第6話残酷な小学生の生態
小学3年生の時、同級生のユウサク君の椅子の匂いを嗅いだ。
小学生は匂いに敏感である。
クンクン……グハッ!
「ユウサク君の椅子臭い!みんなも匂いを確かめてみてっ!」
「うわっ、くっせ〜、これ何のニオイ?」
「絶対に、何か腐った臭いだよ!くっさ!」
「今日から一緒に給食、食べたくない!」
ユウサク君は泣きそうになっていた。そして、ユウサク君は僕の椅子の匂いを嗅いだ。
……うわっ!みんな!この椅子の匂い嗅いでみて!
「うぐっ、ウンコの臭いがする」
「ハヅル君、授業中にウンコもらしたんじゃない?」
「まだ、ユウサク君の方が許せる。このクソ漏らし!」
「みんな!騙されるな!これは僕の椅子ではない」
と、言って自分で、自分の椅子の臭いを嗅いだ。
……ウンコの臭いがする。
その日を境に、僕は「クソ漏らし」とか、「フンコロガシ」と呼ばれることになった。
ユウサク君はニヤリとしたので、ビンタしてやった。
ユウサク君が、いって〜何すんの?
と、言うので、
「友情」
と、答えまた、殴った。愛のムチと行って身から出た錆だが、ユウサク君を敵視した。
しかし、2週間もすると、罪を許してもらったのだ。
小学生は残酷である。
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