第19話 ストーカーの正体は

「――レイアさん? なにしてるんですか?」


「……!? んっ! あーちょっとね?」



『笑笑笑笑笑笑笑笑』

『おいこら笑笑笑笑』

『まじかよ笑笑笑笑笑笑』

『だからコメント欄から消えてたのか!?』

『笑笑笑笑』

『マジカヨ笑笑笑笑ストーカー笑笑』

『速報!人気配信者レイア、ストーカーになる』

『やっぱレイア俺よりひどいだろ笑【ガチホモニキ】』

『……たしかに』

『今回の一件でガチホモニキのほうがましに見えてきた((』



 たしかにレイアさん、俺のコメント欄からいなくなってたなぁ……


 というか初回のときも俺のコメント欄からいなくなって、俺が助けたんだよな?


 ……あれ。レイアさんがコメント欄からいなくなったら俺は警戒したほうがいいのかもしれないな。


「ちょっとってなんですか??」


「ちょっとはちょっとだよ…!!」



『誤魔化すな笑笑』

『ストーカーだろ!!』

『ストーカー以外に何があるんだ?』

『もうツエッターのトレンド1位になってて草』

『〈レイア、ストーカー〉が1位じゃねぇか笑笑』



 えっ…? もうトレンド1位になるほどこの配信に人いるってこと? ……いや同接五万人は意味わかんねぇって!!!


 というかストーカーってコメント欄の人たちは言ってるな。


 俺もそう思う。だってわざわざこのダンジョンにくる意味がないから。


 そんなに俺に惚れ込む理由がわからないが……まぁそういうこともあるんだろう。


「……ストーカーですね??」


「ちっ、ちっ、違うよ!! ただちょっとレン君をみておきたいなーって思って!」



『それを世間ではストーカーという』

『それがストーカーじゃなかったらストーカーってなんなんだよ笑笑』

『けど【氷の王子】も良かったな、知り合いで』

『あれ? 彼女じゃなかったっけ?』



 それな?? これがストーカーじゃなかったらなんなんだよって話だが……。


 まぁ知り合いということに免じて許してやろうか。


 あと――


「なぁ、俺とレイアさんは付き合ってねぇからな!?」


「うんうんそうだよ! だって結婚するからね!」


「違いますからね!!??」


「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」



『草』

『流石に草』

『見事にふられてて草』

『ダメージエグくて草』

『なんか血をはいた気がした……!』



 コメント欄はめちゃんこ草を生やしているけど、まぁ今のはコントみたいだったから仕方ない。


「レイアさん。いい加減に認めたらどうですか? 私はストーカーをしました、って」


「いやだ!! 認めたくない!!」



『認めたくない!! はもうやってるって自白してるようなもんで草』

『流石に墓穴掘りすぎだろ笑笑笑』

『ほぼ認めてて草』

『もう確定ですね!』



「あー違うよぉ!! ストーカーなんかじゃないから!!!」


 ……赤子のようにわめいてストーカーという称号がつくことを拒否するレイアさん。


 ここで押し問答してでも平行線をたどるだけになる気がする。


 ならば!!


「レイアさん、認めてくださいよ?」


 俺のとびきりのイケボで無理やり認めさせるしかないよな!


「ふぁぁ〜……イケボ〜〜! はい、私はストーカーでした」



『ふぁぁ〜……イケボ』

『俺の耳が雌化しました』

『キュン♡』

『私は虜になりました。もともとですがさらにです【赤スパネキ】』

『……しゅき♡【ガチホモニキ】』

『……お前がハートつけるとなんかあれだな笑』

『あれってなんだよ!!【ガチホモニキ】』

『あれはあれだよ!【上裸ニキ】』



「レイアさん、認めたな」


「……あっ!? ……ごめんなさい」


 ……自分の失言に気づいたのか、レイアさんは悲しそうな顔をして上目遣いでこちらをみてくる。


 正直、かわいい。


「……まぁ知り合いだったからいいんだけどさぁ…! んで? レイアさんはこれからどうするんですか?」


「あーそれがね? ……」



『レイア? どうしたんだ? 悲しそうな顔して』

『大丈夫なの?』

『なんかあったのか!?』

『なんか隠してるな?』



 たしかにレイアさんはなにか隠してるような気がする。上目遣いは継続してるけど、やっぱり今日は顔がなんか元気ないかも。


 これは聞き出したほうがいいんじゃあないかなぁ…。みんなも気にしてるっぽいし。


「レイアさん、なにかあったなら言ってください?」


 彼女は、目を伏せる。確実になにかを隠している顔で、それを俺に言うか迷っているようだ。


 そして、決心したのか、顔を上げ俺の方を向く。


「……あのね? 家凸されちゃった……」



『……』

『うわぁ……』

『まぁバレてるのは覚悟の上だっただろうけど……』

『まぁやめるべきことではあるよなぁ…』

『推しには盲目になるものなのか…』

『……どうするんだ??』



 うーん。どうするべきなのか。まず、これを放置して家に戻ってもらうっていうのは論外。


 それは男として、人として良くないと思う。


 だからホテルに泊まってもらうかあるいは――


「――レイアさん、家きますか?」


 俺の家に泊まってもらうかだよなぁ…。





_______







俺はこの作品でジャンル別週間ランキング10位以内を目指してます!


とても高い壁だし、身の程を知れ!! って声もあるかもしれませんが!!


それでも!! 目指してみたいのです!


それには、皆様のフォロー、星、応援が不可欠です!! 切実に、どうか、よろしくお願いいたします……


最近は日間ランキングがどんどん下がり、週間ランキングもどんどんさがり……


今日に至ってはまだ星が1つしかもらえていないのです。


どうかよろしくお願いいたします!

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