桜の町の流れ星ヒカリさん

素良碧

たぶん始まり

今日も1日が終わる。日は沈み少しずつ空が黒くなっていく。

「今日も誰も来なかった。暇だな……。」

そんな空の下で誰かがつぶやいた。

つぶやいた人のまわりには、たくさんの木の枝とたくさんの小さなピンク色の蕾しかなかった。

「皆どうして来ないのかな?……昨日もおとといもそう言って考えたけど結局分からなかったな」

大きくため息をついて、それから大きなあくびをつきました。

「明日は誰か来るといいな……。寝よう」

そう言って枝の上で器用に横になって寝るのでした。

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