第6話 魔法

”先生”はそのまま何かを呟く。


すると”先生”の手には新しい本が乗る。


光の粒が積み重なるようにしてできたそれはまさに近くにあるそれと同じような形になる。


”先生”はそれをそのまま棚にしまい、ここから外へ出ていく。


俺はそれを確認して自分の名前が書かれた本を手に取る。


基礎データの欄を飛ばして魔法について載っているページまで飛ぶ。


全員が魔法を生まれ持つので、誰も知らないというだけで魔法自体はあるはず。


一応”模様”は出ているので強い魔法ではあるはず。


よく分からないが、誰も知らないはずの情報が書かれていたので、魔法の情報が載っていてもおかしくはない。


そんな思いを胸にページを見ると、そこにはこんな言葉が書かれていた。



『黒魔術』

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