少年よ

あんちゅー

知らなかったよな

あの頃は楽しかった


なんて、そんなことは無い


俺は俺で必死だった


人は俺をバカにして笑う


俺も負けじと笑う


そうしないと保てなかった心は


いつだってささくれだった


別に嫌いだったわけじゃない


無性につまらなかった


共感は得られなかった


それなら仕方ねぇかと思った


必死に合わせようと誓った


あいつらの顔と同じ顔をしようって


よくよく見ればみんなつまんなそうな顔をしていた


悪ぶったり


真面目ぶったり


悪態をついたり


心配をしたり


思いつく限りのことを繰り返した


それでも避けられたんだ


嫌われたんだ


わけねぇよな



見返してやろうと心に決めた


俺の事なんて眼中に無いヤツらの鼻っ柱をぶち折ってやろうって


必死だった


人と違うことをしようって


大好きなことが見つかった


これがないと死ぬことにしようって


結局形にならない熱だけが溶けていく


想いは実らぬ


願いは届かぬ


苦しいなって思った



うだつの上がらねぇ30代


あっというまに迎えたことをあの頃の俺は怒るだろうか


熱を持った少年時代


心に決めたあの想いは未だに遂げられないでいる


うんざりするよな人生って


知ってたかよ人生って


ちっともつまんねぇんだよ、いつまで経ってもさ

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少年よ あんちゅー @hisack

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