で男は事切れる。

 6人目。

 少年は、次の男に対し右逆袈裟斬り上げ肝臓を裂く。

 人体の中でも最大級の臓器である肝臓を斬られたことで、醤油樽が割れたように出血が引き起こされる。

 男は、その場で前のめりに倒れると血の海に沈んだ。

 7人目。

 少年は腰をひねって後方に振り向きざま男の足を払う。

 それは切断を目的としない、ただの牽制。

 だが、それによって男は前によろめき、それに対し少年は、それを迎えるように刀を差し出すと、刀の刃は男の顎下に食い込んで、頭の重みだけで頸部を斬り裂いたい。

 男は、喉から血飛沫を迸らせながら倒れると、傷口から夥しい出血が起こった。

 8人目。

 少年は、8人の男達の間を竹藪を抜けるように通り過ぎた。

 手下を全て斬ったことで、残るは冴木太蔵のみとなっていた。

 冴木太蔵は、その惨状を冷ややかな眼で眺めていた。

 武闘派でならした猛者達が、ものの数秒。

 いや、一呼吸もしないうちに全滅したのだ。

 刀を構えることも、呆然とする暇もなくである。

 太蔵は、信じられないというよりも信じたくない光景だ。

 たかがガキと思っていた者の正体は、容赦ない死の使者だった。

 少年は、斬るべき男・太蔵に対して刃のような視線を送った。

 冴木太蔵は少年を見据えると、刀を抜き放った。

 相手がガキであろうとなかろうと、自分の面子の為にも仲間を殺されて黙っている訳にはいかない。

 太蔵は切先を少年に向けると同時に、間合いを一気に詰めると、刺突を放った。

 それは、刀剣特有の殺傷力を活かした一撃。

 人を死に至らしめる最も威力のある一撃であり、刀法において殺人剣とされる攻撃の一つだった。

 だが、少年はその刺突を見切る。

 少年は氷の上を滑るように前方に進む。

 太蔵は、少年が前に進むのを察知する。

 そこから刀の刃を少年に向けると、刺突から斬撃へと攻撃を切り替えた。

 その一連の動作は、太蔵が玄人の域にあることを示すものだ。

 しかし、少年は更に足さばきを使って、斬撃範囲から身を引く。刃が少年の顔があった空間を通り過ぎていく。

 少年は刀で受けはしない。

 竹刀や木刀ならば受けた所で折れたりはしないが、真剣刀法では真剣による一撃を受ければ確実に刀身にダメージが蓄積し、下手な受けをすれば刃が欠ける。

 欠けた刀で斬り込めば引っかかりを生じ、動きが止まってしまい、それはそのまま隙へと繋がる。

 だから、少年は刀が届かない位置へ逃れる。

 太蔵は、少年が斬撃の範囲外に出るのを視認すると、すぐさま斬り返す。

 だが、少年の動き速い。

 既に太蔵の視界には居なかった。

 少年は、太蔵の真横にいた。

 太蔵は足の踏み位置を直すと、少年に向かって上段から袈裟懸けに斬り下ろした。

 一瞬のことであるが、この瞬間はどんな武術の達人でもなければ認識することはできないであろうと思われる程の加速を持った斬撃であり、それは太蔵がその速度を維持できることに自信を持っている証拠であった。

 だが、少年はそれを躱す。

 その動作は、まるで剣舞でも踊るかのようで、それ故にありえないほどの速度と反射神経に導かれた奇跡的な身のこなしであった。

 少年は刃が触れる直前で後方へ飛び去ると間髪を入れず地を蹴り低く飛ぶようにして太蔵の懐に入るや、右脇腹から心臓に向かって逆袈裟を放った。

 切先一寸(約3cm)が太蔵の肋骨を断つが、太蔵も棒立ちになっていた訳ではない。

 身を引いて刃が肉を斬る長さを最少に抑える。

 血飛沫が上がり後退する太蔵は、それでも痛みを無視して、奇声と共に刀を斬りあげる。

 型も刀法も何もあったものではない無様な斬撃であった。

 だが、その斬撃は最速をもって刻一刻と変化する時の流れのようなスピードを持って繰り出されたことは、威力の面では不完全なものであったとしても人を十分に殺せるものだった。

 そんな太蔵の一撃を少年はいとも簡単に躱し、次の一手を先読みする。

 少年が刀を構えた。

 左手は柄頭、右手は柄を握るようにし、切先を太蔵に向ける。

 左手で峰側の柄を優しく包む。

 実質、刀は右手だけの片手一本で全力を込めるようにする。

 片手での操刀術は諸手にはない、鎖骨の長さが加わる剣尖の伸びがある。

 少年は刀を身に寄せる。

 それはまるで、矢をつがえた弓がしなるように。

 次の瞬間、少年が構えた刀を前方に突き出した。

 地を蹴り、その反作用を得た脚力で前へと突き出す力は、腰へと伝播し身体のバネを介して右手へと注がれる。

 身体が、そして腕によって噴出された力は切先は爆発的な刺突の速度を生み出し、少年の身体と一体化したの加速を生む。

 少年は片腕で刀をまるで重さの無いもののように操り、太蔵の喉を刺し貫いた。

 刀の切先は、急所である気管、血管や頸動脈などの器官をほぼ傷つけることなく通過した。

 まるで蛇が獲物に食らいつくかのように鋭くも、柔らかいものだった。

 太蔵は一歩も動くことができなくなった。

 刀の持つ鉄の温度が、喉が氷を飲んだように冷たくなるのを感じながら震えた。

 少年は左手を使い懐から一枚の写真を取り出し、太蔵に見せた。

 その写真には、幼子の少女を抱き上げている若夫婦の姿があった。

 幸せに溢れた家族の光景。

 妻は娘を慈しみ、夫は愛しい妻と、可愛い我が子を大切に守り抜こうとしていた。

 そして、少女は屈託の無い笑顔で両親に笑い、3人の幸せそうな家族が映っていた。

「よく覚えておけ。お前らの抗争が巻き込んだのは、この家族だ」

 少年の語る口調は抑揚のないものであり、感情を一切排したものだった。

 だが、その言葉には相手を戦慄させる力があった。

 少年の眼は氷のように冷え切り、感情というものが一片たりとも感じられないのだ。

 まるで死人だ。

「地獄に落ちろ」

 少年は、太蔵の喉を刺していた刀に僅かなひねりを加える。

 次の瞬間、太蔵の喉から夥しい血が噴き出る。

 冴木太蔵は、そのまま仰向けに倒れた。

 少年は、血振りを行って残心を決めた。

 刃を拭って納刀する。

 そして、踵を返すと屍山血河と化した男達を後にして、その場から歩き出した。

 あまりに一方的で凄惨な光景だったはずなのに、少年は何の感慨も感じていないようだ。死が満ちるこの場にて、少年は一種の禍々しい空気を纏っていた。

 そう、禍々しい。

 周囲の男達の死に様さえ、どこか他人事のように見つめていたのだから。

「地獄、か……。本当に堕ちるべきは、どっちなんだろうな」

 少年は呟くと、右手に残る人を斬った感触を振り払うように、手を握りしめていた。

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