◇感想
誤字という形でようやく作者様の人間味を感じて内心ホッとしました。
もしかしたら異世界から来た文豪なのではないかと……。
いやぁ、「発言に気を付けなければならない」というプレッシャーでさらに加速していくワクワク感がたまりませんね! 物凄く凝った構成に尊敬の念が絶えません! どんなホラー、ミステリー映画も『破ってはならないルール』、『禁則』のようなものがあるとキュッと作品全体の雰囲気が締まるように感じます。
沢山疑問はありますが、主人公たち日本の学生組の中で何故主人公が生き残ったのか、他に生存者がいるのか――そして、何故“情報を口外してはならないのか”など、疑念を晴らすために次の話を読み進めたくなるこの感覚が本当に面白いです……!
◇誤字報告
今話の最後らへんから四段落前の「彼女は神をくしゃくしゃと掻き乱しながらそう答える」という部分、もしかしなくても「髪」を「神」と誤記しておられるかと思います。あるあるですね。
作者からの返信
あぁ、本当だ! 誤字報告ありがとうございます!
頭の片隅にあなたが挙げた誤字を書き換えようと思ってはいたのですが、指摘されてようやく思い出しました。ありがとうございます。
「主人公たち日本の学生組の中で何故主人公が生き残ったのか、他に生存者がいるのか」については複数の謎がうまい具合に調和して生まれた大きな謎です。恋に例えるならば「独立したもの(複雑な感情)が組み合わさることで、(恋)という一つの事象が生まれる」みたいなものでしょうか。一つ一つが独立した謎で、一つの大きな謎が生み出されています。
それについては丁寧に解決していきたいと思います。
あと個人的な事なんですが、かなりの謎がこの作品には含まれているので、そのフラグ構築、伏線回収なんかがかなり大変なんですよ。だからこうやってコメントに感想をいただけるとちゃんと言いたいことが伝わっているのかが知れるので本当にありがたいです。
うーん、アザミちゃん、強かですね……!
格闘家みたいな体型をした相手に、こうも毅然と立ち向かえるとは。
長所が考える能力、というのも、状況を理解できない読者には嬉しいですね。
彼女が知らない事は、読者も知らない。
それを筋道立てて教えてくれるのはありがたいです。
さてさて、何やら遺跡にいた事そのものが法を犯した事になるようですが、異世界人である事は秘密にしなくてはならない様子。
一体セシリアさんも何を知っているのでしょうね。
気になるところです……!
作者からの返信
応援ありがとうございます!こういうコメントがあることで、読者に自分がこの作品で言いたいことが伝わっているんだと知れるので、本当にありがたいです!
彼女にはこの世界についての事前知識がないため、限りある情報でここまで推測できるのは凄いと思います。今は状況に圧倒され狼狽しているんですが、落ち着くことができれば、卓越した推理力を発揮できるんですよ。
まだまだ、主人公の才能の片鱗としか表現していませんが一人称視点の物語として、そして謎を解明する者の一人としてかなりの才覚を発揮してくれると思います。
そして「異世界人である事は秘密にしなくてはならない」こと。やはりあなたは着眼点が素晴らしい!ここにいる登場人物の全てがそのことをひた隠しにしていますからね。この物語を動かす鍵になるとこは間違いないでしょう。
そして、セシリアという人物。彼女はかなりの曲者で、この状況をかなりややこしくするんですよ。それはつまり重要なことをあえて伝えずに物語が進んでいることになるということです。
セシリアという人物は一体どういう者なのか。そして、何を知っているのか。ぜひぜひ、楽しんでいってください。
表現的な違和感なんですが、
小動物のような怯えた瞳でも、立ち向かう色は見られた。
→誰に?と思います。
私には私の目の色は見えませんので。
またご確認下さい。
作者からの返信
応援ありがとうございます!
一人称視点で物語が進行していたのに、途中で三人称視点になってますね。主人公には見えるはずのない描写が見えてしまっている!
獰猛な獣の瞳はグラフィ、怯えた小動物の瞳は主人公です。そのつもり描写したのですが、もっと分かりやすく書けたなぁと反省しております。
本当は自分で添削できた方が良いのですが、やはり客観的な視点は必要だとしみじみ実感しております。粗が多いですね。