第9話 理由
「いえいえ、”先生”が謝ることじゃないですよ。」
「じゃあ、知ってしまったなら話そうか。君の魔法について。魔法の内容は見たのかな?」
「はい。」
「じゃあ途中からでいいかな。まあ、君は3つの魔法を使えて、即死、分解、死霊操作を使える。で、最初の方に1人しか使えない、ってあったでしょ?君の魔法は上に立つものがいないほど強い。だから1人しか使えないんだ。」
「上に立つものってことは同じくらいの魔法はあるんですか?」
「そう、それが問題でね。光魔法なんだけど、これまた1人しか使えないんだ。その人は教会のリーダーになるんだ。黒魔術をリーダーに立てる訳には行かなくても、光魔法なら有り得るだろう?」
たしかに。
内容からして黒魔術は表に立たせるには向かなさそうだ。
「で、まあ光魔法の使い手からしたら、黒魔術の使い手なんてただ邪魔でしかない。消そうとするのが当然だ。実はもう前の人がなくなっているのはわかっていて、捜索を始めている。だから、このままバレないように静かに暮らしていくか、習って光魔法の使い手に勝つか、どちらかしか選べない。」
「じゃあ僕はちゃんと使えるようにします。何も魔法が使えない人っていうのも怪しいからどうせどこかでバレると思うので。」
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