ごみ屋敷の支配者

岬士郎

第一章 ①

 外の猛暑とは異なり、家の中は晩秋かと思えるほどに涼しかった。Tシャツにジャージパンツという姿では寒いくらいだ。

 すべての雨戸は閉めきってあるものの、欄間窓から差し込む光が家の中を薄暗く浮かばせていた。それは夏の日差しのはずだが、まぶしいあの熱を感じることはできない。

 左足を引きずりながら、彼女はゆっくりと歩いた。板張りの廊下が素足に冷たく、痛む左足首もしかり、全身が小刻みに震えている。間もなく右足も痛みに襲われるだろう。

 廊下を左に曲がると、すぐに突き当たりだ。片開きのドアがそこにあった。

 ドアはわずかに開いていた。その隙間から、まるで粘着質であるかのような重い光が漏れている。

 冷たくよどんだ暗がりで足を止めた彼女は、息を潜め、左手でドアを静かに開いた。音を立てないよう、慎重にドアの先へと進む。

 ドアの先は下りの階段だった。光は階段の下から届いていた。

 男の声が聞こえた。

「あい……んぐ、んがー……」

 はっきりとは聞き取れないが、まがまがしい響きであるのは確かだ。

 ――やめさせなければならない。やめさせないと、災いが広がってしまう。

 萎えそうになるのをどうにかこらえ、彼女はゆっくりと階段を下った。

 階段は廊下と同じく板張りだった。足を凍てつかせるのも、やはり変わらない。

 この空間は階段と天井が板張りであり、左右の壁は打ちっぱなしのコンクリートだ。天井は傾斜がなく水平であり、奥へ行くほど階段との高低差は大きくなる。ゆえに、天井の奥は光が十分には届いておらず、頭上に滞留する闇には威圧感を覚えた。

 何度か階段が小さなきしみを立てるが、男の声はやまなかった。

 一階ぶんほどの高低差を下りると、その左に、先ほどと同じような片開きのドアがあった。このドアはほぼ全開となっていた。

 彼女は門口で立ち止まり、先の様子を窺った。

 十帖以上はあろうか、という部屋だった。床も壁も天井も打ちっぱなしのコンクリートだが、換気設備や除湿機、排水ピットなどが設けられている。出入り口はこの一カ所だけだ。天井の照明が点いているものの、この広さを賄いきれておらず、部屋の四隅はほの暗かった。窓などあるはずもなく、光源は天井の照明のみだ。

  いつの間にか、声が消えていた。

 男の姿はなく、部屋の奥に麻袋が一つ、置いてあった。長手方向が一メートルほどのそれは、口を紐で縛られている。何かが入っているようだが、その中央付近に大きな染みがあった。

 気づくのが遅れた、と思った瞬間、右手をつかまれた。

 開かれたままのドアの陰から、一人の男が姿を現した。ランニングシャツに短パン、乱れ放題の髪、無精ひげ――この男こそ声の主だった。彼も素足である。

 男が彼女を部屋の床へと引きずり倒した。

「ばかなやつだ」

 言い放った男が、へらへらと笑った。

 顔にまとわりつく長い黒髪を振り払い、左足首の痛みをこらえつつ、彼女は立ち上がった。

 ふと、生暖かい空気が流れた。彼女から向かって右――部屋の中ほどの情景が、かげろうのように揺らめいている。

 男がそちらに目を向けた。

 とっさに、彼女は正面から男に組みついた。右手で男の左手首を、左手で男の右手首をつかみ、応酬を食い止める。だが、左足首が激痛を訴えた。立っているのもつらい。

 すえたにおいがした。男の口臭だ。足首の痛みと相まって、彼女の意識をもうろうとさせる。

「おまえのその足が兆候なんだ」男は目を細めた。「いい加減に受け入れろ。女に生まれたことを誇りに思うんだな。おれもできれば、女に生まれたかったよ」

「こんなことは……もうやめて……」

 力を振り絞った。どうにか出せた言葉だった。

「あと戻りはできない。おまえの体が、それを物語っている。それに、おれはやめる気などないからな」

「だったら、こうするしかない」

 そう告げて、彼女は間近で男の汗ばんだ顔を睨んだ。

 男が目を見開いた。

 今度こそしくじりは許されない。

 覚悟を決めた彼女は、男に隙を与えなかった。


 月曜日の午前七時四十分――会社勤めにはつらい時間帯だ。結婚直前まで会社員だったなのだから、それはわかる。だが、専業主婦にもやらなければならないことは山ほどあるのだ。そればかりか、休日はないに等しい。夫のえいがこれ見よがしに大きなため息をついても、同情できるはずがなかった。

 玄関ホールに据えた鏡の中で、ショートボブの自分が眉をひそめていた。おのずと、鏡から目を背けてしまう。

 ざわ夫婦の一人息子――小学一年生になったばかりのこうが、玄関で靴を履くなり、瑛人と手を繫いだ。黄色い通学帽子と青いランドセルが本人に対して大きめなのが、美代のいら立ちを緩和させた。

「あなた、幸太をお願いね」

 気を取り直し、美代は言った。

「うん、わかった」

 スーツにビジネスショルダーバッグという姿の瑛人も、幸太の姿に心を和ませたらしく、笑顔を美代に向けた。

「お母さん、行ってきまーす」

 両親の心境などつゆほども理解していないだろう幸太が、元気な声を上げた。

 美代は瑛人と幸太に続いて玄関をあとにし、門扉なしの門の外で足を止めた。

 通学帽子とランドセルがスーツ姿の瑛人に連れられているかのようだった。そんな後ろ姿を見送りつつ、美代は声を飛ばす。

「気をつけていくのよ!」

 幸太が歩きながら振り向き、繫がれていないほうの手を振った。

 新興住宅地の道を北へと遠ざかる二つの背中が、辻を右に曲がり、美代の視界から消えた。

 平日の瑛人は、集団登校の集合場所である都道沿いの児童公園まで幸太を送り届け、そこから五十メートルほど離れたバス停でバスに乗る。そしてバスに十分ほど揺られて最寄りの駅に至り、その駅から電車で二十分は揺られる。降りた駅から会社までは徒歩で五分前後だ。大変なようだが、これでも通勤時間としては短いほうだろう。都心から外れた支社ゆえの恩恵なのかもしれない。「いずれは都心の本社で」と瑛人は往々にして息巻くが、現在の通勤環境でぼやく始末なのだから、美代としては、高望みなどせずに定年まで支社勤めでいてほしかった。

 街区表示板に「一丁目」と表示されるここぼうだいは、都心まで電車で一時間、という立地の新興住宅地だ。戸数は八十五である。いずれもが二階建てであり、そのほとんどがスレート屋根だ。似たような家屋と似たような外構が整然と建ち並ぶ様は、ある意味風情に欠けるが、少なくとも外観での貧富の差は感じられなかった。

 結婚して一年後に幸太が生まれ、都心の賃貸マンションからこの地に移住したのが二年前だ。ここに住み始めて以来、これといった問題もなく、野沢家の三人は平穏な生活を送っている。

 秋空が青かった。日差しがまぶしい。

 そろそろ洗濯機が止まる頃だ。洗濯物を干したら家の掃除がある。のんびりとはしていられない。

 美代はきびすを返し、玄関のドアを開けた。


 洗濯物を庭の物干し竿に干し終えた美代は、家の掃除に取りかかった。リビングダイニングキッチンから始まり、廊下、トイレ、風呂の脱衣所――といつもの順に掃除機をかけるが、一階をひととおり終えて階段に差しかかったときに、ふと、掃除機の吸い込みが弱いことに気づいた。電源を切って本体のカバーを外すと、案の定、パックが埃などのごみで満杯になっていた。

 掃除機をそこに置いた美代は、階段の上り口の横に周り、収納庫の扉を開いた。そして暗がりに目を凝らし、「あ……」と声を漏らす。あろうことか、掃除機用パックの置き場所が空だった。

「しまった」

 自分のうかつさがいまいましかった。

 この日は買い物の予定はないが、掃除を延期する気にはなれなかった。行きつけのショッピングモール――フードセンターやホームセンターを包括する大型商業施設は、自宅から歩いて十五分の距離だ。往復に三十分、買い物に十分として、四十分ほどで戻ってこられるだろう。午後三時前には、集団下校で帰ってくる幸太を都道沿いの児童公園まで迎えに行かなくてはならず、自分の昼休みを返上しなければ家事が滞る恐れがあった。ならば車を使いたいところだが、このためだけにガソリンを消費するわけにはいかない。そんな主婦根性を維持し、寝室に入ってVネックニットにスカート、というよそ行きに着替えた。そしてトートバッグを左肩にかけて、玄関を出る。

 カーポートに収まった白いSUVの出番は、後日になるだろう。


 自宅前の道を、美代は北へと急いだ。乗用車が余裕ですれ違える舗装路だが、歩道がないため、右端を進む。最初の十字路――瑛人と幸太が毎朝右折する辻は、そのまま直進した。右に行けばすぐに片側二車線の都道だ。車でショッピングモールへ行く場合はその都道を利用するが、徒歩ならばまっすぐに北上するのが一番の近道である。

 平日とあってか人の姿はなかった。急いでいるのだから、立ち話などしたくもない。今の美代にとって、この閑散としたありさまは好都合だ。

 もうすぐで希望台から出る、という辺りで、美代の足は止まりかけた。

 三十メートルほど先の道の右側で、一人の主婦がこちらに背中を向けて立っていた。顔は見えないが、セミロングヘアなど、風体からしてあいと知れた。

 今は急いでいるが、挨拶だけで通り過ぎるのも不体裁だ。何せ、親しい間柄というだけではなく、恵理は先輩格であり、実際に、三十四歳の美代に対し、あちらは三十六歳である。加えて、恵理の娘であるが幸太の級友ということもあった。付き合いをおろそかにはできない。

 ほどよく近づいたところで、美代は「恵理さん、おはようございます」と声をかけた。

 恵理が振り向く。

「あら、美代ちゃん……おはよう」

 わずかに笑みを浮かべているが、無理をしていると窺えた。

 北に向かって立っている恵理が何をしていたのか、何に意識をそそいでいたのか、聞くまでもなかった。美代は諦念を感じた。数分の立ち話は避けられそうにない。

「美代ちゃん、買い物?」

 トートバッグに目を留めて、恵理は尋ねた。そう振ってもらえれば、急いでいる、と訴えやすい。

「そうなんです。大至急の買い物……モールまで」

 そう告げた次の瞬間、美代はそれにようやく気づき、思わず顔をしかめた。

「ね、きょうはひどいでしょう?」

 恵理は同情を求めるかのような表情を浮かべた。

 これではさすがに挨拶だけでは済まされない。とてつもない悪臭にむせりそうになりながら、美代は「はい」と頷いた。

 道の左側に恵理の自宅があった。作りは美代の自宅とそう変わらない。カーポートに停められた黒いミニバンは、野沢家と同様で平日は恵理が、休日は恵理の夫がハンドルを握っているらしい。相田宅は希望台の北の端に位置し、その北側は、東西に延びる市道に面している。

 その市道の反対側――相田宅の北側と向かい合うように、一軒の家があった。築五十年ほどの二階建ての家屋だ。塀がないためにどこまでが敷地なのか判然としないが、その家屋の周りには無数の黒いごみ袋がうずたかく積まれていた。一階正面の常に閉ざされている雨戸はかろうじて垣間見えるものの、玄関の前も含め、市道沿いの歩道から三メートルほどしかない正面の敷地までが、ごみ袋で占められている。二階のベランダに山積みになっているのもごみ袋だ。ごみ袋に入っていない廃品などもあるが、いずれにせよ、このにおいは生ごみの腐敗臭と思われた。すなわち、それらのごみが、この悪臭の発生源なのである。こんなありさまの家に住んでいるのは、年金受給者の高齢の男が一人だけらしい。

 忌み嫌われる家――まさしくそれは、ごみ屋敷だった。

 このごみ屋敷の左右と裏は空き地であり、さらには、ごみ屋敷の二軒ぶん離れた左右にはなんらかの店舗だったらしい家屋があるが、いずれもが今は空き家だ。ごみ屋敷の裏の空き地に面した家々も、無人であるという。

 不衛生極まりないこのごみ屋敷が希望台の中になかったことが、少なくとも美代にとっては幸いだった。もっとも、物理的に一番近くに住む相田家の者にとっては、迷惑千万な状況に違いない。生活圏内での付き合いを良好に保つためにも、この悪環境を他人ごとにとらえるそぶりさえ慎まなければならない、というわけだ。

「ゆうべからなの。ごみがまた増えたのかもね」

 しかめ面を市道の反対側に向けて、恵理は言った。

「でしょうね」と美代は相づちを打つしかなかった。

 目指すショッピングモールがごみ屋敷の瓦屋根の向こうに見えた。それが実際の距離以上に遠くに感じられる。

「美代ちゃんには何度も言っているけど、こんなににおっていても、希望台で被害を受けているのはうちくらいなものよ。うちのお隣ではにおうことがあんまりないみたいだし」

 そして恵理は、相田家の南隣の家を一瞥した。

 何度も耳にしている愚痴に違いないが、美代は心臓をわしづかみにされたような気分だった。

「そうですよね。自治会にはもっと真剣に考えてほしい……」

 相づちを打つのと大差ない台詞となってしまった。しかし、不用意に口を開けば墓穴を掘る可能性がある。「美代ちゃんちは被害がなくていいわよね」などとこぼされたら何も返せない。

「ごみ屋敷に住んでいるのはかなり気が短い人、といううわさだけど、自治会が躊躇する理由は、それだよね」

 美代の予想とは異なる流れが見えた。この機を逃すわけにはいかず、知りうる限りの情報を整理する。

「一度怒ったら止まらない、という話は聞いたことがあります。二年くらい前……訪ねてきた市の職員をすごい剣幕で追い返した、とか」

「美代ちゃんにそれを教えたの、あたしよ」

 恵理はあきれ顔を呈した。

「あ……そうでしたね」

 さっそくのしくじりだった。美代は肩をすくめて苦笑する。

「希望台の自治会が一度もあそこの家を訪ねていないのは、市の職員が追い返された件が影響しているのかもしれません」

 自治会をかばうつもりはなかったが、言葉にしてから後悔した。そっと恵理の顔を窺うと、彼女はごみ屋敷を睨みながら小刻みに頷いていた。

「まったくそうよね。自治会の今の会長や役員は、本当に臆病。あのときに市の職員がごみ屋敷を訪問したのも、市道の向こうの自治会が動いたからだったものね。あたしが会長とか役員だったら、間違いなくあの家に怒鳴り込んでいるのに」

 そう吐いた恵理が、美代に顔を向けた。

「ねえ、美代ちゃん」

 震え上がりそうになるのをこらえて、美代は「はい」と返事した。

「あたし、来期の会長に立候補しようかな。……そうだ。ねえ、美代ちゃん。そのときは、役員として手を挙げてみない?」

「え……あ、いや……でも……」口ごもりつつも、美代は思い出して言う。「ほら、おととしの自治会の新年度集会で、役員に立候補しようとした人がいたでしょう。でもそのときの進行役に、会長や役員は順番で回ってくるからそういうのはやめてください、って言われちゃって」

「確かあのときの進行役は旧会長のがわ……というか、佐川さんの旦那さんのほうだったわね。立候補しようとしたのはこんさんの奥さん。なんだか男社会の縮図みたいで嫌だったわ」

 野沢家でも相田家でも、家長は仕事で忙しく、自治会の用件は主婦が担っていた。少なくとも希望台では、家の主が自治会の行事に参加するのは全体の半数ほどだ。

「でも」美代は言った。「今の自治会長はたどころさんで、名目上は旦那さんが会長だけど、実質上、奥さんがやっていますよね。もしかすると、恵理さんの訴えを聞いてくれるかもしれませんよ」

「どうかしら……それ以前に、あたしは田所さんの奥さんが苦手なのよ。ごみ屋敷問題に対して尻込みしている割に、自治会の中ではなんだか威圧的な態度を取っているし」

 それは美代も同感だった。その主婦――田所ふみは常に仏頂面であり、近づきがたい空気を放っている。ごみ屋敷の被害という悪環境を改善するためにはその一人に臆している場合ではないはずだが、それを口にできない自分も大差はない――と美代は自戒した。

「あのごみ屋敷は持ち家なのよね。借家ならその大家に相談する、という手もあるんだろうけど」

 そうこぼして、恵理はため息をついた。

「恵理さんのところに自治会長の番が回ってくるのは、いつ頃でしたっけ?」

 美代が尋ねると「七、八年後くらいかなあ」と恵理は遠い目をした。野沢家は相田家の八年後だ。すなわち、あと十五年ほどは大役を担わないで済む、ということである。もっとも、役員はそれより早く回ってくるうえ、頻度も多いのだから、うかうかとはしていられない。

「でも、あたしが自治会長になった暁には、絶対にごみ屋敷問題を取り上げてやる。あんな迷惑な家、本当に許さないんだから」

 恵理の決意は固いようだが、七年もこの環境に耐えられるのか、美代は半信半疑の思いだった。

「あ……美代ちゃん、急いでいるんだったよね?」

 突然の言葉に美代は目を丸くした。

「はい」

「ごめんね、あたしの愚痴に付き合わせちゃって」

 恐縮した表情で、恵理は言った。

「いえいえ。あの……それじゃ、わたしはこの辺で」

 あたう限りの笑顔を作ってみせた。

 恵理から解放された美代はその場をあとにし、車の行き交う市道に突き当たると、正面のごみ屋敷には目もくれずに歩道を左へと向かった。車の流れを見計らって信号のない横断歩道を渡り、右に位置するごみ屋敷を意識しつつも、そちらにはやはり目を向けず、ごみ屋敷の横の空き地――に面した路地を北へと小走りに進んだ。

 市道よりも北の界隈は希望台とは趣が異なり、ごみ屋敷に限らず、昭和時代を彷彿とさせる古い家屋が多かった。そのほとんどに、洗濯物が干していなかったりカーテンがないなど、生活感がない。人の住んでいる家が少ないのだ。ごみ屋敷の存在と相まって、薄ら寒さを覚えてしまう。

 そんな家々の間に紛れる頃には、生ごみのにおいは遠ざかっていた。

 ――帰りは遠回りしよう。

 至極当然の判断だった。

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