第7話 黒魔術

何度目をこすって確認しても、そこには「黒魔術」と書かれていた。


黒魔術ってあの?


っていうかあれ種族としてあったのか。


例としては芙緋の魔法は加速魔法であり、触れたものや自分を際限なく加速させられる、というものだ。


芙緋も”模様”は出ているのでかなり強い方だ。


これが普通の人だと最高速度に制限があったりする。


それに対し際限なく加速させられる芙緋は完全に上位互換と言えるだろう。


と、それはさておき芙緋は「加速させる」という魔法だけなのだが、俺の場合複数ある。


「黒魔術」というのは1つの魔法名ではなく、種族名だ。


練習すれば生まれ持っていない魔法も使えるが、威力はかなり違う。


それに対し俺は複数の魔法を生まれ持っているということだ。


まあ、とりあえず中身を詳しく見るか。


『黒魔術:世界で使える人は必ず1人だけである。主に分解魔法、即死魔法、死霊操作の3つの魔法を使うことができる。また霊感が強くなり、幽霊などが見える。』


うん、なんか見るからにやばそうな魔法しか使えないのか。


ってか、使える人世界で1人なのか。


どうりで誰も分からないはずだ。


”先生”もこんなん教えたくないだろうし。

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