第8話 友達の輪 2

 コメントのやり取りをしながら、読み合っていた方もいなくなり、私はまた1人。新たな友達に出会うべく、旅に出ます。


 ところがです。


 読む、コメント送る、返事こない。


 読む、☆付ける、反応なし。


 読む、コメント送る、そっけない返事。


 私の思い描いている様な反応が、全くと言っていいほど、ないのです。


「読んだら読んでくれるんじゃないの? ☆付けたのに無反応? どうして?」


 友達の輪 1で少し言いかけた『病魔』の正体がこれです。私も見事に罹患しました。


『見返りが欲しい病』です。


 読んで☆付けたんだから、私のも読んで☆付けてよ。


 コメントにはちゃんと返事してよ。


 シカトとかありえない。


 カクヨム友達を失った私の寂しさは、どんどん増すばかり。☆を投げ合う様な企画を立てて、運営に注意された事もありました。情けない。


 その病から、どう立ち直り、元気にカクヨムを続けてこられたのか?


 それは、やはり出会いです。腐らず、エタらず、健全にカクヨムするには、いい出会いがいちばんの薬です。



 私は罹患しながらも、デビュー作のanother storyの執筆に取り掛かりました。☆が欲しい、☆が欲しい。誰か☆付けてよ。誰か。


 そんなある日の事でした。


 突然でした。デビュー作を読んでくれた方から、コメントが届いたんです。久しぶりのコメントでした。


『どうしてこの様な作品を書こうと思ったんですか?』


 初めてもらった疑問形のコメント。私は正直に、思いを込めて返信しました。


 すると、その作者さんは、私の作品に丁寧なコメントをくれるだけでなく、私が知らなかった、小説の書き方のルールも教えてくれました。


 目から鱗でした。


 感謝の気持ちが溢れて止まりません。どん底にいた私に手を差し伸べてくれたからです。


『こんないい人、いるんだ』


 カクヨムの登録者、全員と仲良くなる事はできません。はっきり言って、ペンネームも知らない人が山ほどいるんです。


 その中で、コメントをやり取りして、関係が続いていく人は数えられるぐらいでしょう。


 出会いは大切にしましょう。


 コメントはもらったら、無視なんてしちゃダメです。できるだけ早く返信しましょう。私みたいに『仕事に疲れて忘れる』なんてならないように気をつけて。


 ☆0はしんどいかも知れません。


 前話の最後で、私が言った☆を貰えなくて分かった事、それは……


『君なら、もっとよくできるよっ!』


 っていうメッセージだったという事です。違ったとしても、そう思うように心掛けています。


 ひとつの☆にも、様々な意味や思いが込められている。という事です。この件に関しては、また次回で触れようと思います。


 『カクヨム友達』


 できたら作って下さい。


 カクヨム友達ができるという事は、『自分の事を分かってくれている人ができる』という事です。


 自分の性格や考え方、作品の特徴。さらに作品の変化、レベルアップにまで気づいてもらえたら、そんな嬉しい事はないですよね。


 コメント。


 はっきり言って、人それぞれです。いろんな性格の人がいるので仕方ないです。


 たくさん書いて送っても、無反応だったり、ありがとうございます。だけだったり。『送らなきゃよかった』なんて思うこともあるかも知れません。


 それでも、読んで感じた事があったなら、是非コメントを送ってみましょう。素敵な出会いのきっかけを逃してしまうのは、もったいないですよね。


 次回は読み合い企画について。

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