読書論

@that-52912

第1話

みんな、本を読もう。


みんな、というのは正確じゃないな。正確にいえば、「非モテ」こそ、本を読もう。こういいたい。

非モテ=弱者男性は、みじめだ。顔は不細工、カネはない、人の目を見て話せない、女性からは、相手にされない。つまりさ、世界から爪弾きである。そんな状態で、頑張りなさい、とか、生きてりゃ希望はある、なんて言われてもな、元気なんかでない。ワケわかんないぜ。

で、たいてい、生きてりゃ希望はある、なんて言うのは、女性だ。お洒落でカネもってて、男にモテモテの女性。そういう、人生上手くいってます、エヘヘ、みたいな女性ほど非モテ男性に厳しい。前向きに生きてない、とか言うわけだ。ふざけるんじゃないよ。


前おきが長くなった。

非モテ男性諸君こそ、本を読もうぜ。君たちが思っているよりも、世界は広い。世界には別に女じゃなくたって素敵なものが沢山転がってる。それを分からせてくれるのが、本なんだ。


女にフラれて落ち込んでる非モテの君よ。

涙を拭いてごらん。そして、本を読むんだ。ジャンルに関係なく、たくさん。ちょっとくらい飛ばして読んだって構わないさ。本を開くとだね、夏目漱石だの、坂の上の雲だの、吉本隆明だの、よしもとばななだの、コンピューター言語だの、アリストテレスだの、伊藤整だの、マルクスだの、村上龍だの、沢山の出会いがあるぜ。それらは、いきるエネルギーを100%くれる。おれは、嘘は言わない。そこらへんの女なんかより、よっぽど生きるエネルギーをくれるのさ。


非モテ諸君。


本を読もうよ。モテたいなんて考えるな。本を開こうよ。君を優しく受け入れてくれる世界が、そこにはあるぜ。そしたらさ、女なんかに頼らず、元気に生きて行けるさ。あしたはきっと、いいことあるよ。

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