無名配信者である俺の異名は【氷の王子】〜有名ダンジョン配信者を助けたのだが、それ全部仕組まれてたってマジですか!? 仕方ない、こうなったら世界中にこの異名を轟かせてやる!〜
第7話 そもそも全てが仕組まれていた!?《配信コメント》
第7話 そもそも全てが仕組まれていた!?《配信コメント》
『だよな!!』
『……え?』
『国から目をつけられるレベル』
『日本で1人も確認されてないんだから当然だろ!』
「あー、レンさん、知らないんですか??」
「知らないって、なにが??」
「いや、やっぱりなんでもないです!」
『……知らないフリだと思ってた』
『ほんとに知らない反応してる』
『なぁ…、まじなのか…?』
『ほんとに…?』
『レイアも〈まじかこいつ……〉みたいな目で見てるじゃんか笑』
なんとまぁ、日本で最も強い配信者が確認された――これだけでコメント欄は大盛り上がりするのは当然であるように思えるだが、この後最も盛り上がりを見せる出来事が起きる…。
「それよりも!! ほら、夜ご飯一緒に食べましょうよ!」
『ファッ!?』
『え』
『嘘??』
『夫婦だァ……』
『ずるいぞ、【氷の王子】』
『やめろぉぉ……!!』
『ってかもうレイア準備始めてるじゃねぇかよ笑笑』
『ホントだ…! 準備が早い……!!』
「レイアさん! 俺も手伝いますよ…!」
「いやいや…! 推しの配信者に料理を振る舞えるチャンス…! たとえ本人であろうとも手伝わせるわけにはいかない…!」
『ガチ恋勢になってる』
『おうおう』
『まじで好きなんやな』
『準備するもいいことだと思ってるのか…?』
『流石すぎる』
『もう公認だよこのカップル』
『夫婦の間違いだぞ笑笑』
その後は、コメント欄でいかにこの二人が夫婦であるのかというよくわからない討論が繰り広げられたり。
レンの慌て具合をみんなで暖かく見守ったり。
そんなこんなで、
『うおっ!生姜焼きか!』
『うまそー!』
『俺にもくれないか…?』
『すでに美味しい……』
『↑??』
『すでに美味しいはちょっと犯罪者っぽくて草』
『あぁ……俺にはくれないのかなぁ…!』
『俺が作ってやるよ、【ガチホモニキ】』
『笑笑笑笑笑笑』
『やめろぉ…!!!』
『ナニを作るんですかねぇ…!(意味深』
『ナニも作れねぇだろ』
「ね、私が食べさせてあげよっかぁ…?」
『グ、ハッ…!』
『尊死しました。探さないでください』
『今までありがとう。俺は上目遣いにやられたよ』
『それは反則でしょ……うっ…!(尊死しました)』
『お前らは軟弱だなぁ…!俺なんてもう3回は心臓変えてるぞ!!』
『心臓変えてる方が軟弱で草』
「ねぇ!! 聞いてるの? もういいや、はい、あーん」
『きっと【氷の王子】も俺たちと同じ気持ちだよ』
『いや、【氷の王子】、女耐性ありそうじゃないか……??』
『それはそう』
『いやけどこれで心臓替えなかったら男じゃないだろ!!』
「あ、いただきます……?」
『食べたぁ…!!!』
『あぁ!!羨まし』
『いいなぁ…!!』
『ずるい』
『やめて、そのひとくちを俺に頂戴』
『俺にもくれ』
『俺にもくれ』
『私にも…!!』
その後もどんどんとレンがレイアにあーんをされているのを見て、コメント欄も盛り上がっていくのであった……!!
そして、後半はゲーム配信枠(レンは気づいてない)みたいになり、夜になった…。
「あーあ、レン君寝落ちしちゃったなぁ……」
『そりゃああんなにゲームに付き合わせるからですよね』
『笑笑』
『まぁまぁ……?』
『コレってどうやったら配信切れるんだったっけ?』
『確か気づくまできれないんじゃ…?』
『ってことは寝落ち配信になる可能性も…?』
「ないですよ」
『ファッ!?』
『うん??』
『あー、やっぱり?』
『気づいてるよなぁ…そりゃあ……』
『わざとだったのか!!』
「ええ、私がどれだけレン君のことが好きなのかを見てもらおうって思ってね? ……あと、ちゃーんとこのことバズラしてね? じゃ、おやすみなさいー!!」
『………』
『やっぱり?』
『いやいや、まさかとは思ってたけどさぁ…!』
『すげぇ……』
『もうこれで公認だもんなぁ…!上手いこと考えてるよレイアは』
『いやけどこれさ、配信切り忘れがわざとってことは……さ?』
『……うん?』
『つづきプリーズ』
『そもそも、【氷の王子】に助けられるところから仕組んでたんじゃねぇか!?!?』
『……あーー!』
『いや、それあるぞ??』
『そうならストーカー?』
『いや、まだ決まったわけじゃあないからなぁ』
『けどほぼ確定説』
『まぁ今日は日本最強の配信者が判明したってことで!!』
『いや、わんちゃん世界最強な』
『忘れてたわ笑笑そんなことがあったの笑笑』
『まぁ…、明日を楽しみに…!』
________
ちゃんと確信犯ですこんにちは。
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