第3話 本棚

まあ芙緋から逃れるために図書室に来たものの、本を読むのも割と好きだ。


もうほとんどの本を読み終えてしまったので、図書室のさらに奥の方の分厚い本などを最近は読んでいる。


いい本を探しつつ、本棚の間で本を見る。


そうしていると、ふと一冊の本がずれていることに気づく。


誰か読んだあと適当にしまったのかなと思いつつ、

本を元の場所に戻そうとして押す。


するとカチッとなにかのボタンが押されたような音がなり、地面が白く輝く。


げ、なにか押しちまったのか?


地面に光るやつを見るに、移動系の魔法のようだ。


そのうち視界も白くなっていく。


マグマの上とかじゃなきゃいいなー。



光が収まったあと、当たりを見渡すととりあえず危険な場所ではなさそうだった。

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